俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

11月4日(金)

2011-11-04 05:49:14 | Weblog
★紺碧の天と対いて刈田あり  正子
秋が深まると空は紺碧に澄みわたり、見上げていると気が遠くなるようです。向き合って広がる刈田はただ静かで他に何もありません。簡潔で透明な風景に詠者の心境を見る想いがいたしました。(津本けい)

○今日の俳句
入りくる霧閉じ込めて列車発つ/津本けい
霧の深い朝であろうか。濃い霧が列車の中にまで入り込む。その霧も閉じ込めたまま列車が発車する。幻想的な霧の風景が映画のシーンのようだ。

○中山まつり
昨日、11月3日の文化の日、朝9時半すぎ、緑区の中山四季の森公園に出かけた。中山は緑区の区役所があり、緑区の中心。グリーンラインの中山駅を出たとたん、駅前広場がごった返して何事かと思うと、間もなくアナウンスで、「みなさんもご一緒に歌ってください。」いう。吹奏楽団が駅前に陣どって、唱歌「ふるさと」のイントロが演奏され、バリトンだろうか、朗々と「ふるさと」を歌いはじめた。中山まつりとのことで知らずに来て出くわしたわけだ。聞いてると、歌と楽団とが微妙にずれいる。楽団が遅れ気味だが、地元、ふるさとのまつりだけに、みんなの胸にはじんときたでろう。「ふるさと」は、プロの方はわれわれが思っているよりアップテンポで歌われるのは、日ごろ感じているところ。情感を込めすぎるのはよくないからであろうとは思うが。

今年は、第30回の祭りで中山商店街協同組合の主催。昭和57年に始まったそうで、当時は23店舗、現在は140店舗が組合に参加しているとパンフレットに書いてある。商店街の道には、電気自動車や新車が展示されたり、消防自動車、パトカーの展示まである。ショベルカーの付いた消防車もある。パトカーは子どもの試乗会で列ができている。たこやきや、くじ引き、おでん、洋服にいたるまで、工夫を凝らしてにぎわっている。四季の森公園を散策して、帰りは正午近くであったが、元気な小学生のソーラン節と踊りが盛り上がっていた。
http://blog.livedoor.jp/cosmic_c/archives/51121742.html

四季の森公園へ行った目的は、木の実と山茶花が目当て。公園の中でも「ふるさとの森」へは、まだ一度も行っていない。駅前からバスにのり北口までゆく予定であったが、中山まつりの交通規制のため、やむなく徒歩で、四季の森公園の「ふるさとの森」行った。中山中学校の前へ出る道を辿ると、山茶花があちこちに咲いている。白の八重、一重、赤の一重、八重。りんごの帰り花まで咲いていた。ふるさとの森は、ただの山で谷戸となっているところまでは、白樫の落葉がたくさん降っている。谷戸には、水田が残り、小学校の体験田として使われている。田の土は黒っぽいが、あまりよい土ではない印象だ。はずれに、ワークセンターがあり、昔の農具などが展示されているようである。「ふるさとの森」は、「ふつうの山」で取り立てて何もない。こんな森を歩くと、よいことか、悪いことかわからないが、いろんな想念が湧く。ふるさとの森を出れば、すぐ中原街道に出る。長坂陸橋をすぎ、「中山中学校入口」のバス停から、中山駅前までバスで帰った。
http://www.kanagawaparks.com/shikinomori/

◇生活する花たち「山茶花」(横浜・四季の森公園)

コメント (1)
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