山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

先送りの課題も貯めた過大ダム

2019-08-26 18:32:51 | 時事川柳

24日(土)の第一面トップに 広域水道料金4割増へ

この大きな見出しに加え

行政事務組合改定案来年度方針

需要予測に大幅未達

胆沢ダム水源奥州・金ヶ崎

 

と並べば何やら句を詠めそうな匂いがプンプンするので、じっくりと読んでみました。

 

2013年に撮影した胆沢ダム  試験湛水のため満々と貯えている

同じ年、焼石岳に登る時途中に撮影  水位は下がっており白い巨大な堤体が見える

 

 

奥州市(大谷翔平の出身地)合併前の旧5市町村と隣接する金ヶ崎町が安定した水道水源を求めて行政事務組合を設立。

同組合が1990年に国の認可を受けた事業計画では、2010年の給水人口を約15万人と推計し国が建設する胆沢ダムから1日当り4万3500トンの水を供給すると言うもの。

実際には地域の人口減少で給水人口は2015年度実績で約12万4千人、1日当たり1万4600トンの供給にとどまっている。

同組合はダム建設事業費の負担金と水道施設整備のため約165億4千万円を投入したが、需要低迷により浄水施設の建設が途中でストップしたままなので、約97億8千万円が水道料金に転嫁しないまま「未稼働資産」として処理されずにいた。

借金返済のため年間1億円超の新たな借金をするなど組合の財務状況は限界に達していた。

ややこしい話で恐縮ですがここからが問題で、組合がこの事態を打開するため両市町に対して請求する広域水道基本料金を来年から4割増の約4億円(両市町合わせて)に引き上げる方針を示したからさあ大変。

両町市は一般家庭の水道料金を引き上げるか税金を投入するか決断を迫られますが、住民が負担することには変わりないのです。

給水人口の推計が過大だったのではないか、課題を先送りしてきたのではないか、など住民の不満や不信もこのダムには溜まっているようです。

長々と失礼しました、このように書いてみて理解が深まりました。

 

 

コメント