やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

本当ですか!?

2016年06月12日 | 日記(息子・小5)

先日、息子のクラスは家庭科で「玉結び・玉止め」を習うことになり、私も学習サポートボランティアとして授業に参加させていただきました。

息子の班を担当させていただき、先生が前で見本を見せてご指導された後に、4人の子ども達の実習に付き添わせていただきました。

 

子ども達のほとんどが裁縫は初めてで、玉結びのコツをつかめずに文字通りの悪戦苦闘。

糸をよりながら親指を動かすことがなかなか難しく、見本を見せてもぽかんとした表情をしていて、出来たときには、「お~っ!」と、感嘆の声が上がりました。

玉止めも同様、不格好でも自分で玉止めが出来ると、まるで手品が成功したかのように喜んでくれ、その様子がかわいくて、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

あっという間の時間でしたが、息子を含め班のみんなが練習用の布に玉止めをいくつか作ることが出来ました。

 

楽しそうに授業を受けていた息子に安心していたのですが、その日帰って来た息子は、なぜかとても調子が悪そうでした。

5時限目から変な気持ちになって、体がだるくてやる気が出ないのだそうです。

はじめは、暑いので熱中症にでもなったのかな・・・と、思いましたが、どうやら違うようです。

何だか分からないけど、何も考えられなくて、ぼ~っとしてしまうのだそうです。

結局、宿題も出来ず、時間割も合わせられず、その日は寝ました。

 

明くる朝になっても、やはり元気がなくてぼ~っとしたまま。

おでこを触っても、全然熱があるわけでもないのに、

「ほんまに熱ない~?」と、聞いてきます。

 

学校で、何かあったのかな?

少し不安でしたが、通級がある日だったので、なんとか登校させました。

 

その後、担任と連絡を取り、息子の様子が少しおかしいことを伝えました。

通級の先生にもお伝えしていただき、意識して、息子を見ていただくようお願いしました。

学校での様子や、通級の時間にじっくり息子の話を聞いて、放課後にその報告をしてくださることになりました。

 

その日の夕方、担任と通級の先生から電話がありました。

まず、学校での様子ですが、理科で、メダカの卵を顕微鏡で見る授業があったそうです。

このときも班活動で、同じ班の◇君が顕微鏡で見ていたところ、息子が何度か「代わって!」「俺にも見せて!」と、催促していたそうです。

◇君が黙って顕微鏡を見続けていたので、息子は、突然、◇君の首を絞めてしまったそうなのです。

 

「えっ! 本当ですか!?」

 

◇君は、家庭科の時間に、息子の隣で玉結びに悪戦苦闘していた男の子です。

学校から帰ってきてからも、よく公園で一緒に遊んでいる友達です。

 

大事には至りませんでしたが、大騒ぎになり、その後、担任の先生との個人指導となりました。

「首を絞めようなんて、思ってなかった」「気が付いたら、首を絞めていた」

と、息子は言ったそうです。

どういう状況だったか、どんな強さで首を絞めてしまったのかも、全く記憶がないそうなのです。

 

ちょっとふざけて・・・とかではなく、無意識のうちに首を絞めてしまったなんて、そのことについても、「本当ですか!?」と、信じられない気持ちです。

 

◇君には謝って許してもらえたということですが、担任の先生が、指導の折に、

「今日はちょっと調子悪そうやけど、何か気になることとか、心配なことあるか?」

と、聞いてくださったそうです。

 

「ママにも『何かあった?』って聞かれたけど、何も思いつかない。でも、昨日からしんどくて、何も考えられへん。」

「ゲームで、確認するのを忘れたまま終わってしまったときは、次の日、学校でもそのことばかり考えてしまう。」

「何でも、『だいじょうぶかな』って、心配になってしまう。」

と、いうようなことを、息子は言っていたそうです。

 

その後、通級の授業でも、ストレスチェックシートを取り入れながら、息子の話を聞いてくださいました。

その上で、通級の先生が言うには、

息子がストレスを感じると書いていたのは、

「サッカークラブの練習のとき」

「ほんの少しのことでも確認してしまうとき」

「セレッソ大阪が負けたとき」

だったそうです。

 

また、話すことが苦手な息子ですが、「誰かと話したい気分です」にチェックが入っていたらしく、息子のペースでいっぱい話を聞いてあげてください、ということでした。

 

また、

気になることがあると、そのことで頭がいっぱいになってしんどくなってしまうこと。

ゲームの非現実と現実との境界があいまいになっていて、ゲームの中の事でも割り切ることが出来ずに、ずっと引きずってしまうこと。

無意識のうちに首を絞めてしまうような、衝動的な行動が出ること。

そういう状態であることを児童精神科の先生に相談し、学校でサポートできることがあれば教えてほしい、ということでした。

 

サッカークラブをやめても、息子の不安は続きます。

サッカーは、息子にとってハードルが高くてしんどい状況が著しく現れましたが、まだその後遺症みたいなものが残っているのでしょうか。

それとも、息子の持つ特性上、何かにつけこうした不安を持ち続けることになるのでしょうか。

息子は、何と闘い続けなければならないのでしょうか。。。

 

担任の先生も、通級の先生も、

「何かあったときには、一つ一つ協力しながら乗り越えていきましょう。」

と、おっしゃってくださいました。

 

息子を温かく見守ってくれる人達がいます。