上巻より。
「有時(あるとき)の(正宗の)御咄(おんはなし)には、大将の国家を治め人を愛すること、たとえば不動明王の形の如し。外には忿怒(ふんぬ)の相を現(げん)し、内心慈悲の恵み深し。」
『木村右衛門覚書』
臥竜の天(がりょうのてん)火坂雅志 著/祥伝社文庫
上巻 背表紙より。
「時は戦国末期 ー。みちのくの大地から隻眼で天下を見つめる十九歳の若者がいた。伊達家当主、正宗である。下克上の世にあって馴れ合う奥羽大名の慣習を打ち破り攻めに出た正宗だったが、畠山氏に裏切られ、父・輝宗を喪(うしな)う。悲しみを乗り越え、怒濤の勢いで奥州制覇に動き出す正宗。一方では豊臣秀吉が天下統一に向けて奥羽にも手を伸ばそうとしていた。」
中巻 背表紙より。
「奥州の葛西・大崎一揆を煽動(せんどう)した疑いで秀吉の勘気を被った伊達政宗だったが、死装束をまとい一世一代の演技で聴きを乗り越えた。だがその後、盤石と思われた豊臣政権に、朝鮮出兵の失敗や跡継ぎ問題など陰りが見え始める。正宗はその隙をつき、関白秀次と急接近するが・・・。天下の趨勢(すうせい)を臥(ふ)したる竜のごとく睨みながら野心を持ち続けた男の苛烈な生涯!」
天地人
「有時(あるとき)の(正宗の)御咄(おんはなし)には、大将の国家を治め人を愛すること、たとえば不動明王の形の如し。外には忿怒(ふんぬ)の相を現(げん)し、内心慈悲の恵み深し。」
『木村右衛門覚書』
臥竜の天(がりょうのてん)火坂雅志 著/祥伝社文庫
上巻 背表紙より。
「時は戦国末期 ー。みちのくの大地から隻眼で天下を見つめる十九歳の若者がいた。伊達家当主、正宗である。下克上の世にあって馴れ合う奥羽大名の慣習を打ち破り攻めに出た正宗だったが、畠山氏に裏切られ、父・輝宗を喪(うしな)う。悲しみを乗り越え、怒濤の勢いで奥州制覇に動き出す正宗。一方では豊臣秀吉が天下統一に向けて奥羽にも手を伸ばそうとしていた。」
中巻 背表紙より。
「奥州の葛西・大崎一揆を煽動(せんどう)した疑いで秀吉の勘気を被った伊達政宗だったが、死装束をまとい一世一代の演技で聴きを乗り越えた。だがその後、盤石と思われた豊臣政権に、朝鮮出兵の失敗や跡継ぎ問題など陰りが見え始める。正宗はその隙をつき、関白秀次と急接近するが・・・。天下の趨勢(すうせい)を臥(ふ)したる竜のごとく睨みながら野心を持ち続けた男の苛烈な生涯!」
天地人