こんにちは  お元気ですか(上郡町 そとかわピアノ教室)

上郡町の、小さなピアノ教室です。
ピアノを通して元気になれる教室を目指しています!

練習

2011年12月12日 | 勉強
クリスマス発表会を今度の土曜日に控え、自分も今回は一曲、がんばってみようと、先日来練習しているバッハの「イタリア協奏曲」を練習中。





・・・・・中?




やっと、練習できた、と言ったらいいかな。
大人になって自分自身のことに割ける時間の限界を感じています。

また、一つのことをやり終えて、次の作業に移る時の瞬発力がきかない。悔しいなあ。

悔しいけど、仕方がない。それが年齢というものでしょう。生徒には練習練習と言いながら、当日先生が弾く姿を見て、みんなはどう思うかな。

でもね。技術的にはおぼつかないところもあるかもしれないけれど、私にだって、君たちとは比べ物にならないほどがんばってきたピアノ人生があるのだよ。それを見せてあげられる自信は、今のところまだ、ある。なので、私も頑張ってるよ、というところをひとつ、見てもらいましょう、と思ったわけです。

今の君たちが手に入れなければならないことは、早くうまくなることより(いや、これもずいぶん大事なんだけどね)、勉強や練習を通して、この先もずっと何かのかたちで学び続けることとは何か、ということじゃないかと思います。

私も小学生のころは練習しないよくない生徒でしたし、高校、大学になっても、うわべの練習で何とかなってきて、今に至っている、というのが正直なところです。

今もレッスンに通ってそこで学ばせていただくと、いかに自分がきちんと勉強してこなかったかに気づかされます。いまさらの学習をして、なんだか情けないんだけど、でもね。同時に、なんか、楽しい。知るって、楽しいです。


先生だって、この歳になっても何度目かわからないくらいの再スタートだけど、みんなのスタートは人生のほんの入り口。先はまだまだ長い。
そりゃ、うまく弾けないよりうまいほうがいいに決まっている。けれど、大事なのは、目標に向かってがんばること。

ピアノを習うってことは、そのために辛抱することを覚えること。努力することを学ぶこと。そしてその先にある素敵なものをつかむこと。

私は、そのための、ほんの少しのお手伝いができるのを、うれしいと思っています。



いまさらですが

2011年12月11日 | 勉強
バロック時代の本など読みかえしています。

ピアノの曲は、実は弾くだけで精いっぱいで、あまり時代背景のことを詳しくやってこなかった、怠け者です。やっとこの歳になって、歴史というものの面白さもわかってきたこともあり、昔買ってきて、そのまま本棚に眠っている本をちらちら引っ張り出しています。

すると、頻繁に出てくる年号に、それがどの国でどんなことが起こったかなんてちんぷんかんぷんで。

そんな時にみつけたのが、この、「標準世界史年表」。

http://www.amazon.co.jp/%E6%A8%99%E6%BA%96%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2%E5%B9%B4%E8%A1%A8-%E4%BA%80%E4%BA%95-%E9%AB%98%E5%AD%9D/dp/4642095101/ref=sr_1_3?s=books&ie=UTF8&qid=1323591769&sr=1-3


ヨーロッパ、中近東、アメリカ、アジア、日本と、横軸に世界の主要な地域や国が並び、縦軸に年代が進んでいきます。一目で世界でその時、何が起こったかがわかるので、なんだかおもしろい。

ヨーロッパでバロック音楽が盛んだったころ、日本では戦国時代で、そんなさなか、少年使節団がローマ教会を訪れ、グレゴリウス13世に謁見してたり、バッハが活躍するころ、ようやく江戸時代が始まって鎖国令が敷かれたり、享保の改革がおこなわれたりしています。

そういうことが一目で見渡せる、この年表、見てるだけでもなかなか面白い。音楽関係のことはこれから書き込みを入れたり、付箋を張り付けたりしてオリジナルな年表にして、楽しみたいなと思っています。





















たからものなの!

