「見上げる星の空
月の影に眠る峰
木の間がくれのともし火は
幸せにゆれている
ああ いとしき八ヶ岳よ
安らかに時はながれゆく」
「青葉城恋歌」で知られるさとう宗幸が作詞作曲したこの「いとしき八ヶ岳によせて」は毎年11月にある八ヶ岳音楽祭の最後に歌われる。
学生の頃から山歩きが好きで八ヶ岳には何度も足を運んだものだ。
小淵沢~小諸を走る小海線の真ん中にある小海で活動する合唱団「紙風船」の方たちが、同じ「筑後川」を練習しているつながりでわたしたちを呼んで下さった。
静かな白樺の林と池を包む大気の清々しさ、ひのきの露天風呂の温泉から眺める山々の雄大さ、真っ暗な空に輝く無数の星の美しさ、朝の林道のこずえにさえずる鳥の声のやさしさ・・。
早朝の散歩でみつけた名前も知らない葉。
葉の縁に残った朝露が朝陽を受けてきらめいている。
1日目のディナー。土地でとれる野菜たっぷりのメニュー。
なにもかも
ひとりひとりの自己紹介にも、苦労話あり、冗談あり、困難なことも合唱することで乗り越えてきたみなさんのエネルギーが伝わってきて感動。
とにかくみんな笑顔笑顔、どうしてこんなに明るくできるんだろう?と思うくらい。
来年もまた会おうね、と固い握手。
バーベキューが終わって東京に引き上げるわたしたちをこの「いとしき八ヶ岳にて」を歌いながら見送ってくださったときは涙が出て止まらなくなってしまった。
車の窓から振り返ってもずっと手を振ってくれて・・。(こうして書いているだけで目がじわ~っとしてきた~)
東京に帰ってしみじみ思った。
もし反対にわたしたちがお迎えする立場だったらあんなに心のこもった交流会ができるのかな、と。
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