どもっ! k-5610っす。

旧ブログ(釣って釣られて)

釣り好きオヤジが言いたい放題、独断と偏見で綴るひとり言でごぜーます。

飛び込みで入ったお店の話

2011-07-17 00:00:49 | お出かけやお店などなど
国道沿いに、すぐに見落としてしまいそうな店構えで、


いかにもやる気のなさそうな雰囲気を醸し出しているこの店…。





店の名前も何にも書いていない。


お世辞にもきれいとは言えない入口を開けると、人のよさそうなおっさんが一人…。



小上がりに案内され、座ろうとすると、何故か座布団が2枚ずつ…。



4人の座敷に8枚の座布団…。



「どういう意味なんやろ?」


不思議に思いながら席につくと、テーブルはねっちょり…。


目の前の炭火のコンロも、


「私もうすぐ定年ですねん、てか、1回目の定年を終え、2年契約の嘱託ですねん」てな感じでくたびれている。




ちょっと傾いてるし…。


店内を見回しても、メニューらしきものは一切ない。


焼肉屋であることは知っていたので、マスターに聞いてみた。


「ここはどんなシステムですのん?」


「ああ、ウチはこれだけですわ」と指さす方向には「特選和牛」と書いたポスターが。


つづけて「ウチはお任せコースしかありませんねん」


他には?と聞くと「あとあるのはキムチぐらいですわ」と言いながらタレをもってきた。





同時におしぼりを渡され、お飲み物は?と。


キリンビールを頼み、おしぼりでせっせとテーブルを拭く…。


拭いても拭いてもテーブルはネチョネチョはとれなかった。


ビールとキムチが運ばれ、まずは乾杯。





クイックイッとビールを半分ほど飲んだところでいよいよお肉が登場。





ビックリしたのはそのボリューム!


分厚く切られたヘレのかたまりがドド~~ンと。





何やら怪しげなタレがかかっているものの、その中身は見事なサシの入った旨そうなお肉。


思わず財布に中身が心配になった…。



こんな汚い店でたいしたことないだろうと、金額も何も聞いていなかったのだが、この肉を見てちょっとビビった。





いきなり聞くのも「ビビったなこいつ」と思われそうだったので、ぐっとこらえまずは焼いてもらう…。




焼くのもマスターがしてくれるようだ。




驚いたことに、フォーク2本で裂くように捌いてゆく…。





「半生くらいが美味しいですよ」と言われ、まずは塩で…。


んまい!


タレで…、


んまい!


と二枚食べたところで、「ところでマスター、これってなんぼなん?」といかにもさりげなく聞いてみた。



「ああ、これですわ」と人差し指を立てるマスター。


「もちろん一人やんなぁ」とオイラ。



「ガハガハハ、あたり前でんがな、その代わり飲み物も全部ぶっこみですわ、そこらの焼酎どれでも作りまっせ」と棚を指さす。


そこには、そこそこの芋焼酎がズラリ。


「佐藤」や「伊佐美」なんかもあったが、写真は撮り忘れ…。





「じゃあ、サッパリしたやつを水割りで…」と頼み、チビリチビリ。


嫁さんはもうかなり満腹に近いらしい。





三枚目でギブアップ宣言しかけたが、持ち帰るよりも食べる方を選んだ夫婦…。



ロースなら無理だっただろうが、ヘレなのでなんとか完食。


その間におかわりの焼酎を五杯ほど…。




二人で約1kgのヘレで満腹になり、ビールと焼酎6杯で2万円。



贅沢である事に違いはないが、決して高いとは思わなかった。



ただし、時により値段が違う事があるようなので要注意です。


てか、予約制の店なので必ず事前に電話の必要あり!らしいです。



今回オイラ達はマスターの勘違いでたまたま食べれたらしいのでラッキー?でした。



満腹で店を出ると、北方角とは反対側にきれいになった看板が…。





ヘレ専門店て書いてある…。 ちゃんと見とかんかいな…。