鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

これからが本番。

2007-10-30 | 日々のこと。
今朝、布団のなかから時計をみて、自分に呆れました。

8時25分!?

休みじゃありません、仕事にいく日、です。
ふだんならもう事務所についている時間、です。

そういえば時計のベルが6時半になったとき、
手を伸ばして止めた記憶が甦りました。

ここまで大胆に寝坊すると諦めもつき、
まずはメダカに餌やり。
「今年はメダカの学校、開けなかったね~」とメダカに話し、
「アー、アー」と今起きたばかりとは思われないように発声をし(^^;
おもむろに事務所に電話をいれました。

「お早うございます。Kです。
今日、母の転院のことで急遽病院へ出向かなくてはならなくなりまして、
すみませんが1時間ほど遅れます」。

私の地獄行きは、確定です。


でもあながちこれの半分は本当で、今日、転院先の病院で打合せがあり、
父が出向いていました。

打ち合せはリハビリテーション科の科長先生、婦長、ソーシャルワーカー、
ケアマネージャー、そして途中でなぜか「総院長も呼ぼう」となって、
病院の総院長も加わったものだったそうです。

科長先生からは視床深部の感覚麻痺の症状、
脳出血を抑えるのに使った止血剤による反作用(逆に梗塞になる危険性)の説明がされ、
最後に科長先生から「退院後は施設への入所ではなく、家庭へ帰られるんですね」。
「そうです」と答えた父に、
科長先生は大きな声で「よし、決まった!」
そして続けて「家庭復帰のリハビリは家族にも厳しいものです、がんばりましょう」
「必ず、機能回復をさせますよ」

父は、力強い言葉をもらい、とても勇気づけられたと感動していました。
患者さんのなかには次第にリハビリがつらくなり、
ウツになってリハビリを拒否するケースも少なくないとのこと。
本人、家族、病院がしっかり手を結び合い、
ゆっくりと、少しずつ確実に回復していけたらと思います。
これからが母にとっても、私達家族にとっても、本番です。

さ、もう寝坊しないよう、今日はこのあたりで擱筆。

第6回織部賞からの招待状。

2007-10-28 | 日々のこと。
母の体調が安定しているので、
先日、織部賞授賞式に参加申込みをしました。

〆きりギリギリ、定員もあるということで、
行けても行けなくてもいいかな、という軽い気持ちで申込みをしたら、
抽選であたり、一昨日、招待状(写真)が届きました。

ダンボールの招待状には、美濃和紙をちぎって鈴虫が描かれ、

 「すず虫が リンリンと 秋運ぶ」 高橋ひなの  

と鉛筆書きのまだ幼い字が踊っています。
事務局からの案内状を読むと、「当日、この招待状を持参ください、
一つのアート作品になります」とあります。

織部賞の選考委員に数年前から日比野克彦さんも務めていて、
webで調べると、なるほど、こんなプロジェクトをやっていたのでした。

素敵な句を招待状に詠ってくれたひなのちゃん。
どんな女の子かしら~。
所用で授賞式だけのトンボ帰りになりますが、
彼女と会えたら楽しいなぁと、
胸の奥がぽかぽかしています。

う~さぎ、うさぎ。

2007-10-21 | 日々のこと。
明後日に迫った白山セミナーハウス望岳苑でのお月見セミナー。
今週末は富山へは行かず、レジュメや資料写真の準備をしていました。
当日、受講者に使ってもらう道具類も車に積み込み完了。
ようやく納得いく形になって、一息ついています。

セミナーのメインはお団子作りや秋草を採集したのち、
それぞれのお泊りする部屋を室礼してもらうことなのですが、
その前に小1時間ほどの講義。
人前で話すのが苦手な私にとって講義なんて、
とてつもなく大仕事です。

資料や写真はパワーポイントで作りこんでしまったので、
あとは会場で受講者の皆さんにそれを見て頂きながら
話を進めれば良いだけなのですけれども、
なにせ、気が小さいものですから~♪
近所迷惑にも「あえいうえおあお」と発声練習もしています(苦笑)

