「磯ラーメン」困惑
この大きな見出しの記事は,東京の企業が特許庁に「磯ラーメン」の商標登録を出願したことで、「磯ラーメン」発祥の地をうたう岩手県大槌町(おおつちちょう)に困惑が広がっている、というものです。
磯ラーメンと言えば、塩味の澄んだスープに浸った細麺に、海藻や貝、蟹、海老などがトッピングされているイメージで、沿岸各地で味わうことが出来ますが、1969年に同町吉里吉里(きりきり)で営業していたドライブインが「元祖」だとは知りませんでした。
登録が認められれば「磯ラーメン」と名乗れなくなる可能性があるため、同町は対抗策として「磯ラーメン発祥の地」をうたう販売店ガイドや新聞記事をまとめ、同庁に資料提供したそうです。
東北人としては江戸前(東京湾)の水質がどうなのかな?と色眼鏡で見がちですが、江戸前寿司や浅草海苔として親しまれ、潮干狩りも行われているようなので、問題がないのでしょう。
もし登録が認められたとしても、それを逆手に取ってアピールすることも出来るような気がします。
入選おめでとうございます。
このニュースについてはまったく知りませんでした。
Googleで検索すると、1月30日に岩手日報が詳しく報じていました。
続いて、特許庁の特許情報プラットフォームで検索すると、新聞報道通り昨年9月11日に商標が出願されていました(商願2018-114201)。
経過情報では、「査定無し」となっていますので、審査がまだ行われていないようです。
新聞報道のように、地元で既に「磯ラーメン」が人気商品となっているのなら、恐らく審査結果は「拒絶」となると思います。
まず間違いなく拒絶されるような商標を出願する意図ですが、他の企業からの登録を防ぐ意味があります。
今後、磯ラーメンがあちこちで出てくるかもしれませんね。
それにしても、山歩きさんのフットワークの速さはお見事ですね。
そのコメントが単なる感想ではなく、しっかりと調査をしてご自分の見解を述べられることが素晴らしいと思います。
私は記事を読んで句を詠んでしまえばそれで終わり、特許庁の審査状況を調べることなど思いもよらないことです。
私のフットワークを評価していただきましたが、Shuさんの探求心は並大抵のことではないと感服しております。
山歩きのフットワークも軽やかにしたいところですが、「ゆっくりと着実に」をモットーにしておりまして、ある時は下山中に登ってくる人から「頑張ってください!」と声をかけられたことがあります、「ゆっくり」が疲れ果てていたように見えたのでしょう。