2011年12月10日 | レッスン室便り
指がよく動いて、そつなく弾けてるんだけど、最初から最後まで一本調子で弾いてしまう子。

そのたびに、「こうやって弾くんだよ」って、教えるんだけど次のレッスンには元通り。

今回のレッスンはとうとう、気になる、その曲だけのレッスンで終わってしまった。Ⅴ7(「ごしち」という種類)の和音からⅠ(Ⅰ度「いちど」)の和音に向かう時のドキドキする感じ、大事に大事に包み込むようにⅠ度の和音を押さえることを分かってほしくて、すごく時間がかかってしまった。

あなたの宝物って、何?

宝物は、そおっと置くでしょ?

Ⅰ度はたからものなんだよ・・・


でも、たからものと言われてもなんだかピンとこない表情をしてた。

ほしくてほしくてたまらないのになかなか手に入らない、そんなたからものがやっと手に入った、という経験、ない?

…そんな問いかけにもピンとこないらしく、どうやったらこのⅠ度の和音を丁寧におさめるように弾いてくれるか、このレッスン中ずっと格闘してた。

レッスンが終わり、生徒を見送って一人になり、不思議と疲れたというよりも次はどうやってわかってもらおうかなんて考えている自分がいる。

子どもは、一度に変わりはしない。
大人の働き掛けや態度で少しずつ変化していくものだと思う。
そういうことがわかってきてから自分に余裕ができたのだと思う。
あせらず、たゆまず。

じっくり変わっていく子どもたちを見ていこう。





娘のお友達が来た!

2011年12月09日 | 家族
若いころ、大学の友達が遊びに来て、実家で一緒にお布団並べて寝たことがあったっけ。

大学院に在籍しているという娘のお友達が、はるばる長野からやってきた。おとなしい、賢そうなお嬢さん。

専業主婦で口うるさい父のもとでいつもきちんとしていた私の母は、友達が来るといえば、迎える態勢をばっちり整えてくれていたものだけど、いざ自分の娘のお客さんをむかえるとなると、なんていい加減な・・・・。ごめんね、よっしーちゃん。

娘も夕方から夜にかけて仕事をする私を気遣ってくれて、うちでは本当に寝るだけのスケジュールにしてくれた。娘に気遣ってもらえる母親です、ありがたいことです

レッスン室が広いので、そこでお布団並べて寝るんだって。夜遅くまで話し声が聞こえてた。友達って、いいなあ。

翌朝の朝食は、少しはおもてなしみたいなことをさせてもらった。娘が身支度をしている間、少しお話もさせてもらった。きっとお母さんも穏やかな人なんだろうなあと思える、おっとりとした子だった。

うちの娘を通して、私もほかの人から想像されることもあるんだろうなあ。うちの娘って、よそではどんなんだろう?よっしーちゃんを迎えて、そんなことも思ったりした。

クリスマス発表会実行委員会

2011年12月08日 | レッスン室便り
去年から実施している、クリスマス発表会実行委員会。

たいした名前の割には、2,3人中学生に集まってもらってどんなことしよう?、と、話し合ってるだけなんですが。

このたびも、中学3年生の生徒ちゃんたちに集まってもらい、今年は去年より人数が多いから、発表会するだけにしよっか?と、きくと、
「いや、やっぱりケーキタイムとプレゼント交換ははずせないでしょ」
との、ご意見。

去年はすごろくゲームとかしたけど?

