はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

山の辺の道を歩きました(1)

2019-02-06 19:30:00 | 街道歩き
久しぶりに山の辺の道を歩きました。といっても、長岳寺から約3キロほどの距離を歩いただけです。
最近は大神神社から巻向あたりまでを歩くことが多かったので、この区間を歩くのは久しぶりのことです。

長岳寺は「花の寺」としても知られますが、この時期は花はないのでパスしました。山門の前には勧請縄が張られていました。



山門から少し下がった所に不思議な木がありました。



私は土塀好きで、必ずカメラを向けてしまいます。壊れかけた土塀は味がありました。



今回は長岳寺をスタートして北に向かって歩いています。田んぼの中をゆく山の辺の道です。聚落から聚落を結ぶように進みます。



昔ながらの立派なお家も多く見られます。



見事なセンダンの木が目に飛び込んできました。白い梅も咲いていました。



道沿いには沢山の梅の木がありました。梅の咲く頃のハイキングも楽しいと思います。山の辺の道には道標も、しっかりと設置されているので迷うことはありません。



センダンの実と竜王山です。



おばあさんが店先にみかんを並べていました。この辺りでは、柑橘類の栽培も盛んです。



山の辺の道周辺には、こんな長閑な景色がたくさん残されています。若い頃に歩いた時と比べても、そんなに大きく景色は変化していません。



山の辺の道には万葉歌碑が多くあり、中でも柿本人麻呂の歌碑がたくさんあります。
「衾道(ふすまじ)を 引手の山に 妹を置きて 山路を行けば 生けりともなし」(引手の山に妻の屍を葬っておいて、山路を帰ってくると悲しくて生きた心地もしない。)
後ろに見える竜王山が引き手の山と考えられています。柿本人麻呂もこの辺りを生活の場としていたのかもしれません。



<つづきます>

※訪問日 2019.2.6