新学期が始まり、半月が経ちました。
授業が始まった最初の日は、
「手がむずむずして、気になる~っ!」
と、息子は落ち着かない様子でしたが、いつの間にか治まりました。
ただ、私の近くを通る度にハグしてくるので、息子の不安や緊張は未だに治まってはいないようです。
日に何度も何度も、まるで幼い頃に逆行したかのようで、私も戸惑ってしまいます。
新しいクラスで、みんなと一緒に頑張るんだ!と、気を張っているのでしょうか。
通級の連絡ノートには、担任の先生からのメッセージ欄に、「クラスでは、笑顔もたくさん見られます」と書かれていましたが・・・。
息子の担任は、30代前半の男の先生です。
平成17年に施行された発達障害者支援法により、先生方も発達障害のことを学び、支援しようとしてくださっています。
ただ、発達障害といっても千差万別で、同じような特性を持っていたとしても、その子その子に応じた対応が必要になります。
息子のことも、4年生の担任の先生からの引継ぎや、通級の先生からお話を聞いていただいてはいるはずですが、やはり改めてお願いした方がいいと思います。
明日、家庭訪問があるので、その時にお渡ししようとサポートブックを作成しました。
子育て総合センターからいただいた「サポートブック」の中から必要と思う箇所だけ書き込んだもので、A4用紙3枚の簡単なものです。
「保護者から〇〇先生へ伝えたいこと・・・」では、
・体のこと(運動・病気・薬など)
・基本的な生活習慣
・学習に関すること
・言葉・コミュニケーション
・興味・関心(得意なこと・苦手なこと)
・行動等の特徴(社会性・対人関係)
・その他伝えておきたいこと
を、記入するようになっています。
例えば、「行動等の特徴(社会性・対人関係)」では、
「集団への指示が分かりにくかったり、周りを見て状況を判断することが苦手です。基本的に真面目で、決められたことは守らなければならないと思っています。また、物事の因果関係をつかみにくく、じっくり穏やかに説明しないと分からないことも多いです。」
と、書きました。
また、「その他伝えておきたいこと」として、
「素直で、穏やかな性格です。ただ、不安や緊張が強くなると、感情や体の機能(聞く・考えるなど)をコントロールできなくなり、パニック状態になることがあります。その時は、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と、声をかけ、落ち着かせてやってください。」
と、書きました。
さらに詳しく「支援のヒント集」を付け加えます。
ここでは、「こんな場面で」→「こんな支援が助かります」ということを書くようになっています。
息子の場合、
「何かをしている時や考え事をしている時に、自分に向けられた声(音)に気付きにくいです。」→
「声掛けしたり、目を見て話していただけると、注意して聞くことが出来ます。」
「人より理解が遅く、不自然な反応をすることがあります。(情報を取り入れ、そこから判断・理解し、反応や行動をすることが難しい時があります。)」→
「分かりやすく、スモールステップで教えていただけると、ありがたいです。2段階以上の言葉での指示は頭に入りにくいので、一つ一つ指示していただくか、簡単なメモでもいいので、手順を書いていただくと分かりやすいです。」
「予定外のことに対応できず、予測できないことや変化に対し、苦痛を感じ、混乱して機嫌が悪くなることがあります。」→
「予定の変更や、いつもと違ったやり方で何かをする場合、前もって説明していただけると安心して取り組めます。また、『あと〇分で終わる』など見通しがつくと、落ち着くようです。」
「感覚過敏があり、特定の音、匂い、感触など、苦手なものが多いです。また、そのために、人より恐怖心を感じることも強いようです。」→
「特性として、理解していただけるとあいがたいです。本人には、どうしようもなく、苦痛に感じてしまうようです。」
などのような感じで、他にもいくつかの例をあげています。
私が作るサポートブックはこれだけなのですが、これらを付けてお渡しする短い手紙も書きました。
「〇〇先生へ
一年間、お世話になります。
息子のことで、人よりお手数、ご配慮をいただくことになるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
学校で何か気になる点などございましたら、家庭でも気を付けたいと思いますので、ご連絡をいただけますようお願い致します。」
と、簡単な手紙ですが、主人と私の連名で書くようにしています。
親であっても、未だに息子のことでびっくりすることがあるのに、面談や書類を渡しただけで理解してもらえるとは思っていません。
これから1年間かけて分かってもらえるものだと思い、ただ、先生のお力をお借りして、学校と家庭とで連携を取りながら、息子により良い学校生活を送らせてあげたい・・・との思いが伝わることを願っています。
先生との信頼関係を築くことが出来れば、この先何か問題が起こっても、きっとうまく解決していけると思っています。
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