山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

三ツ石山(岩手県一早い紅葉)

2019-09-26 17:24:31 | 旅行

 例年9月中旬には紅葉が始まるこの山、今年はいつ頃かなと情報を探っていると9月19日時点の写真とともに「今週末あたりが見頃かも知れません!」のコメントを発見し、かなり色付いているから早くいかなくてはと気がせくが、21日は孫の運動会応援で秋田に行くことを優先し紅葉は翌週に決めた。

 その後天気予報を勘案し25日に決め更に情報を仕入れたところ、登山口の駐車スペースが工事のため例年より大幅に減っていることが分かったので、出発は5時30分に決定。

 目論み通り一時間強で到着し身支度を整えたのが6時間45分だが、この時間に20台ほどの駐車スペースはほぼ埋まっており、後から来た方は路上駐車か1km以上離れた駐車スペースの利用を余儀なくされる。

登山口に最も近い場所は既に満車。

我が車はその手前にある駐車スペースに滑り込んだが、その先に路上駐車も見える。

ここが登山口なら良いのだが舗装道路を50分ほど歩くのが面倒で、実際6:47に歩き初めて7:32に登山口に着いた。

途中にはこんな区間もある。

 

勾配はきつくないので辛くはないが歩くことに飽きる。

視界が開けた場所で右に烏帽子岳(乳頭山)と左に雲を乗せた秋田駒ケ岳を見ながら一休み。

ここからクマに注意して歩き始める。

勾配は緩く段差もさほどではない。

 

高度を上げると烏帽子岳と雲が取れた秋田駒ケ岳の男女岳も小さく見えてきた。

 更に進むと目指す三ツ石山(1466ⅿ)が見えるようになり、山頂付近の紅葉も確認出来る。

 そこから少し歩き避難小屋である「三ツ石山荘」に到着したのが8:08、コースタイムの50分より10分ほど早かったのは、花を写す機会が無かったからと早く絶景を見たいと張り切ったためで下山中に膝が痛み出したのはこのせいだろう。

 出発が早かったため食欲がなくおにぎり一個でここまで来たが、腰を据えて本格的な朝飯をとサンドウィッチで空腹を満たし、出発しようとしていたら話しかける方がいて様々な情報を頂いた。

 その方は先週21日に下見に来たが紅葉の見ごろには早かったので今日は丁度いいかもしれないと言い、三ツ石山から小畚山(こもっこさん)まで足を延ばすことを勧めてくれたので、今日は一番楽なコースの往復で帰りのバスやリフトの運転終了時刻を気にする必要がないので、往復2時間の小畚山まで行ってみることにした。

 目の前の三ツ石山山頂には写真撮影に余念のない人たちが見えるので、ここからは見えない紅葉に期待を膨らませて歩き始めると、話しかけてくれた方ともう一方と3人の即席パーティーとなった。

小屋周辺の湿原や岩手山を眺めながら30分ほど歩いた所で、白いエゾオヤマリンドウを発見したので近づいたところでスリップして転倒。そこで態勢を整えるのに時間を要したため件の二人には先に行ってもらうことにした。

岩手山

その花は登山道の直ぐ脇に咲いていた。

こちらは普通のエゾオヤマリンドウで、綺麗な状態のものは少ない。

狭い山頂が見える場所に到着したのは9:16でコースタイム30分の倍くらい要したのは、転倒のためと前半のハイペースのせいだろう。

周辺は紅葉の海となっていた。

三石山山頂

後方の岩手山山頂は雲が掛かったり取れたり目まぐるしく、紅葉の海も太陽が当たったり陰ったり。

秋田駒ケ岳方面

八幡平方面

太陽が顔を出すまで留まりたいが風が冷たいのと、次の目的地小畚山も気になるので三ツ石山滞在は15分ほどで切り上げた。

小畚山に向かう登山道が見える。

ガイドブックでは『爽快な稜線漫歩』と簡単に書かれているが未知の往復2時間に少し不安を感じながら9:32に歩き始めた。

歩いてみると確かに爽快で、遠くに見える目標にどんどん近づく

 振り返れば先ほどまでいた三ツ石山が小さくなった。

最初の目標は直ぐそこだ。

 そこに有ったプレートに 三ツ石 覘標ノ台 とあるから測量に使ったのだろう。

振り返れば歩いてきた道のりと三ツ石山が見える。

目指す小畚山は中央の丸い部分でまだ遠い。

歩くほどに着実に近くなる。

振り返れば先ほどまでいた覘標の台と三ツ石山が遠くに見える。

 その左には山頂の雲がいなくなった岩手山がすっきりと見える。

 小畚山に到着したのが10:53だからコースタイムの1時間を20分超えていたが、転倒した時別れた二人が待っていてくれたのは嬉しかった。

三石山山頂から風が冷たくなり、毛糸の帽子、ライトダウン、厚手の手袋が離せなくなりこんな格好。

 山頂から良く見えた山はこの4座。

岩手山

秋田駒ケ岳と手前の烏帽子岳

森吉山

他に早池峰山、鳥海山の裾野、八甲田連峰と思われる山なみも見えたが写真は割愛。

 件の二人が一足先に引き返した後しばらく眺めていたが寒いので11:00に下山開始すると、左の膝の外側に痛みを感じるようになったのでいつも以上にゆっくり歩くことにした。