夜には茶話会もありますので、
写真のようなうさぎさん達を覚えて頂こうかなとも。
あれ?十五夜でなくともうさぎは跳ねるのかしらん?
今、ふと疑問がわきました。

月に祈り、星に願い。

2007-10-18 | 月と旧暦と。
明日は旧暦の9月9日。
最大奇数が二つ重なることから重陽の節句、
または今が盛りの菊の花から菊の節句、あるいは栗の節句ともいいます。
新暦ではピンとこない栗の節句の名も、旧暦ならとても納得がいきます。
月は上弦の月。晴れていたら夜空には半月をみることができるでしょう。
菊花の香をうつした菊酒を器に注ぎ、月を映して飲むなどという風流も一興です。

そして来週23日は旧暦9月13日にあたり、
白山セミナーハウス望岳苑にて十三夜の月を
セミナー参加者の方々と愛でてきます。

思えば約一月前、十五夜の月を見上げていたときといえば、
不安な心で母のことを祈るばかりでした。

先日、医師とソーシャルワーカーから、
今後の方針について説明がありました。
順調に回復期に入ったので、機能回復の時期を逸することなく、
より高度なリハビリ訓練を受けられるよう転院を勧奨されました。

病院側の内状としては診療報酬の高い時期が過ぎたから・・・・
ということもあるのでしょうけど、
ちょうど家族の間でも、そろそろ日常生活に復帰するためのリハビリが必要では
という話をしていたところでしたので、
ソーシャルワーカーの方とも相談し、
いいタイミングで次の病院に転院できればと思います。

転院後はその病院で2~3ヶ月間ほど訓練をしたのち、自宅へ戻り、
それから通院になるだろうと思われます。
母が病院でリハビリに励む間に、
家の改装をして迎える準備も必要となることでしょう。

これでもう脳出血はおこらないという保障はありません。
それでも、ともあれ明るい方向に向かって進むことができている今、
ひととき心穏やかに来たる十三夜の月を愛でられることに感謝します。


お昼の散歩。

2007-10-12 | 猫のこと。



お昼休み、「散歩へ行ってきます」と事務所の人に言って、
母のもとへ出かけます。
病院へ続く小道は、弓道場と護国神社の裏手にあたり、
緑に包まれて本当に散歩にぴったり気分。
先日からこの小道で見かける黒猫くん。
まだ若いこの子はまるまるとして生命がはちきれんばかり。
カメラを向けたら、きっと睨んでからビューと駆け出しました。
今日も会えるかな。

湯涌・茅葺農家群で楽しむ映画と音楽

2007-10-10 | イベント、お知らせ。
金沢の奥座敷として藩主にも愛でられ、
竹久夢二も逗留した湯涌温泉
母もこの温泉には、気のあう友人達とよく出かけていました。
元気になったら、連れていってあげたいところの一つです。

さてこの温泉のすぐ近くに、野本家をはじめとする「茅葺農家群」があります。
来たる10月20日~22日には映画祭やコンサートが開かれると、
石川県茅葺文化研究会から案内を頂きました。
自分の言葉で綴る時間がないため、
いささか乱暴ですが頂いた案内を端折って下記にペタリ。

温泉で身も心もゆったりしたあとは、
秋の夜長、映画と音楽を楽しむという趣向はいかがでしょう?
私も時間がとれたら、出かけていきたいと思います。

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「金沢湯涌映画まつり」 

期間○平成19年10月20日(土)・21日(日)
会場○金沢湯涌創作の森・交流研修棟、金沢湯涌茅葺き農家群「平家」、
「高田家」、「野本家」、金沢湯涌夢二館の全5会場
料金○無料
問合せ○NPO法人石川県茅葺き文化研究会 ℡ 076-265-5575


開場時間○18:00 /上映 18:30~20:30
(金沢湯涌夢二館の上映は20日のみです。開場○19:00/上映 19:30~21:20)