いやぁ、ゲームはめんどくさいから…。

あら、そう。

などなど。話は簡単に決まるかと思っていたら、そのあと何かうだうだ話しているうちにフルーツバスケットおもしろいよね、ハンカチ落としは盛り上がるで、と、ゲームに関してもまんざらではなさそう…。

ただ、やはり時間的なことを考えると、ゲームはやめておこうか、ということにはなりましたが。なんと、ひょんなことから文化祭での合唱コンクールの伴奏の話になり、せっかく大変な思いして練習したんだから、小学生の前で、中学校になったらこんなん弾くんで、いうところをみてもらうのもいいかもね、ということで急きょ、さわりの部分だけではありますが、合唱伴奏の演奏も加わることになりました。

私ひとりで計画たてるより、いろんなアイデアが出てきて、楽しい。
受験だからとお休みしてる子もいるのですが、気前よくお手伝いを引き受けてくれ、思いがけなく演奏もしてもらえることになって、うれしい。

忙しいけど、楽しみな、クリスマス発表会です。


継続は、力なり。今からだって・・・・!

2011年12月07日 | 生き方
私、こういうお話、好きなんです。

もと円周率暗唱ギネス保持者の方が、この記録に挑戦を始められたのが40歳代。いったんギネス登録されたものの、すぐに破られ、それではなかなか破られないようにと挑戦したのが54歳の時。八万ケタの円周率暗唱記録は8年間破られることはなかったとか。

70代になられた今でも次の記録をうちたてるのに意欲的なんだそうで。

ここで、ご本人が強調されているのは、自分は特別な才能を持っているわけではない、と。

ひょんなことで興味を持ったこの、円周率暗唱で、人脈が広がり、人の役に立つことができ、継続することで人の脳の若さは保てるのだ、ということがわかり、人生が大きく広がった、と言っておられます。


もちろん、何万ケタもの暗唱には、それなりの努力と工夫が必要ですが、それをやっておられることに、深く感銘を覚えますし、自分も何かに興味を持ち、取りつかれるようなことがあれば同じような可能性はあるのだと思うと、人間って、すごいなあとつくづく思います。

ただ、そのような出会いがいつ、どこにあるかという難しさはありますが、これから年を取るにつれて衰えるばかりとどうしても思ってしまいがちな時に、なんだか、希望の光がさしたみたいで、うれしいじゃないですか!

高齢化社会で、暮らしの不安もいつもどこかに漂っていて暗くなりそうだけど、これから年寄世代に突入する私たちには、私たちなりの過ごし方があるのだろうな、と思えるエピソードです。

速読

2011年12月03日 | 勉強
朝の情報番組を見ていたら、

「速読で生活が変わる!」

と、特集を組んでいました。

・・・・・ああ、懐かしい。

知人に速読インストラクターをやってる人がいて、そのころはあまり認知されていなくて、なんだか眉つばのように思われていましたが、速読の本当の意味を知らせようとあちこちで講座を開いていました。

私も少しだけレッスンをしてもらったことがありましたが、トレーニングした後はなんだか身も心も軽くなったような心地よさをいつも感じていました。

それが、今や全国各地で講座を開くほどの人気となり、このたびあらためて全国版の番組で特集を組まれるほどになっています。レッスンの合間に、「ただの、速読バカなんです」と、穏やかな笑みをたたえていた彼女の顔を思い出し、ここにもいっぱい「好き」が詰まった人がいる、と、思いました。

番組が科学的検証のため、大学の研究室に調査を依頼し、そのデータを分析してそこの教授が言われたことに、あらためて納得したのですが、

速読トレーニングによってその人の認知範囲が広がり、そのことで今までできなかったことができるようになったり、見えなかったことが見えるようになった、というのです。

たんに本が速く読めるようになるというよりも、視野が広がり、動体視力が向上し、一度にたくさんの情報をキャッチできるので、心理的にも安定してくる、能力があがる、という上向きのスパイラルができていくのです。

…レッスンを受けている時、いろんな話に脱線しながらすすめられましたが、それはときには悩みをきいてもらうようなこともありました。とくに解決するというわけではなかったにもかかわらず、ずいぶん気持ちが楽になったことを覚えています。私は速読のレッスンに来ているのか、カウンセリングに来ているのか、と思うようなこともありました。

