最終順位が相手を上回ることへの「上位マジック」と、直接対決で相手に何勝すればマジックが出るかを表す「上位マジック点灯指標」を中心に、プロ野球のペナントレースを眺めます
<「自力」の現況>
2012年8月11日22:00現在
広島
自力V GRAY
ヤクルト
自力V GRAY
阪神
自力V DARK
自力2位 DARK
自力CS 一部報道にあるように「自力CS消滅」が濃厚。少なくとも瀬戸際。しかし「消滅」の場合でも、程度は浅く、まだ GRAY ではない。
横浜
自力V DARK
自力2位 DARK
自力CS 「自力CS消滅」がおそらく継続。ただし、程度は浅く、まだ GRAY ではない。
<「GRAY」と「DARK」の説明>
GRAY 残り試合全勝の条件で2千万回のシミュレーションを行い、より低い順位のケースが1回以上発生
DARK 残り試合全勝の条件で2千万回のシミュレーションを行い、より低い順位のケースが200回以上発生
感じとしては、「GRAY」は自力でその順位に終わることが「かなり厳しい」、「DARK」は「とてつもなく厳しい。次の順位の自力消滅にも注意」。
ところで「自力V(CS)消滅」という言葉は、「DARK」になってから使う方が、イメージ的には適切かもしれない。例えば、オリックスは現時点ですでに「自力V消滅」の状態だが、残り試合を全勝すれば、99.999995 % 以上の確率で優勝することが出来る。
一方、「GRAY」と「DARK」で見ると、オリックスは「GRAY」にすらなっておらず、頑張る余地はまだ残っているという実感とマッチする。実際、オールスター前に、オリックスは一度「消滅」した「自力V」を「復活」させている。
「自力V(CS)」が「消滅」しても、その言葉から受ける印象ほど、直ちに絶望的で決定的な未来がやってくるわけではない。「GRAY」や「DARK」になる前に使うのは、厳密に定義された数学用語としてならともかく、一般メディアの用語としては、ややキツすぎるかもしれない。
<今日の動き>
New!
広島 -> 阪神 マジック点灯
ヤクルト先発の館山が、巨人阿部のツーランに加え、先発ホールトンにまでホームランを打たれ、序盤に4失点。これがすべて。巨人がヤクルトに圧勝。
横浜は先発国吉が好投、打っては西武から移籍の後藤がスリーラン、中村ノリ、ラミレスそして今日から1軍復帰の筒香にタイムリーが出て、中日に大勝。中日にとっては、巨人が勝っただけに、甲府での痛い1敗となった。
阪神は先発能見が粘り強いピッチングで広島打線を7回までゼロ点に抑えるも、代わった福原がエルドレッドにツーランを浴びて逆転。今日もチャンスでタイムリーが出ず、上本のソロホームランの1点だけで敗北。
有田ヘッドコーチはファンのヤジには素早く対応するようだが、肝心の阪神打線にはいつまでたっても何も打つ手がないらしい。あまりに虚しい負けが続くので、最近では、阪神より横浜の方がやや強いのではないかと思えてきた。
ソフトバンク対楽天は、大隣とヒメネスの投手戦も、6回表、内川のタイムリーで逆転したソフトバンクが、1点差で楽天を下した。
西武は日本ハム先発吉川に2安打完封負け。ナイスピッチング。
オリックスは先発小松とリリーフ陣がロッテ打線を上手くかわし、完封で快勝。西武と楽天が負けたため、オリックスは両チームからのマジック危険水域を1日で脱出。さすが土俵際に強いオリックス。
<上位マジックの点灯動向と優勝・CS出場確率>
2012年8月11日22:00現在
セリーグ
中日 1.8 [9]、広島 -2.7 [9] (M 32, 0.696)、ヤクルト -2.4 [11] (M 31, 0.674)、阪神 -9.4 [6] (M 22, 0.478)、横浜 -7.8 [11] (M 20, 0.435)
巨人 7.3 [9]、広島 -0.9 [7] (M 37, 0.822)、ヤクルト -1.6 [7] (M 36, 0.8)、阪神 -4.5 [10] (M 27, 0.6)、横浜 -4.4 [12] (M 25, 0.556)
巨人 11.7 [9]、中日 7.9 [7]、ヤクルト 5.4 [12]、阪神 -0.7 [9] (M 36, 0.783)、横浜 -1.6 [9] (M 34, 0.739)
巨人 13.4 [11]、中日 8.6 [7]、広島 6.7 [12]、阪神 0.9 [11]、横浜 -1.5 [8] (M 39, 0.796)
