迫力のある風貌のピアニスト、トニー・サッグスとドラムス、ベースのトリオのコンサートを聴きに行ってきました。
トニーは世界的に有名なジャズのビッグバンド、カウント・ベイシーオーケストラの専属ピアニストです。そんなすごい人が上郡に来るなら、ぜひ聴きに行かなくては!普段はあまりジャズは聴かない私ですが、ご縁があってチケットを手に入れることができました。お電話くださった三島さん、本当にありがとう!
トニーたちの自由奔放、お遊び、掛け合い、ユーモア満載の上等な大人のジョークを感じさせる演奏・・・・。
リズムやメロディーがかなり崩されているのに、いつの間にか整っている、かと思えばまた違うところへ連れて行かれたり、そんな不思議な感覚を味わった2時間でした。
クラシックが過去からの私たちへのメッセージなら、ジャズは今を生きるものどうしの魂の交感、とでもいいましょうか・・・。
言葉を交わさなくても感じる生きる喜び、お互いを尊重しながら自分のプレイをするプロの技のかけあい・かけひき・・・・
あっという間に時間が過ぎていきました。こんな風に時間を感じさせる演奏ができるこのトリオは、すばらしい!
CDを買い求め、サインをいただいたときに、記念写真を一緒に撮っていただきました。
皆さんには見えていませんが、トニーの大きな手が、私の肩にそっと添えられているんですよ。Oh!MY!
ドラムの吉川さん、この人のリズムは鋭い!切れる!・・・・この、飄々としたお顔で!!!
トニーのピアノもすごいけど、吉川さんのドラム、じつはかなりしびれています。
ベースの小林さんです。舞台では大きなベースを抱え、自由に操っていました。時々トニーの演奏する様子を覗き込んで笑顔を見せていました。実際に近くで見ると、舞台のときより、さらに、可愛い!
とても自然体の三人の演奏に、大満足して帰ってきました。
実は、トニーの奥さんの実家は茨城県。
今回の地震と津波、そして原発事故のニュースがニューヨークでもとても心配されていました。日本中が大変なことになっていると思った楽団のみんなはトニーが日本へ行くのをみんなして止めたそうですが、トニー自身は、「こんな時だからこそ行かなくてはならない。僕の半分は日本にあるんだ」と、あえて日本行きを中止しませんでした。
数々の外国人アーティストが日本での公演を中止する中、風評に惑わされずに来てくれたことにも、感激です!