冬眠明けの山歩きは今年も4月20日の鞍掛山(897m)から始まりました。
ガイドブックには「鞍掛山は岩手山南東部裾野にコブ状に盛り上がる山で、宮沢賢治の詩「くらかけの雪」にも登場する名山である。山域の登山コースは道標なども整備され、初心者にもお勧めの山である」とあります。
これは登山口に向かう途中で撮影した岩手山(2038m)です。
まずは岩手山の模型を御覧ください。赤の矢印の先が鞍掛山です。
南から
南東から
東から
この模型は網張ビジターセンターにあるもので、2月にスキーの帰りに写させてもらいました。縮尺と、それがXYZとも同じなのか未確認ですが、登山道はオレンジ、国立公園の範囲は黄色、県道など主要道路は白の線で示されており分かりやすいと思います。
この日歩いたのは東側コース登山口(赤い矢印)から入山し、西側コースを下山するもので、合流点に広がるカタクリの群生と山頂からの岩手山が目当てです。
歩き始始めると薄紫のスミレ、カタクリ、キクザキイチゲがちらほら咲いていました。
距があまり長くないのでナガハシスミレではなくタチツボスミレかと思います
これは距が長いのでナガハシスミレかなと迷います。
これもタチツボスミレかと思いましたが、葉の先端が尖り縁は丸まっていることから、葉が花後に展開するというウスバサイシンの特徴を最近学んでいたことを思い出しました。さらに調べるとこの山は日本海側と同じような積雪地帯ではないことから、太平洋側に生育するナガバノスミレサイシンかと思います。
これも最近知ったことで、カタクリの花弁に見える6個のうち3個は萼片であることを確認しようと目を凝らし、外側から伸びているのが萼片だろうと見当を付けました。12時と3時が萼片でもう1個は6時だろうと思います。
キクザキイチゲは、白、薄い青紫、やや濃い青紫の花が咲いていました。
下山して東側コースの終点近くにはエンレイソウがたくさん咲いていました。
そしてカタクリです。
山頂からの眺めは、数日前の黄砂の影響もなく鮮やかでした。
岩手山(2038m)
早池峰山(1917m)
姫神山(1124m)
カタクリの見ごろに重なった今年初めての山歩きは、登りに1時間42分、下りに1時間34分かかりました。少しきついと感じた個所もありましたが、今年も何とか歩くことができそうです。
たくさんお花が咲いていて、楽しそうでしたね。
キクザキイチゲに白花と青花があることを最近知りました。これまでは白花しか観ていませんでした。
来年は青花を探しに出かけてみたいと思います。
昼頃から晴れ間が広がる天気予報にしたがい、10時過ぎに入山するとその通りになりましたし、カタクリはそろそろいいかなと思ったら、大当たりの満開でした。
何もかもいいこと尽くめの楽しい山行でした。
様々な色のキクザキイチゲが咲いていましたが、7割くらいは白で標高が低い場所はほとんどが白でした。
実は、葉の色も緑の他に赤紫(紫蘇みたいな)2通りありましたが、そこには触れませんでした。