山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

姫神山(10回目の山行)

2023-04-29 20:50:36 | 旅行

 4月28日に姫神山(ひめかみさん 1124m)に登った様子を、新・分県登山ガイド[改訂版]2岩手県の山(山と渓谷社)の記述に沿いながら紹介します。【  】内は私の感想などです。

 姫神山は北上高地の中部、北上川をはさんで岩手山(いわてさん 2038m)の東に対峙する。その山容は均整のとれたピラミッド形で、山頂に花崗岩を露出させる残丘の山となっている。

【下山して帰宅途中に撮影】

 また岩手山、早池峰山(はやちねさん 1917m)とともに岩手三山に数えられ、岩手山との夫婦伝説【別途紹介】にも登場する名峰である。登山道は代表的な一本杉(いっぽんすぎ)コースを紹介しよう

 登山口は一本杉園地の第一駐車場入り口を右に通り過ぎて、少し上部の第二駐車場にある。登り口の案内図を参考に芝の園地内を登る。

【案内図】

【芝の園地を登りながら振り返れば岩手山】

松林を通り抜けて一本杉林道を横切り、踏み固められた杉林を行く。途中には一本杉の名に起因する杉大木の近くから湧く一本杉清水が流れている。

【一本杉林道との交差点】

【杉林】

  

【一本杉】

  

登山道は通称「ざんげ坂」の階段を登り、五合目に着く。

  

【終わったかと思えばまた階段が】

 

【もう少しの辛抱】

 

ここで休憩していこう。尾根端の平坦地であるが、木々に囲まれて見通しはなく、風があれば幸いである。

【仰せのとおり10分ほど休憩しました。ここまで歩行距離2.0kmの半分ですが、コースタイム95分のうち25分なので、三合目ぐらいの感じがします。この時期は風がなくて幸いでした。】

七合目を過ぎるまですべりやすい林の急登が続く。悪場では階段のコースとなるが、足元に注意しよう。

【初めてカタクリと出会いました】

【確かに急登です】

【カタクリが増えてきました】

【階段も増えました】

八合目からは露岩も出てくる林中の急登である。

 

【カタクリに癒されながら登ります】

【コキンバイの黄色が鮮やかでした】

【小さなヒメイチゲも咲いていました】

眺望が広がる頂上直下の岩場は突然にやってくる。

【やってきた岩手山、その左(南)は秋田駒ケ岳 右(北)は八幡平】

【岩手山】

【秋田駒ケ岳方面】

【八幡平方面】

積み重なる花崗岩の巨岩を乗り越え、城内コースと出会って少し上ると姫神山の山頂である。

【この分岐を右に行けばガイドブックのとおりですが、左の灌木帯を登ります】

【花崗岩の先に残雪がありましたが5歩で通過】

【山頂です】

【標柱の先端に早池峰山見えます】

展望をさえぎるものはなく、奥羽山脈にうねる八幡平、りりしい岩手山、北上高地最高峰の早池峰山、深い山並みにつぶされそうな岩洞(がんどう)ダムまでも見わたせる絶景である。

【岩手山のりりしさにズームイン】

【うねる八幡平は岩手山の右側です】

【ひょうたん型の岩洞湖が偶然左上に写っていました】

山頂からはほかに奇岩の多い城内コースや静かな田代コース、最も標高差のあるこわ坂コースなどがあるが、ここでは往路を戻る。

【ガイドブックはここまでです】

直下の分岐までは巨岩地帯を下ります

右奥から下って振り返ると小さな板にV字の赤い矢印が、左の岩には矢印と土と書かれていますが、薄くなっていて見落としそうです

見落としていた花などを写しながらゆっくりと歩きました

ヒメイチゲ

巨岩の滑り台

隣同士時間差のカタクリ

登る時写したコキンバイをもう一度

このあたりが一番のカタクリ密集地帯

登るときは見えなかったオオカメノキ

葉の粗い鋸歯が特徴のこのスミレはサクラスミレかもしれませんが、離れていたため花が大きい(2.5cm~3.0cm)という特徴は確認できません。

エンレイソウはこちらを向いてくれません       シロバナエンレイソウは準備中です

駐車場にはサクラが綺麗に咲いていました。

 

歩行距離4.0km、累積標高差+580m-580m、コースタイム2時間45分のこの山、3時間45分(休憩時間除く)かけて歩き無事下山しました。2013年8月に初めて登ってからちょうど10回目の山行でしたが、そのころから同じくらいの時間がかかっていますので、老化の影響はなさそうです。

最後に岩手山との夫婦伝説について簡単に紹介します。

 昔むかし、岩手山と姫神山はめおとの山で仲良く暮らしていたのですが、岩手山は「おらは南部(岩手県の中北部)の山々の大将じゃ」と威張り散らすようになり、次第に嫁の姫神山を物足りなく思うようになりました。

 おまけに美しい早池峰の女神に心を奪わるようになり、岩手山と姫神山の間にいる小山の送仙(おくりせん)に「姫神をどこか遠くへ連れて行け」と命じましたが、姫神山が渋ったため遠くに連れて行くことが出来ませんでした。今でも岩手山と姫神山、早池峰山の三山が一緒に姿を現すことはめったにないそうです。(諸説あるようです)


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2 コメント

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こんにちは (shu)
2023-04-30 14:02:44
姫神山への登山、お疲れさまでした。
4年前の4月27日に、同じく一本杉コースで登りましたので、その時の記憶を重ねながら拝見しました。
コースの状況は4年前と同じようですね。
ただし、私が登ったときは5合目から上に雪があり、お花はまったく見ませんでした。
それに比べると今年はずいぶん暖かいようですね。
下りは巨岩地帯を下りられたのですね。私は登場直下の登りで巨岩の重なる所を行きました。
私が登ったときには、毎日登っているという方にお会いしましたが、いかがでしたか?
その方は当時でもうすぐ6千回と仰っていたので、今は何回になったのでしょうかね。
すごい方がおられると思いました。
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思い出しました (山歩き)
2023-04-30 16:12:18
 shuさんこんにちは。コメントありがとうございます。4年前、2019年のこと思い出しました。shuさんがこちらにお出でになると聞き、下見してお知らせしようと4月23日に登りました。5合目から上は残雪に足を取られながら登り、下りでは何度もしりもちを付いたことをお知らせしたと思いますが、shuさんが登られる直前に新雪が降って当日は大変な状態だったと思います。
 今年は雪解けが早いです。最近開通した八幡平や須川岳(栗駒山)の登山口に通じる道路の雪の壁の高さが、例年より2mくらい低いとテレビで見ました。これらの山もアイゼンなど冬山装備で登れば今だけの絶景を楽しむことが出来ると思いますが、私は雪解けが進むことを願うだけです。
 姫神山に毎日登っている方については最近テレビや新聞で見ていませんし、28日もそれらしい方は見かけませんでした。と言いながら念のために検索したところ、昨年4月に7000回登頂達成とでました。そういえばテレビか何かで見たような気がしてきました。物忘れがひどいです(泣)
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