山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

岩手山(念願の缶ビール)

2019-08-02 21:09:20 | 旅行

ビールでスッキリしたところで花の紹介は厄介なセリ科からスタート。

これはイワテトウキでナンブトウキ、イブキトウキ、ミヤマトウキとも呼ぶそうだ。

葉は地面に沿って伸び、2回3出の複葉で光沢があり、先がとがっている。との記述どおりで、紛らわしいセリ科の1つが解決した。

これはシラネニンジン。

葉は2~4回3出の羽状複生で長柄があり根生するという特徴が見え、厄介なセリ科の2つ目が解決。

セリ科の3つ目はハクサンボウフウ。

葉には長柄があり1~2回3出の複葉、小葉は2~3裂で粗鋸歯があるというが、葉の裂刻が深いように見えるので、キレハノを冠するかもしれない。

セリ科4つ目はエゾノヨロイグサ。

アマニュウも候補だったが茎が無毛で紫色を帯びていることが決め手。

セリ科が片付いたので次はマルバシモツケだが。

似ているイワシモツケの葉の下面は粉白色だというので下から写してみたがそのようには見えないのでマルバシモツケと思われるが、葉の特徴は全縁で鈍頭、小牙歯があり、葉柄があるとはこのことなのか、すっきりしないので小休止してビールでも飲むか。

 

                            ~続く~

 

  

 

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岩手山(念願の缶ビール)

2019-08-02 17:49:10 | 旅行

冒頭の写真は7月31日に岩手山八合目避難小屋で撮影したもので、缶ビールはよく冷えたものを2本と500㎖入りペットボトルに水を入れて凍らせたものを2本、更にきゅうりの漬物、チーズ、笹かまぼこ入りの密封容器を保冷バックに詰めて担ぎ上げた。

他に1泊2日分の食料、お湯を沸かす道具、ポカリスエット1ℓ、ウイスキー少々も加えた30ℓのザックは容量一杯で、これまで経験したことのない重量だった。

自分にとって岩手山(2038ⅿ)はハードルが高い山でこれまで2度しか登ったことがなく、3回目の機会を狙っていたところ今年は4月半ばからほぼ毎週歩きまわった結果、膝に痛みなど出ておらず気力も充実していたため決行することが出来た。

これまでに見た避難小屋の目の前にある「お成り清水」で冷やしたビールを飲む人たちに憧れ、着いたらすぐに飲むことが出来るようにと一念発起して担ぎ上げたもので、その味は格別のもだった。

今回は網張温泉スキー場のリフト3本を乗り継いで、標高1330mから歩き始めるため標高差約700mは比較的楽そうだが、アップダウンを繰り返す歩行距離約8kmは大変だと聞いているので気を引き締める。

リフト乗り場

冬お世話になっているゲレンデ 曇っているが下界が見える。

リフトを下りてから「犬倉山」「姥倉山」「黒倉山」を経由するルートを歩き始めたのが8時55分、先が長いのでこれらには立ち寄らず先を急ぐとガイドブックでは比較的緩やかな尾根歩きが続くと簡単に書いているのに、急な下りの区間も何カ所かあり帰りは思いやられると覚悟する。

 印象深いタチギボウシの群生や、クルマユリなどを見ながら歩き初めて約2時間で到着した分岐点、右が「鬼ヶ城コース」、左が「御花畑コース」で当初は強風が予想されるため岩場の稜線は避けて、「御花畑コース」に向かうつもりだったが、下山中の登山者の鬼ヶ城の風は大したことがなく、お花畑のお花も大したことがないという情報により変更。

タチギボウシ

クルマユリ

分岐

鬼が住む本丸は何処だろうと思いながら岩を登り狭い隙間を進むが、展望のきかない樹林帯を歩くよりも楽しい。

歩いてきた稜線を振り返る。

 進行方向奥にピークが見えるが岩手山ではない。

ほかの山なら鎖か梯子があるのに・・・・・ざらざらした溶岩なので滑らない。

これは天守閣か

 

こんな狭いところを抜けてきた。

ここを通過してきた

進行方向左下に「御花畑コース」が見え、御苗代湖も確認できる。

御苗代湖

翌日昼食を食べた木道。

進行方向右には雫石盆地、晴れ渡った時の絶景は素晴らしいだろう。

いよいよ山頂も見えてきた。

このルートは変化に富んだ稜線歩きだけでなく花も楽しめるが、花に見とれているとコースを踏み外しそうなので要注意。

ニッコウキスゲ、キンコウカ、トウゲブキの黄色い斜面が印象的だった。

 

他にはミネウスユキソウ、エゾツツジ、ヤマハハコがまとまって咲いており壮観だった。

ここで紹介しきれない花は続編に譲ることにして、先を急ぐと山頂がはっきりと見えるようになり、今夜の宿八合目避難小屋も見えてきた。

歩き初めてから約6時間半15時22分にたどり着いた直後が冒頭の写真、山頂は雲に隠れたので明日登ることにして一気に飲み干した冷たいビールは経験のない美味しさだった。

この小屋は避難小屋という性格上予約は不要で宿泊を断ることはないそうで、初めて泊まった時は定員150名(100名と書いている本もある)を超えていたのか、山岳協会などの関係者は通路に寝るほど混雑していたが、当日は20名ほどでゆったりと過ぎすことが出来た。

柱と柱の間に二人が定員。油断すると頭がぶつかる低さのスペースが三段。

三段の空間が建物の両側と中間に設けられている。

 

自分のスペースから出入口を見る。

残りのビール一本と湧き水で割ったウイスキーを飲みながら隣の神奈川から来た方と話し込んだ後、アルファ米のドライカレーとコーンスープで夕食。

数名の団体さんが「ビールはないのか?」と言っていたが、カップヌードルとカップライス以外は販売していない。

8時の消灯直後は眠ったようだがそのあとは例によって、風の音を聞きながら寝たのが寝てないのか分からない一夜を過ごした。

 

~続く~

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