巨人 15.4 [6]、中日 14.5 [10]、広島 9.7 [9]、ヤクルト 10.2 [11]、横浜 3.7 [9]
巨人 18.8 [11]、中日 16.4 [12]、広島 10.6 [9]、ヤクルト 9.5 [8]、阪神 5.4 [9]
パリーグ
ロッテ 4.9 [10]、西武 3.7 [9]、ソフトバンク 1.5 [8]、楽天 2.4 [9]、オリックス -0.5 [9] (M 36, 0.8)
日本ハム 5.2 [10]、西武 3.9 [9]、ソフトバンク 2.3 [9]、楽天 3.6 [11]、オリックス -0.8 [8] (M 38, 0.809)
日本ハム 5.4 [9]、ロッテ 5.2 [9]、ソフトバンク 2.9 [9]、楽天 4.2 [11]、オリックス 1.4 [11]
日本ハム 6.5 [8]、ロッテ 6.8 [9]、西武 6.2 [9]、楽天 5.4 [10]、オリックス 2 [9]
日本ハム 6.7 [9]、ロッテ 7.5 [11]、西武 6.9 [11]、ソフトバンク 4.7 [10]、オリックス 1.2 [8]
日本ハム 9.5 [9]、ロッテ 8.8 [8]、西武 9.7 [11]、ソフトバンク 7 [9]、楽天 6.9 [8]
<表の見方>
1行目 (色枠) 左から
順位、チーム名、勝率、ゲーム差、残り試合数、優勝確率 (%)、クライマックスシリーズ出場確率 (%)
「99.95*」は 99.95 % 以上でかつ 100 % より小さい
「100x」は 100 % を表し、2千万回の試行で2千万回起こったことを示す
「0.05*」 は 0.05 % 未満かつ 0 % より大きい
「0x」 は 0 % を表し、2千万回の試行で0回だったことを示す
青の数字は残り試合を全敗する条件での優勝(CS出場)確率 (%)
赤の数字は残り試合を全勝する条件での優勝(CS出場)確率 (%)
2行目以降 各チームごとに
相手チーム名、上位マジック点灯指標、[残りの直接対決試合数]、(M 上位マジック, 上位確定に必要なこれからの最高勝率)
赤色 そのチームへ上位マジックを点灯した
青色 そのチームから上位マジックを点灯された
ピンク色 そのチームへ上位マジックを点灯しかけている
ライム色 そのチームから上位マジックを点灯されかけている
「上位マジック点灯指標」と「優勝確率」「CS出場確率」については、このページに詳しい説明があります。
<試合結果>
勝ち数は今日の試合結果を含む
リーグ内の同一カードは24回戦まで
<「自力」の現況>
2012年8月11日22:00現在
広島
自力V GRAY
ヤクルト
自力V GRAY
阪神
自力V DARK
自力2位 DARK
自力CS 一部報道にあるように「自力CS消滅」が濃厚。少なくとも瀬戸際。しかし「消滅」の場合でも、程度は浅く、まだ GRAY ではない。
横浜
自力V DARK
自力2位 DARK
自力CS 「自力CS消滅」がおそらく継続。ただし、程度は浅く、まだ GRAY ではない。
<「GRAY」と「DARK」の説明>
GRAY 残り試合全勝の条件で2千万回のシミュレーションを行い、より低い順位のケースが1回以上発生
DARK 残り試合全勝の条件で2千万回のシミュレーションを行い、より低い順位のケースが200回以上発生
感じとしては、「GRAY」は自力でその順位に終わることが「かなり厳しい」、「DARK」は「とてつもなく厳しい。次の順位の自力消滅にも注意」。
ところで「自力V(CS)消滅」という言葉は、「DARK」になってから使う方が、イメージ的には適切かもしれない。例えば、オリックスは現時点ですでに「自力V消滅」の状態だが、残り試合を全勝すれば、99.999995 % 以上の確率で優勝することが出来る。
一方、「GRAY」と「DARK」で見ると、オリックスは「GRAY」にすらなっておらず、頑張る余地はまだ残っているという実感とマッチする。実際、オールスター前に、オリックスは一度「消滅」した「自力V」を「復活」させている。
「自力V(CS)」が「消滅」しても、その言葉から受ける印象ほど、直ちに絶望的で決定的な未来がやってくるわけではない。「GRAY」や「DARK」になる前に使うのは、厳密に定義された数学用語としてならともかく、一般メディアの用語としては、ややキツすぎるかもしれない。
<今日の動き>
New!