あれからずいぶん時がたち、トレーニングのほうはさっぱりですが、よりよく生きるための方法のひとつとして細くてもつながっていたいものだな、とあらためて思いました。・・・・とりあえず、文庫本をぱらぱらめくってみよう・・・。


教えることとは・・・・

2011年12月02日 | 教育のこと
昨日の西播磨地域ふれあい交流会での記事を、もう一つ。

午前中の研修会で、近畿医療福祉大学教授の岩井忠彦先生の講話がありました。題目は、

「西播磨の中世~その文化を支えた人々~」

見ただけで、眠くなりそうなテーマ。どうやってそれと悟られずに寝ようかな、と思っていたのですが。

岩井先生は、冒頭、
「私は高校で長年歴史の教科を教えてきましたが、学校教育ではなぜか、古代から必ず教えることになっている。歴史の勉強の、本当の面白さを伝えられずに定年退職してしまった。歴史屋としての責任を果たすためにあちこちで話をさしてもらっています」
と、あいさつされました。

へえ、と思ったのでした。

もちろん、連日の寝不足でまぶたは重くなるのですが、何かの拍子にハッとさせられるような話題、緩急つけたユーモアを取り混ぜての話は、面白く、ああ、こんな歴史の先生だったら私ももっと学生時代に歴史を勉強していたかも、と思えるような方でした。

歴史を動かしてきた大きな流れの中にいる人たちのことも大事だけれど、自分の住んでいる土地で、その流れの中でどのような生活や文化を営んでいた人たちがいたのか、そのことを教えてもらった、興味深いひとときでした。

話を聞いていて、この方は本当に歴史が好きなんだなあと聞くとともに、その面白さを何とかして伝えたい、という静かな情熱を感じるのでした。きっとそれが伝わるから、面白いと感じるのだろうな、とも。

私はピアノを教えていますが、私自身がこの先生と同じようにピアノのこと、どこまで好きなんだろうかな、と思います。「好き」がいっぱい詰まっているから、教えることも楽しくなるんだろうな。


西播磨ふれあい文化交流会

2011年12月01日 | その他
文化協会の役員をしている関係で(名ばかりの…汗)、西播磨の文化協会の方々の集まりに初めて参加してきました。開催はたつの市ということで、赤とんぼ荘とその周辺の見学という、一日かけての交流会でした。

先日のオータムフェスティバルといい、今回の交流会といい、たつのって、本当に伝統のあるまちなんだなあと実感した一日でした。

午前中の研修会、昼食会と続き、名前だけはよく知っている聚遠亭(しゅうえんてい)とその周辺の散策がありました。地元のガイドさんの説明つきで、なんとなくしか知らなかったこのあたりのことを教えてもらい、白壁とかわら屋根に統一されて落ち着いたたたずまいの街の景色を楽しみ、ちょっぴり日ごろの運動不足を認識しながら、それでも満足な一日でした。


紅葉が美しい聚遠亭(龍野藩主脇坂氏の上屋敷跡にある茶室と庭園。ここで、お抹茶もいただきました)






龍野歴史文化資料館の敷地内に三日間だけ作られたという発泡スチロール製天守閣を解体した、脚組(なんのこっちゃ)。天守閣のない龍野城に、当時のお殿様の無念を思い、現代の青年たちが挑んだプロジェクトだったのだそうですが・・・・。三日間だけじゃ、ねえ。見たかったです。


龍野城
山城としてこの裏にある鶏籠山の山頂に500年前に赤松秀村によって築かれたそうですが、平城は、徳川家綱の時代(寛文12年)、脇坂安政公により築城。すでに太平の世となり、天守閣を築く時代ではなかったので、このような作りになったそうです。


こちらは隅櫓(すみやぐら・・・聞いただけでは、炭でも積んでいるのかと思いましたが、そうではないのね・・・)


文化協会の主催らしい、心とアタマに心地よい刺激をいただいた一日でした。感謝です。