最終順位が相手を上回ることへの「上位マジック」と、直接対決で相手に何勝すればマジックが出るかを表す「上位マジック点灯指標」を中心に、プロ野球のペナントレースを眺めます
<今日の計算結果>
New!
横浜 自力2位消滅
阪神 自力2位消滅
ヤクルト 自力2位保持
昨日、ヤクルトが中日と巨人の2チームからマジックを点灯された。これは直ちに自力2位の消滅を意味するものではないが、いつ消滅してもおかしくない状況なのは確かである。そこでセリーグで2チーム以上からマジックを点灯されている、横浜、阪神、ヤクルトについて、現時点で自力2位を保持しているのかどうか調べてみた。
横浜が残り53試合を全勝すると最終勝率は 0.599 となる。この横浜全勝という条件下で、残り5チームの勝敗ケースをすべて網羅して、その5チームの中で2位となるチームの最終勝率のうち最も大きい「最高2位勝率」を求め、その値が 0.599 を上回っていれば、横浜の自力2位は消滅していると判断出来る。つまり、横浜が全勝しても、残り5チームの成績次第では2位に届かないケースが存在することになる。
ただ、ガチでこの計算をするとCPUを1万個程度つないだ超並列スパコンを使っても、十年以上の時間がかかる可能性すらあり、そのままでは手が出せない。ただ、セリーグでは「最高2位勝率」は巨人か中日のどちらかが出す可能性が濃厚で、この2チームが広島、ヤクルト、阪神に全勝するケースでとくに勝率が高くなる筈である。問題は、巨人と中日の直接対決が何勝何敗何引き分けに終わったときに、2位の勝率が一番高くなるかということである。そこで、このケースに絞って計算を行い、「最高2位勝率」を推測してみた。
巨人対中日は9試合残っているが、計算の結果、巨人の0勝7敗2分のときに「最高2位勝率」0.643 が出ると推測された。この値は横浜の全勝勝率 0.599 より大きいので、横浜の自力2位はすでに消滅していることが判明した。
同様に、阪神が残り50試合を全勝する条件では、巨人の対中日成績が0勝6敗3分のときに「最高2位勝率」0.664 が出ると推測。この値は阪神全勝での勝率 0.63 より大きいので、阪神の自力2位も消滅していることが分かった。
一方、ヤクルトが残り54試合を全勝する場合、巨人の対中日成績が1勝0敗8分のときに「最高2位勝率」0.667 が出ると推測。この値はヤクルトの全勝勝率 0.686 より小さいので、ヤクルトは自力2位を保持していると思われる。
昨日の時点で、セリーグは全15カードのうち9カードでマジックが点灯、さらに横浜、阪神、ヤクルト、広島の4チームについて自力優勝が消滅している。また、上で調べたように横浜と阪神については、すでに自力2位も消滅している。このまま行けば、セリーグはかなり早い時期に勝負が終わってしまう可能性が濃厚になっている。
一方、パリーグは全15カード中、マジック点灯はゼロ。勿論、自力優勝が消滅しているチームはない。セリーグとパリーグのペナントレース、お金を払って観るプロスポーツとして、どちらが面白いかは言うまでもない。
<明日の試合>
リーグ内の同一カードは24回戦まで
<今日の計算結果>
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横浜 自力2位消滅
阪神 自力2位消滅
ヤクルト 自力2位保持
昨日、ヤクルトが中日と巨人の2チームからマジックを点灯された。これは直ちに自力2位の消滅を意味するものではないが、いつ消滅してもおかしくない状況なのは確かである。そこでセリーグで2チーム以上からマジックを点灯されている、横浜、阪神、ヤクルトについて、現時点で自力2位を保持しているのかどうか調べてみた。
横浜が残り53試合を全勝すると最終勝率は 0.599 となる。この横浜全勝という条件下で、残り5チームの勝敗ケースをすべて網羅して、その5チームの中で2位となるチームの最終勝率のうち最も大きい「最高2位勝率」を求め、その値が 0.599 を上回っていれば、横浜の自力2位は消滅していると判断出来る。つまり、横浜が全勝しても、残り5チームの成績次第では2位に届かないケースが存在することになる。
ただ、ガチでこの計算をするとCPUを1万個程度つないだ超並列スパコンを使っても、十年以上の時間がかかる可能性すらあり、そのままでは手が出せない。ただ、セリーグでは「最高2位勝率」は巨人か中日のどちらかが出す可能性が濃厚で、この2チームが広島、ヤクルト、阪神に全勝するケースでとくに勝率が高くなる筈である。問題は、巨人と中日の直接対決が何勝何敗何引き分けに終わったときに、2位の勝率が一番高くなるかということである。そこで、このケースに絞って計算を行い、「最高2位勝率」を推測してみた。
巨人対中日は9試合残っているが、計算の結果、巨人の0勝7敗2分のときに「最高2位勝率」0.643 が出ると推測された。この値は横浜の全勝勝率 0.599 より大きいので、横浜の自力2位はすでに消滅していることが判明した。
同様に、阪神が残り50試合を全勝する条件では、巨人の対中日成績が0勝6敗3分のときに「最高2位勝率」0.664 が出ると推測。この値は阪神全勝での勝率 0.63 より大きいので、阪神の自力2位も消滅していることが分かった。
一方、ヤクルトが残り54試合を全勝する場合、巨人の対中日成績が1勝0敗8分のときに「最高2位勝率」0.667 が出ると推測。この値はヤクルトの全勝勝率 0.686 より小さいので、ヤクルトは自力2位を保持していると思われる。
昨日の時点で、セリーグは全15カードのうち9カードでマジックが点灯、さらに横浜、阪神、ヤクルト、広島の4チームについて自力優勝が消滅している。また、上で調べたように横浜と阪神については、すでに自力2位も消滅している。このまま行けば、セリーグはかなり早い時期に勝負が終わってしまう可能性が濃厚になっている。
一方、パリーグは全15カード中、マジック点灯はゼロ。勿論、自力優勝が消滅しているチームはない。セリーグとパリーグのペナントレース、お金を払って観るプロスポーツとして、どちらが面白いかは言うまでもない。
<明日の試合>
3 勝 | 16 回戦 | 10 勝 |
阪神 | 18:00 | 巨人 |
東京ドーム |
7 勝 | 14 回戦 | 5 勝 |
横浜 | 18:00 | ヤクルト |
神宮 |
4 勝 | 15 回戦 | 8 勝 |
広島 | 18:00 | 中日 |
浜松球場 |
9 勝 | 15 回戦 | 4 勝 |
ソフトバンク | 13:00 | 日本ハム |
帯広の森野球場 |
5 勝 | 14 回戦 | 7 勝 |
オリックス | 18:00 | 楽天 |
Kスタ宮城 |
4 勝 | 13 回戦 | 7 勝 |
西武 | 18:15 | ロッテ |
千葉QVCマリン |
リーグ内の同一カードは24回戦まで