覘標ノ台と三ツ石山が近くなった。

小畚山を振り返る。

貼標が更に近くなった。

貼標を通過し三石山が大きくなった。

 12:15に山頂直下の広場に着いたが沢山の人がいるので、昼食は山荘に下りて食べることにして山頂には寄らないで下山開始、13時頃には昼飯にありつけるだろう。

賑わう三ツ石山頂を素通りする。

紅葉の海の見納めだ。

 ここからは本格的な下山となりいよいよ痛む左ひざをかばいながらゆっくりと歩き、今朝転んだ白い花の場所で自分のスリップ痕を確認し更に慎重に歩くと小屋場見えてきて13:10分ごろ到着した。

 ここではお湯を沸かしている間にお握りを一個食べてからカップヌードル、そして締めはコーヒーと私のフルコース。

 後片づけをして立ち上がろうとした時ふと目が合った方と様々話をしているうちに一緒に下山することになったが、自分は歩くのが遅く今日は膝が痛いのでお先にどうぞと申し上げたが仕上げの舗装歩きまでお付き合いいただいた。

 朝方小畚山を教えてくれた方といい、同じ目的の人たちとは前からの知り合いのようにお話が出来ることが喜ばしいことだと思う。

 15時頃駐車スペースに到着し網張温泉の日帰り温泉館で汗を流したあと、ノンアルコールビールで練習して帰宅、わが家のビールの間で本番を迎えたことは言うまでもない。

 一夜明けた今日、温泉が効いたのかビールが効いたのか左ひざの痛みは嘘のように消えており、諦めかけた明日の秋田駒ケ岳だが行こうかと思い始めている。

 きわめてローカルな山歩きで分かりにくかったと思われるが、「鳥観図で楽しむ日本百名山」の41ページの片隅に「三ツ石山」と「小畚岳(山)」が載っていることを記しておきたい。

 

 


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2 コメント

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素晴らしい山行でしたね (shu)
2019-09-27 08:01:11
山歩きさん おはようございます。
素晴らしい山行でしたね。

私にとって、これまで三ツ石山は、名前こそ聞いていましたが、特に印象の無い山でした。
ご親切に「鳥観図で楽しむ日本百名山」のページまでご紹介いただき、感謝に堪えません。
早速、ページを開いて確認しました。
また、国土地理院の地理院地図でも見てみました。

岩手山の南西側にある山ですね。
登山道は、南側からは滝ノ上温泉からの道が伸びていて、途中、網張温泉から岩手山の南麓を走る車道が来ていますね。
距離はありませんが、途中、けっこうな急登があり、登りごたえがありそうです。
一方、北側の松川温泉からは標高差がなく、なだらかな道のようです。こちらも距離はわずかです。
お帰りが網張温泉とありましたので、網張温泉側から登られたのでしょうね。
網張温泉からはスキーリフトを使うルートもあるので、けっこう周辺の登山道は整備が行き届いているみたいですね。

さて、お目当ての紅葉ですが、素晴らしいですね。
また、三ツ石山の山頂が展望台のようになっていて、全体を見渡せるのもいいですね。
小畚岳への道もなだらかで歩きやすそうです。
山頂でのお写真、久しぶりにお姿を拝見しました!
お仲間ができて、よかったですね。

そして、順番が逆ですが、白いエゾオヤマリンドウ、何とも素晴らしいです!!
このお花に出逢えただけでも、おつりが来ますね。

長文の記事を一気に読ませていただきました。
お帰りになり、ビールも多少我慢して(?)ブログをまとめていただき、ありがとうございました!!!
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Unknown (山歩き)
2019-09-27 09:48:27
Shuさんこんにちは。早速コメントいただき有り難うございます。

 私が省略した三ツ石山の位置関係や登山ルートなどを補足していただき恐縮です。
今回歩いた舗装道路は網張温泉から松川温泉まで結ぶ計画で工事を開始した道路の一部で、その道路計画は諸般の事情で中止されたために松川側と同様に行き止まり状態です。
 また三ツ石山~小畚山までの約1.2kmは岩手山から八幡平に至る裏岩手連峰縦走路のごく一部でもあります。
 その全体のデータは手元に無いですが、部分的には網張温泉←犬倉分岐←大松倉山←三ツ石山←小畚岳←省略←畚岳←畚岳登山口(八幡平頂上バス停付近)は、歩行距離21kmでコースタイム8時間40分とあり、岩手山→姥倉分岐→犬倉分岐→網張温泉は、歩行距離17㎞でコースタイム4時間20分とあります。
 網張温泉から犬倉分岐まではリフトを利用するとしても、避難小屋に泊まりながらの健脚者向けのロングコースですが、途中で松川温泉にも立ち寄ることも出来、コースのバリエーションも豊富で今の時期の紅葉や夏の高山植物を楽しめると思います。
 白いリンドウですが登山者が持つストックなどがぶつからなければいいなと思いながら下山しましたが無事でしたし、この後持ち帰る不届き者が現れないことを願っております。
 最近は顔写真を出すことを躊躇っておりましたが、小畚岳では再会した即席パーティーの三人で記念写真を撮りましたので、まっいいかと、その勢いで公開してしまいました。

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