山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

根子岳(花の百名山) 

2019-08-20 18:37:59 | 旅行

 標高2207mのこの山を知ったのは「鳥観図で楽しむ日本百名山」を眺めているうちに、四阿山(あずまやさん)という読めない文字に目が止まり「東屋に似た山容を持つ展望抜群の名峰」の見出しに魅かれたことによるもの。

 詳しく読むと四阿山に登ったら隣にそびえる花の百名山根子岳経由で下山することを勧める件から、標高の割には登りやすそうなのでそのうちに登りたいと思っていたところ、思いがけない形でその機会に恵まれた。

 8月17日から2泊3日の日程で軽井沢の万平ホテルに滞在することになり、18日が雨降りでなかったら何処か山に登りたいと思って調べたら、根子岳の登山口まで一時間強でたどり着けることが分かり、対抗馬だった浅間山が噴火したことから根子岳に決定した。

 なお、万平ホテルは自力では登頂困難な高値の高嶺、弟の招待により2組の夫婦が避暑地の夏を過ごすことが出来たもの。

 自宅から軽井沢まで約563kmさらに登山口まで53㎞の運転を考え、暑い中を連れ合い(以下Cと言う)も登ることにしたため、四阿山は止めて根子岳だけに登ることにした。

 暑くならないうちに登りたいのでホテルの朝食を食べないで出発しようと思ったが、Cがぜひとも朝食を食べたいと言うのでそれに従い、標高約1600mの登山口から歩き始めたのは9時35分、気温25℃は心地良いが歩いているうちに暑くなるだろう。

 菅平牧場の一角が駐車場として開放されており初めは牧場の柵沿いを歩くが、Cの足取りが重く口数も少ないので尋ねたら昨日の大移動は助手席だったが疲れたと言う・・・

駐車場から山頂を見る 撮影は下山後

 コースタイム2時間のところ30分余計に見ているので12時頃山頂に着いて昼食、15時前に登山口に戻り、軽井沢には16時頃到着する行程を考えていたが、その通りになるだろうとゆっくり歩く。

先ず目に入った花が初めて見たワレモコウ。

次がツリガネニンジンで白色も見つけたが、見慣れているタカネツリガネニンジン(ハクサンシャジン)とは明らかに違って、花序と花序の間が長い。

 ワレモコウとツリガネニンジンを見て、ここは標高が1600mを越えていても山地・草原なのだと思い知る。

 ヤナギラン、これも初めて見たもので山地の草原や荒地に生育するそうだ。

ノアザミ

ウツボグサ

アキノキリンソウ

キバナノヤマオダマキ

ホタルブクロ

ヨツバヒヨドリ

キツリフネ? 初めて見たもので自信がない ⇒ ミヤコグサに訂正(2019年11月6日)

これらも山地や山野など低標高に生育する。

オヤマリンドウ、見慣れているエゾオヤマリンドウに比べて草丈が高い。

そんな中で見たのがイブキジャコウソウ、高山に生育するものと思っていたが、調べたら高山帯から低山帯で見られるとのこと。

このミネウスユキソウ、岩手県では岩手山、早池峰山などで見られる高山植物と思っていたがここは、高山帯でもあるようだ。

 ハクサンフウロが沢山咲いており、色合いや花弁が微妙に違うので後でまとめて紹介することにして先を急ぐ。

 初めて見たこともあり一番印象深いマツムシソウ、草丈からタカネの冠は要らないようだ。

 マツムシの鳴く季節が開花期であることからこの名前が付いたらしいが、別名のリンポウギク(輪宝菊)のほうが似合っているように思う。

 マルバダケブキ 東北にはよく似たトウゲブキ(エゾタカラコウ)があるため紛らわしいがこれは迷わない。

ヤマハハコ 低山帯から高山帯までの日当たりの良い裸地や草地に生育。

 花が増えるにしたがって花を見るゆとりも生まれCの状態は回復したかに見えたが、立ち止まっては引き返すか迷っている様子。

 花の種類から大雑把な言い方をすれば、東北地方では最高峰クラスの根子岳(2207m)は緯度が低い分標高も1000mほど低いと考えれば良さそうだ。

 登山道は急登や特に危険な個所もなく極めて歩き易いと言えるだろう、実際小さな子供連れの登山者も多く見られた。

 そのうちの就学前から小学校高学年までの子供4人と両親には途中で追い越され、山頂まで追いつくことはなかったが、自分たちの子供夫婦と孫4人を見る思いだった。

 あと一時間ほどで山頂と言うところでCが引き返すと言い出したので、昼食用のおにぎりを分けて持たせようとしたら登ると決心したようで、「16時には軽井沢に戻って買い物をすると」言って歩く速度を上げた。

 振り返るが麓の菅平が見える程度。

展望は得られなかったが直射日光も得られなかったことはCにとっては幸いだっただろう。

だいぶ山頂に近づいたはずだ。

ようやく山頂が見えた。

12時15分ほぼ想定通り山頂に着いたとき、例の親子6人はお弁当を食べ終わるところで20分ほど遅れたジイジとバアバだった。

買い物と言う目標が出来たCは早く食べて下山しようと張り切る始末、幸か不幸か怪しい雲が漂い隣の四阿山さえも良く見えない状態なので12時35分下山開始、件の親子は四阿山に向かった・・・・元気なことである。

菅平がかすかに見える。

 腹ごしらえも出来たことで下山の足取りは軽いC

咲き始めた秋の花ウメバチソウを見落とすところだった。

菅平のスキー場が見える。その向こうには北アルプスの山なみが見えるはずだが・・・・・

 14時10分に無事登山口に到着し軽井沢に向かい、あと30分で到着と言うところまでは順調だったがナビの指示を聞き違えて20分ロスして16時15分頃到着した後、Cと弟の連れ合いはお買い物、私と近場を散策していた弟は食前酒のビールでいい気分のまま軽井沢の二晩目が始まった。

最後にご覧いただくのはハクサンフウロの数々。

登山口の近くは小さかった。

ここは中ほどの東屋がある広場、ハクサンフウロのほかマツムシソウも沢山咲いていた。

少し青みがかっている

細長い花弁

花弁の先が割れている。

 翌19日の夕方無事に帰宅したものの直ちにブログの作成が出来ずにいたが、ようやく仕上げることが出来た。

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