広島 -> 阪神 マジック点灯
ヤクルト先発の館山が、巨人阿部のツーランに加え、先発ホールトンにまでホームランを打たれ、序盤に4失点。これがすべて。巨人がヤクルトに圧勝。
横浜は先発国吉が好投、打っては西武から移籍の後藤がスリーラン、中村ノリ、ラミレスそして今日から1軍復帰の筒香にタイムリーが出て、中日に大勝。中日にとっては、巨人が勝っただけに、甲府での痛い1敗となった。
阪神は先発能見が粘り強いピッチングで広島打線を7回までゼロ点に抑えるも、代わった福原がエルドレッドにツーランを浴びて逆転。今日もチャンスでタイムリーが出ず、上本のソロホームランの1点だけで敗北。
有田ヘッドコーチはファンのヤジには素早く対応するようだが、肝心の阪神打線にはいつまでたっても何も打つ手がないらしい。あまりに虚しい負けが続くので、最近では、阪神より横浜の方がやや強いのではないかと思えてきた。
ソフトバンク対楽天は、大隣とヒメネスの投手戦も、6回表、内川のタイムリーで逆転したソフトバンクが、1点差で楽天を下した。
西武は日本ハム先発吉川に2安打完封負け。ナイスピッチング。
オリックスは先発小松とリリーフ陣がロッテ打線を上手くかわし、完封で快勝。西武と楽天が負けたため、オリックスは両チームからのマジック危険水域を1日で脱出。さすが土俵際に強いオリックス。
<上位マジックの点灯動向と優勝・CS出場確率>
2012年8月11日22:00現在
セリーグ
チーム | 勝率 | 差 | 残 | V率 | CS率 |
1 | 巨人 | 0.667 | --- | 46 | 85.7 | 99.95* |
2 | 中日 | 0.605 | 5.5 | 45 | 14.2 | 99.7 |
3 | 広島 | 0.506 | 8.5 | 46 | 0.1 | 67.2 |
4 | ヤクルト | 0.477 | 2.5 | 49 | 0.05* | 32.3 |
5 | 阪神 | 0.393 | 7.5 | 45 | 0x | 0.7 |
6 | 横浜 | 0.352 | 3.5 | 49 | 74.5 | 0.1 |
パリーグ
チーム | 勝率 | 差 | 残 | V率 | CS率 |
1 | 日本ハム | 0.549 | --- | 45 | 49.6 | 89.7 |
2 | ロッテ | 0.529 | 2 | 47 | 26.9 | 75.3 |
3 | 西武 | 0.511 | 1.5 | 49 | 13.1 | 59.1 |
4 | ソフトバンク | 0.495 | 1.5 | 45 | 6.0 | 40.1 |
5 | 楽天 | 0.483 | 1 | 49 | 4.1 | 30.9 |
6 | オリックス | 0.44 | 4 | 45 | 0.3 | 4.9 |
<表の見方>
1行目 (色枠) 左から
順位、チーム名、勝率、ゲーム差、残り試合数、優勝確率 (%)、クライマックスシリーズ出場確率 (%)
「99.95*」は 99.95 % 以上でかつ 100 % より小さい
「100x」は 100 % を表し、2千万回の試行で2千万回起こったことを示す
「0.05*」 は 0.05 % 未満かつ 0 % より大きい
「0x」 は 0 % を表し、2千万回の試行で0回だったことを示す
青の数字は残り試合を全敗する条件での優勝(CS出場)確率 (%)
赤の数字は残り試合を全勝する条件での優勝(CS出場)確率 (%)
2行目以降 各チームごとに
相手チーム名、上位マジック点灯指標、[残りの直接対決試合数]、(M 上位マジック, 上位確定に必要なこれからの最高勝率)
赤色 そのチームへ上位マジックを点灯した
青色 そのチームから上位マジックを点灯された
ピンク色 そのチームへ上位マジックを点灯しかけている
ライム色 そのチームから上位マジックを点灯されかけている
「上位マジック点灯指標」と「優勝確率」「CS出場確率」については、このページに詳しい説明があります。
<試合結果>
6 勝 | 13 回戦 | 5 勝 |
ヤクルト | 1 - 9 | 巨人 |
東京ドーム |
8 勝 | 15 回戦 | 6 勝 |
広島 | 2 - 1 | 阪神 |
京セラドーム大阪 |
8 勝 | 12 回戦 | 3 勝 |
中日 | 2 - 9 | 横浜 |
小瀬スポーツ公園野球場(甲府) |
6 勝 | 15 回戦 | 7 勝 |
日本ハム | 3 - 0 | 西武 |
西武ドーム |
8 勝 | 14 回戦 | 6 勝 |
楽天 | 1 - 2 | ソフトバンク |
福岡ヤフードーム |
9 勝 | 16 回戦 | 6 勝 |
オリックス | 4 - 0 | ロッテ |
千葉QVCマリン |
勝ち数は今日の試合結果を含む
リーグ内の同一カードは24回戦まで