やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

若者サポートステーション

2020年11月18日 | 日記

主人に有給休暇を取ってもらった日、弟と若者サポートステーションに行ってきました。

 

来所してすぐに、消毒と検温を行うのですが、弟はなんと37.5℃。

「太陽の光を浴びると、いつも体温がこもって上がってしまうんで・・・。」

と、弟は言っていました。

日頃、光を浴びると気持ちが悪くなるというのは、こういうことなのでしょうか?

 

少し時間をおいてもう一度検温すると、37.4℃になっていたので、中に入ることが出来ました。

弟はほとんど外出をせず、たまにコンビニに買い物に行くぐらいですし、誰とも話をしません。

なので、極めてコロナに感染するリスクは少ないと思います。

 

まずは、若者サポートステーションについて、私が電話で確認したようなことを、もう一度弟と一緒に説明を聞きました。

 

若者サポートステーションは、いわゆるハローワークのような仕事を斡旋する場所ではないなどの、電話でお聞きした説明の他、

・今まで39歳までが利用対象だったが、今年の4月から49歳まで延長になったこと。(弟は41歳)

・カウンセリングや、グループワーク、職場見学や就労体験(一日だけのボランティア体から本格的な長期の就労体験もできるが、給料は発生しない)、面接の練習や履歴書の書き方等、通う回数も月1回から就労間際の方は毎日など、一人一人状況が違うので、どんな支援が必要かを一緒に考えながら職業的自立を目指していく所であること。

・利用するには登録が必要で、来所、もしくはオンラインによる相談も出来ること。

という説明がありました。

 

その後、弟に、

「最後にお仕事をされたのはいつですか?」

と、聞かれました。

 

「高校二年のとき。」

 

「どういうお仕事ですか?」

 

「内装の仕事です。」

 

「どういったことをしましたか?」

 

「・・・・。」

 

「友達の親御さんが声をかけてくれて、ほんの少しの間だけ住み込みで働かせていただいたことがあります。」

と、弟の代わりに私。

 

「期間はどれくらいでしょう?」

 

「2ヶ月ぐらい。」

 

「やめられたのはどういう理由で?」

 

「・・・それは、言葉にしにくいというか・・・。」

 

「言わなくてもだいじょうぶですよ。」

 

「ここに来られる前にどこかに相談されましたか?」

と、聞かれたので、今度は私が、

市役所に電話をしたときに、ここを紹介されました

障害年金の話もされましたが、本人に働く意思があるようなら、まずはこちらに相談した方がいいというような感じで、必要があれば連携しているから、とも言われました。」

と。

「随分前から言うと、児童相談所というか、高校の先生に紹介されて、母や私が相談に行っていました。

保健センターに相談して、家に来ていただいたこともあります。

本人が部屋から出て来なかったので、会っていただくことは出来ませんでしたが。。。

親の会に行って相談したり、私が住んでいる市の市役所に相談したこともあります。

市が違うので、『そちらにこういう方が住んでおられて、お姉さんが相談に来られました、ということは伝えておきます。』と、言われました。

その後、父が高次脳機能障害になってからは、父のことで手いっぱいになりました。」

 

「そうだったのですね。

今回、相談に来られたのはどうしてですか?」

と、聞かれ、

「生活するお金がなくなってきたので、働かなくてはいけないと思ったので。」

と、弟が答えました。

 

「そうなんですね。

どのように働くか、イメージされているものはありますか?

どんな仕事がいいとか、月にいくらぐらいもらえればいいとか。

人によって、1ヶ月生活するのに必要な金額は違います。」

 

「体力的に出来そうな仕事なら、何でも・・・。

7万円ぐらいあれば生活できるので、月にそれぐらいは稼ぎたいなと思ってます。」

と、弟。

 

「毎月はそうですが、他にも、車を持っているので税金や保険代、家の税金も必要です。」

と、私。

 

「立ち入ったことをお聞きしますが、生活費がなくなりそうというのは、あとどれくらい持つと思われますか?」

 

弟が何も言わないので、

「先程、弟が言ったとおりであれば、1ヶ月です。」

と、私が答えました。

 

「長い間お家で過ごされていますが、人と会ったり、話をしたり、外出することはだいじょうぶでしょうか?」

 

「そういう機会がなかっただけで、必要があればだいじょうぶです。

友達の所に行ったりもしていました。」

と、弟。

 

「長い期間の中では調子が悪いときもあって、外に出ると調子が悪くなったり、電車に乗るのが無理で、祖母のお葬式に出られなかったりしたことはあります。」

と、またもや口をはさむ私。

 

「お友達の所に行かれたのは、いつ頃のことでしょうか?」

 

「20歳ぐらいです。」

 

「ありがとうございました。

今日はこれで終了なのですが、お家で過ごされている期間が長いので、いきなりセミナーやグループワークなどに参加されるより、まずは1対1でお話を聞かせていただけたらと思います。

これから、こちらをご利用していただくには、まずは登録をしていただく必要があります。

本日、登録されても結構ですし、書類を持って帰って、もう一度よく考えられてから申し込まれても結構です。」

と、言われ、

「もし、今申し込んだら、次はいつになりますか?」

と、弟。

 

「1週間後でも2週間後でも、また2~3日後でも、◇◇さんのご都合で決めていただけます。」

 

「じゃあ、1週間後でお願いします。」

と、弟は自ら通うことを決め、登録用紙に記入していました。

 

私が一緒に付いていくことが出来るのはこの日だけです。

本当に繋がることが出来るのかは、弟次第です。

 

若者サポートステーションで感じたのは、弟の意思を尊重してくれているということ。

二十数年かけて委縮し固まってしまった弟の心をほぐしてくださるよう、ただただ祈っています。