山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

1号歌碑山に向かいて百星霜

2022-04-15 09:58:36 | 時事川柳

 句の基となった新聞記事を読んでいない方が、石川啄木の歌碑について詠んだものと分かっていただければ嬉しい限りです。

 石川啄木(1886~1912年)の没後10年の1922年4月、盛岡市渋民に建てられた全国1号の啄木歌碑が13日、建立100年の節目を迎えました。

 西に岩手山、東に姫神山を望む渋民公園に建つ歌碑には、望郷の代表歌「やはらかに柳あをめる北上の 岸辺目に見ゆ泣けとごとくに」が刻まれていますが、「ふるさとの山に向かひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」の方に発想が飛びました。

 全国に約180基ある啄木文学碑の先駆けとして通称「啄木1号歌碑」と呼ばれるこの歌碑、花崗岩の巨石をそりに載せて約2kmを3日かけて引き、啄木の命日の4月13日に建立されたそうです。

 写真は2005年5月4日に撮影したもので、このような使い方をすることになるとは、新型コロナウイルスとロシアのウクライナ侵攻も、考えられないことでした。

 

 


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2 コメント

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百星霜がいいですね (shu)
2022-04-15 19:22:57
山歩きさん こんばんは。
今年は石川啄木が亡くなって110年に当たることを失念していました。
渋民にある啄木記念館にお邪魔しましたが、早朝だったので中には入れませんでした。
移設された渋民小学校旧校舎の前にも句碑があったように思います。どう書かれていたかは覚えておりません。

岩手山には二度、姫神山には一度登りました。今でも啄木の残した功績が大きい地だと思いました。
入選句は、中七の「山に向かいて」で啄木だと分かりました。
下五にある「星霜」が句全体の格調を高めていると思います。「1号」は「一号」でもよかったのではないかと思います。
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Unknown (山歩き)
2022-04-15 20:21:29
 shuさんこんばんは。コメントありがとうございます。
 姫神山に登られたのは2019年の春、雪を踏みしめての山行でしたね。
 山だけではなく、啄木記念館にも立ち寄られたことも、2回しか訪れていない地元民として嬉しいですし、啄木の歌碑とお分かりいただいたことも、予想どおりであります。

 山に向かいて は 山に向かひて にすれば良かったと思っています。また、御指摘のように1号歌碑は縦書きなので一号歌碑にしようと思いましたが、記事に合わせました。

 と、言いながら記事では縦書きで100年なのに百星霜にしており、一貫性がないです(笑)
 百星霜は啄木の出身校、盛岡一高(旧制盛岡中学校)の応援歌から借用しました。
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