山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

リング見え目玉見えない博覧会

2024-04-17 10:09:58 | 時事川柳

2025年大阪・関西万博は13日、開催まで1年となりましたが、開催費用上振れや海外パビリオンの建設遅れなど課題が山積しています。前売りチケットの売れ行きは目標の6%にとどまり、万博への関心は高まっていませんが、会場予定地を取り囲む木造巨大屋根「リング」は八割方組上がりほぼ輪の形が見えてきました。

2005年の愛知万博で、シベリアの永久凍土から出土した冷凍マンモスに連日長蛇の列ができたのは、2年前に展示プロジェクトが動き出し、早い段階から目玉づくりに本腰を入れたことによるそうです。

そのプロジェクトの代表だった方は「珍しくて魅力的なものがないと人は来ない」とし、1970年の大阪万博での、太陽の塔や月の石、動く歩道に魅了されたことにも言及しています。

それに対し2025年大阪・関西万博については、展示の中身がまだ見えにくい中、話題の「空飛ぶクルマ」や人工多能性幹細胞(iPS細胞)技術を応用した「生きる心臓モデル」は目玉になれるのか。とあり、この件が中七となりました。

万博に詳しい大阪公立大学の橋爪教授は「博覧会の本質的な使命は、単に来場者を楽しませることではない」と指摘し、21世紀の万博は本来、世界が直面する課題の解決策を示す場だと強調する一方、限られた時間で見学する人のためにテーマを集約した展示が必要と訴えています。

なにらや難しい話になっていますが、来場者を引き付ける「目玉」は必要ということでしょうか。


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2 コメント

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目玉のリング (shu)
2024-04-17 16:14:01
入選句を拝見しすぐに思ったのは、丸いリングの中に入る(目玉に当たる)建物がまだできていないことかと思いました。
リングが完成してしまうと、中に重機などを入れるための通路が塞がってしまうと聞いたように思ったのです。

いやいやそうではない。万博の『目玉』はいわゆる目玉商品の『目玉』なのだと気づき、今度ははて万博の『目玉』は何だったのかと自問しました。
困ったことにまったく思い浮かびませんでした。

もともとこの万博の開催目的は、2020年東京オリパラ後の大阪・関西、そして日本の成長を持続させる起爆剤にすることです。
建設業界にとって東京オリパラは有意義だったでしょうが、コロナ渦のため無人で行われた競技がほとんどで、海外からの集客もできませんでした。
そんな万博ですから、盛り上がらないのは当然といえば当然です。
結局、『目玉』は思い浮かびませんでした。まったくもって「目玉見えない博覧会」ですね。
強いて言うと、『目玉』はリングになるのでしょうか。貞子の呪いが来ませぬように。
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目玉あれこれ (山歩き)
2024-04-17 17:13:37
shuさんこんにちは。目玉についてあれこれ考えさせてしまい申し訳ありません。リングの中に収まるべきパビリオンの建設が遅れており、これを目玉とする解釈もありだと思います。記事には瞼にも見えるリングが八割方見えて来たのに、建物建設用地は更地が目立つとの記述もありました。

そして仰るように、中に目玉のないリングが目玉になるという、皮肉な状況が現実味を帯びてくるかもしれません。
「貞子の呪い」とはリングという恐いお話のことらしいとは分かりましたが、詳しいことは知らない世界です。

1970年の大阪万博は行く機会がなく(機会をつくられず)悔しい思いをした記憶がありますが、その後の愛知万博、沖縄海洋博などはあまり関心がなく(混雑も苦手)仕事を休んで迄見たいとは思いませんでした。

さて、shuさんの日本海花紀行は秋田県突入ですね。進み方が速くてコメントが追いつかず失礼しております。寒風山からの朝焼け素晴らしいですね。鳥海山は手前の水田でしょうか、うまく焼けていますが山は白いままでしたか。おそらく私は目にすることのない絶景です、ありがとうございます。
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