こんにちは  お元気ですか(上郡町 そとかわピアノ教室)

上郡町の、小さなピアノ教室です。
ピアノを通して元気になれる教室を目指しています!

お腹がふくれることはないが

2011年04月13日 | その他
世界的な指揮者、ズービン・メータ氏が来日し、東日本大震災の被災者支援のためにコンサートを開いた、とニュースで報じていました。

プログラムはベートーヴェンの交響曲第9番。年末に全国各地で一般から合唱団員を募集して開催されるコンサートプログラムです。

まったく耳が聞こえなくなったベートーヴェンがこの世の理想の姿を描いた傑作中の傑作ですね。

メータ氏は音楽によって人がつながり、生きる力を与えてくれると話していました。

どんなに世の中が荒れようと、災害で土地が荒れようと、人は空腹を満たすことだけに生きるわけではありません。

音楽など芸術の力は見えないけれどあともう少し、がんばってみようとする勇気や力を与えてくれます。

こちらは、文学。
読んでいると、なんだか希望が見えてきませんか。


心に太陽を持て
    ツェザール・フライシュレン(ドイツの詩人)

 あらしが吹こうが、雪がふろうが、
 天には雲、
 地には争いが絶えなかろうが!
 心に太陽を持て
 そうすりゃ、何がこようと平気じゃないか!
 どんな暗い日だって
 それが明るくしてくれる!

 くちびるに歌を持て
 ほがらかな調子で。
 毎日の苦労に
 よし心配が絶えなくとも!
 くちびるに歌を持て
 そうすりゃ、何がこようと平気じゃないか!
 どんなさびしい日だって
 それが元気にしてくれる!

 他人のためにも、ことばを持て
 なやみ、苦しんでいる他人のためにも。
 そうして、なんでこんなにほがらかでいられるのか、
 それをこう話してやるのだ!
 くちびるに歌を持て
 勇気を失うな。
 心に太陽を持て

 そうすりゃ、なんだってふっ飛んでしまう!

                山本有三訳