やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

これからのことを考える

2019年08月05日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

7月31日水曜日、25日から延期した息子のメンタルクリニックに行ってきました。

この日、息子は、15分ぐらいでカウンセリングをリタイアしてしまいました。

 

息子がそわそわと落ち着かない様子だったので、カウンセリングの先生が、

「何か焦ってる?」

と、声をかけたそうです。

息子は、

「焦ってない!」

と、声を荒げ、居心地の悪さを感じたのか、

「今日は、無理!」

と言って、部屋を出てしまいました。

 

カウンセリングの先生は、本人は無意識なのかもしれないけど、息子の話す言葉と表情や態度が一致していないと言っていました。

 

「先週の25日にクラブの遠征があって、『もしかしたらメンバーに選ばれるかもしれないから、カウンセリングをキャンセルして』って、〇〇に頼まれたのですが、やはりメンバーには選ばれなくて、私は当然のことだと思いましたが、〇〇はショックだったみたいで、それからずっと調子が悪いです。」

 

「それでも、居残り組のメンバーの中では自分は2年生やし中心にならないといけないと思ったのか、調子が悪い中、学校での練習に参加しました。

『不安で仕方ないから、学校に待機しといて。』と言うので、サッカー部の練習を見学していたのですが、〇〇に全く不安な素振りはなく、声を出してみんなを引っ張っていました。

 

「次の日の練習は、待機しなくてもいいと言うので、私は一旦帰ったのですが、1時間ぐらいで『調子が悪いから迎えに来て』と、電話がありました。

後で、先生から電話があって分かったのですが、どうやら先生に何も言わずに勝手に抜け出してしまったそうです。

ちょうど先生が用事でその場にいなかったせいもあるのですが、同じ学年の子に声をかけただけで、水筒やタオルも置いたまま帰ってしまったそうです。

『もう、限界やってん。』と、〇〇は言っていました。」

 

「その次の日の練習は、自分から休むことを決めました。

先生に電話をしているのを聞いたのですが、

『昨日は無断で帰ってしまって、ごめんなさい。』

と謝って、それから、

『今日、練習に行ったら、自分が崩れてしまうような気がするから、休ませてください。明日は必ず行きます。』

と、言っていました。

学校での〇〇の様子を見ていると、本当に全く不安な素振りが見られず、調子が悪いとは絶対に分からないと思うのですけれど、本人は限界ギリギリのところまで頑張っているんだと思いました。

 

頑張りたくても、調子が悪くなってしまうんです。

『3年生の先輩達と一緒に試合に出たい』というのがあの子の目標だったので、引退まで1ヶ月を切ってしまった今、ものすごく焦っていると思います。

遠征のメンバーに選ばれなかったとき、『もう、先生の信頼を失ってしまった?』って、泣いていました。

『そんなわけないやん!

朝早くからの長時間になるから、〇〇の体調を心配して、先生は選べへんかったんやと思うで。』

と、〇〇に言ったんですけど、試合のメンバーは上手な子より真面目に練習に参加している子が選ばれるらしく、『休みがちな自分は、もう試合に出ることは出来へんかもしれない』という不安があるのかもしれません。

たとえ試合に出れなくても、3年生達と一緒に部活を、自分の精一杯頑張ってやってきたと思えればいいんですけど、3年生が引退した後、あの子はどうなるのかと、私も不安に思っています。」

 

カウンセリングの先生に話しながら、こんなぎりぎりに追いつめられた状態で頑張っていたら、夏休みに入ったからといって調子が良くなるわけがないし、落ち着かないのも当然かもしれないと思いました。

 

先生も、

「3年生の引退までは落ち着くのは難しいかなと思われますし、これから、彼が『もう限界だ』と思うような状況になることも予想されます。

引退後に、彼になんらかの変化があるかもしれませんね。」

と、言われました。

 

どんなときも、ただただ息子に寄り添って、見守っていくことしか出来ません。

 

診察では、息子は、長い沈黙の後、

「頑張ろうと思ってるのに、学校に行く前になったら、不安でどうしようもなくなってしまう。」

と、言っていました。

 

「不安なんやね。

今は夏休みで、学校はお休み?」

「はい。部活だけ。」

「部活はやってて、楽しい?」

「はい。楽しいです。」

 

「楽しいなら良かった。

お母さんと話をするから、ちょっと待っててくれるかな。」

 

息子だけ先に診察室を出ることになりました。

 

「今までの所に戻るというのは、難しいのかもしれません。

実は、こういう学校があるのですが・・・。」

と、「N中等部」という学校をパソコンの画面を使って紹介されました。

 

「〇〇は、『他の所に通えるんやったら、学校に行ってる』と、言ってますが・・・。」

 

「誰もがそう言うんじゃないでしょうか。

僕だってそう言うと思います。

本当にそこに通うことが出来るかも分からないのに、親に負担をかけたくないと思って・・・。」

 

「でも、〇〇は、サッカー部に行きたがってます。」

 

「そこなんですよね、彼が違うのは・・・。

一概に言えないとは思いますが、選択肢は多い方がいいと思います。

高校なら色んな学校があるのですが、中学校はなかなかないんですよ。

今の中学校に在籍しながら、通うことになるみたいです。

面白そうな授業がありますよ。」

 

「一度検討してみます。」

 

「将来のことを心配されていたので、紹介させていただこうと思いました。

楽しいことを見つけて、楽しく過ごしてくれたらいいんですけどね。」

 

この日も、これまで通り「リスパダールOD錠1mg(0.5mgを2錠)と、レクサプロ錠10mg(1錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、頓服としてエチゾラム錠(デパス)を一日4錠まで」を処方されました。

次の診察は1週間後です。