上映スケジュール
第1会場 金沢湯涌創作の森        
      上映作品「フラガール」
 
第2会場 湯涌茅葺き農家群 平家   
      上映作品 エリック・カールの「はらぺこあおむし」
      このほかゆわく・かたり~べ民話読み聞かせ

第3会場 湯涌茅葺き農家群 高田家     
      上映作品「ライフ・イズ・ビューティフル」

第4会場 湯涌茅葺き農家群 野本家
      上映作品「のど自慢」       

第5会場 金沢湯涌夢二館視聴覚ホール(20日のみ)             
上映作品「竹久夢二物語 恋する」 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ぬくもりで結ぶ湯涌の秋金沢湯涌/小室等コンサート」

平成19年10月22日 (月)
開場○19:00/開演 19:30~21:00
場所○金沢湯涌創作の森 交流研修棟
料金○大人2,500円/中学生以下1,000円
定員○100人 (定員になり次第締め切り)

チケット取り扱いは、山蓄プレイガイドほか
問合せ○NPO法人石川県茅葺文化研究会℡ 076-265-5575

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風に吹かれてきます。

2007-10-05 | 日々のこと。
明後日の日曜で母が倒れて半月になります。
右往左往の半月でしたが、姉や弟、近所の方々、
温かいコメントを頂いた皆さん、そっと見守って頂いている皆さんのおかげで、
少し心に余裕もでてきました。
今日、出張の帰り、すっかり闇の濃くなった夜道に漂ってきた金木犀の香り。
季節が巡るようにモノゴトも巡っていくんだよと
囁きかけてくれました。

母が救急で搬送された病院は、
偶然、職場より歩いて5分ほどのところでした。
それで昼休みに届け物に行ったり、仕事帰りに寄って顔をみています。
その後、お陰様で容態も安定し、血圧はまだ薬でコントロールしているものの、
今週初めから本格的にリハビリも始まりました。
不自由になった左半身の機能回復のために、円錐型の駒を右から左へ移したり、
車椅子にのって足を使って漕ぐ練習など忙しそうです。

血圧のコントロールと機能回復訓練が母へのミッションですが、
できればもう一つ果たしてほしいことがあります。
それは体重を減らすということ。
身長は私より3㌢低いのに、体重は私より10キロ重い!
ある時、看護師が一人で車椅子へ移動させようとしたら、
支えきれずに倒れこんだこともあったとのこと。
幸い母の足には擦り傷と青痣が残る程度ですみましたが、
もし転倒して骨折でもしたら目もあてられません。
(病院から転倒の報告なし・・・)
すこしスリムにならないと左を庇う右足にも負担がかかり、
母自身も大変でしょうし介助する方も大変です。
でも母曰く「朝、お腹が空いて目がさめるのよ~♪」
半身の不自由以外は健康そのもの。痩せるのは難しいかしらん。

父の方は家事にどんどん目ざめだし、
もともときれい好きの掃除魔だったところに加え、今は洗濯と食器洗いが楽しいようす。
しかし最初に洗濯機を使ったときは、
「おい、洗濯機のなかが大変なことになった。ちょっと見てくれ」
そういうので蓋を開け見てみると、
脱水された洗濯物が、ふだん通り遠心力で洗濯槽にぐるりと張りついているだけです。
「なんで?別に何にもなってないよ~」
「え、それでいいのか…?」

父は洗濯物を脱水すると、こんなふうになることを知らなかったようでした(苦笑)
「こんな風にほぐしてだせば良いから」といいながら洗濯物を籠へ移しだしたら、
今度は私が慌てる番。
父や母の洗い物と一緒にでてきたのは、猫のモモ用座布団カバーが2枚!
せっかくの洗濯物にモモの毛がいっぱいついていて、
うはは~!でした。


慌ただしく時間が流れていきますが、
vasenoirさんのブログにあった『「想い」は忘れずに』という言葉を
私も抱いて日々を重ねていこうと思います。
明日からは八尾で「坂のまちアート」。
土日、しばし八尾で風に吹かれてきます。