俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

2月10日(土)

2024-02-10 16:43:47 | 日記
晴れ
椿赤し藪の一枝折りて来し    正子
椿活け夜は背ナよりしんと冷ゆ  正子

●夕方7時花冠2月号が届く。黄色の表紙は澄んだ黄色で春らしく。原色と少し違うが、思い切った色のほうがよい。俳句だからと、遠慮する必要はない。
すぐ封筒に入れ発送準備完了。明日綱島郵便局から発送。11,12日が連休なので、届くのは15日以降。

●バースデーカードを買いに。金蔵寺西側の細道から、普通部のグランドのある2丁目へ。日吉商店街の中央通りに通じる道を駅まで歩く。山道に無患子の実が数個落ちていた。無患子は15メートルくらいの樹で、葉をすっかり落とし、まだ実がたくさんついている。実を2個拾いポケットへ。
普通部のグランドでは30人くらいの中学生が野球の練習をしていた。ネットの横を通るとき、整列していた彼らが、みんな私を笑顔で見る。反抗期の笑顔だと、とっさに感じた。わが子の中学生時代を思い出した。まさに、その顔。

帰りも歩いた。夕方にはまだ時間があるのでゆっくり歩いたが、藪の入口に来て藪椿の真っ赤な花に出合った。朱がかった赤は、蛇の舌かというほどはっとする。こんな椿の赤は見たことがない。悲恋の赤と言う色を思いついた。
やぶ椿悲恋の赤という色に 正子
ポケットに無患子を入れていたのを忘れていたが、取り出して手に持ってしばらくすると、手が少しねばねばする。今日は暖かくて、手が汗ばんだので、石鹸成分が浸出したということか。無患子の実は昔は石鹸として使われたらしい。黒い実は追羽根に。実を包んでいるのは、アールヌーボーのガラスのような半透明の薄茶色。



コメント
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