S2000奮闘記

スポーツカー偏愛録。
S2000のメンテナンスノート。

Book / 関ヶ原(下)

2010年03月07日 | 雑記
2010年 3月 7日(月)
昨晩、読み終えました。

家康が運命の小山軍議を終えて進路を西に取り、
三成は美濃の大垣城へ。
最終決戦へのカウントダウンから始まる下巻。

登場人物達が、この決戦の勝敗と
その後に自分を待ち受ける運命の行方を思慮する様子を
作者がその場に居たのか?と思わせるほど
克明に描写した文章に引き込まれて行く。

「関ヶ原」という日本史史上三大決戦と言われたこの大会戦は
始まる前も、終わった後も
実は物凄い「心理戦」だったのかも知れない。

読み終えた後に
言葉では表しきれないほど
切なく、深い気持ちになった。


背表紙より。
「天下取りの見果てぬ夢を追い求めて
関ヶ原盆地に群れ集まった10数万の
戦国将兵たち・・・。
老獪、緻密な家康の策謀は、
三成の率いる西軍の陣営をどのように
崩壊させたか?
両雄の権謀の渦の中で、戦国将兵たちは
いかにして明日の天下に命運をつなぎ、
また亡び去ったのか?
戦闘俯瞰図とも言うべき雄大な描写の中に、
決戦に臨む武将たちの人間像と
その盛衰を描く、波乱の完結編。」

司馬遼太郎「関ヶ原(下)」新潮文庫

関ヶ原(中)
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