どもっ! k-5610っす。

旧ブログ(釣って釣られて)

釣り好きオヤジが言いたい放題、独断と偏見で綴るひとり言でごぜーます。

おチョクっとんのか?

2011-08-24 04:11:08 | 釣りのこと
5時前に出船し、船は日ノ岬の沖合へ…。


もうこの辺とちゃうのん?という我々の予想を覆し、はるか沖合を目指す。


前方に一隻の船が見え、どうやらこの辺でするらしい。


魚探で餌の反応を探りながら、船長の指示で仕掛けを降ろす…。


さっぱり…。


何度かの流し換えの後、やっと竿先に餌の反応があり、心臓がバクバク。


そのまま底付近まで落としてみるが、何の反応も無いばかりかエサが動く気配も無くなった。


仕掛けを回収してみると、エサはついているのだが、頭に針が刺さっていたり、胴に絡みついていたりで、


「えさ」としてちゃんと機能していなかったようだ。


「今度こそ」と気を取り直して投入、今度は水面20mくらいから餌の反応があり、プルプルと針掛かりしているのが解る。

竿先の感触で、たぶん3つついたであろうことを確認し、ゆっくりと仕掛けを落とし込んでゆく…。


おっと、裏のお客さんとオマツリ…。


餌に少し大きめのアジが混じるらしく、このアジがつくと仕掛けを持って走り回り、オマツリ連発!


せっかく餌がちゃんと付いても、オマツリや、反応が無く、ジリジリとした時間を過ごした。


で、しばらくやってみたが、無線で他船の状況を聞いていた船長が、「ちょっと走ろか」と移動となった。


一旦アイノセのかかりまで走り、試したが、ここも今ひとつ芳しくないので、大返し。


日ノ岬よりに走ると、乗合船やらプレジャー船がひしめいている所がある。


「お~~、にぎわっとるね~」と気楽な事を言えるような状況ではない。


「アサイチが勝負やで!」と言いながらもう9時をとうにまわっている、


ただ救いなのは、曇り空で太陽が照らず、餌のつきは依然良いだろうという事。


とは言え、この船の量だと取り合いは必至、かなりの競争率だろう。




ふと見ると、目の前に千代丸が…。


こちらもかなり苦戦しているようで、笑顔が似合う船長だが、笑ってる場合ではなさそうだった。


混雑してはいるものの、魚探には真っ赤になるほど餌の反応が出た!


チャンスとばかりにエサをつける…、1匹、2匹、3匹…。


よしっ!ゆっくり、ゆっくり…、底から3m…、と、突然竿がブルルっと大きく震えたと思った瞬間、


ガボッ!っと突き刺さった!


「き、き、きたぁ~~」とうわずった声が情けない…。


仕掛けは強靭なもの、ハリスが切れるとは思えないが、それよりこのひきはハンパじゃない。


まったく竿を立てることが出来ないし、ドラグからはずるずる糸が出てゆく。


船室から顔を出した船長が「もっとドラグをゆるめてみぃ」と言うのだが、


底から3mでかけて、ほとんど巻くことなくズルズル糸を出したので「根」が怖くてそんなに緩めることが出来ない。


竿でこらえ、電動のスイッチを入れるが、まったく役に立たず…。


巻き上げるどころか糸はズルズル出るばかり…。


なんとか浮かせようとした時、一瞬、「ぐんっ!」と大きく抑え込まれたと同時に「フッ」と軽くなった…。


「やってもうた」


悔しさや、腹立たしさより先に「やってもた」という罪の意識が先行する…。


「あ~~」、「あ~~~あ、やってもた」というまわりの声…。


しょんぼりしながら仕掛けを回収する、「いったいどこで切れたんやろう?」そう思いながら上げてみると、


針はついているが、見事に伸びている。


「あ~、針が伸びてますわ」と巨匠に報告しながらふと…、「あれっ、もう1本も伸びてますわ」


どうやらダブルヒットしてダブルバラシしたようだ。


どうりで重たいはずやわ~、何度も経験してたらこんな事も想定出来たのかもしれないが、


経験の浅いオイラには全く予想も出来ないことだった。


文字通り、逃がした魚はでかい。



悔しいので暫く机に飾っておくことにした。


  こんなん なる?



  しかも2本も…


カメラの前でいい格好しようなんて気はサラサラないが、掛けた魚はきっちりと釣り上げないとね。


ばらして一番悔しいのは本人以上に「船長」かもしれない。


やっと巡ってきたチャンスを生かせず、釣れないロケにしてしまったのはオイラの責任。


「釣らせよう」という思いの強い船長だけに、腹の中は煮えくりかえってるかもしれないが、


バラしたあとはやけに優しい船長…。


だから余計に申し訳ない気持ちになってしまう。


「いっそアタリが無い方が良かった…」と悔し紛れに言ってみたが、


アタリが無ければこの経験は出来なかったんだから、次はきっと…!


「釣りは釣れなきゃおもろない」、「0と1とは大違い」、まあ、ええ勉強ですわ。


それしか言えることが無い…。