はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

天王寺から今池へぶらりとしました

2016-07-09 21:35:00 | 大阪のまちをぶらり
朝からの雨も昼頃にはあがりそうだったので、出かけることにしました。遠出はできないので、近場でぶらりです。
愛読するブログ『よっちんのフォト日記』に「南海天王寺線」のことが書かれていたのですが、とても懐かしくなり行ってみることにしました。といっても、南海天王寺線は既に廃線になっています。その廃線跡をたどりながら昔を懐かしむ旅になりました。

まずは腹ごしらえです。旭通商店街から路地に入ったところに「グリル マルヨシ」がありました。今は、新しくできた商業施設の中にあります。小さい頃、よく連れて行ってもらったお店です。


このお店、創業が1938年ということなので、78年ですか…。私にとっては、洋食の原点だったかもしれません。特にコロッケの味が忘れられませんが、最近はちょっと変わったかもしれませんね。

旭通は、今もビルの間にあります。昔の面影はまったくありません。石碑が残されています。


そこから後ろを振り返ると、ハルカスが聳えていました。50年前にはなかった風景です。


この旭通も私にとっては思い出の多い通りです。なにしろ天王寺の予備校に通っていた(1970年頃)ので、アポロビルを拠点にうろうろしたものです。
坂を下ったあたりに「マントヒヒ」というロック喫茶?もあったと思うのですが…。

いつまでも思い出に浸っていたら先に進みませんね。そうそう今池をめざしていたんですよね。
旭通の坂を下ったあたりも様変わりしていました。新しいマンションが建ち並んでいて、ここはどこ?という感じです。
それでもどんどん進んでいくと、いきなり「昭和」の町に飛び込みました。


そう、ここは「飛田」というところです。健全な青少年は決して立ち入ってはなりません。現在も営業されていますよ。大阪の中でも超ディープなところでしょう。


その横にあった商店街も「昭和」そのものでした。



そして、やっと廃線跡を見つけました。商店街をうろうろしていたらありました。ほとんどがフェンスに囲まれていて、立ち入ることは不可能です。


フェンス越しにハルカスが見えます。


しっかり壁に囲まれています。やはりハルカスが見えます。


とりあえず、今池に到着です。もちろん駅はありませんが、阪堺線の走っているガードの下に駅があったようです。


南海天王寺支線というのが本名らしいです。駅名も「今池町駅」でした。(平成5年に廃線)
その駅前に友達が住んでいて、南海天王寺線で遊びに行ったのですが、当時の面影はまったくありませんでした。

南海天王寺線は天王寺から今池町まで、わずか1、2キロの路線です。ハルカスやキューズモールで賑わう華やかな町から、たった1キロほど離れるだけで、別世界があるんですよ。やっぱり大阪はおもろいところですね。
(カメラ:FUJIFILM X-M1  レンズ:FUJINON XF35mmF1.4R )