こども発達支援センターの主催する学習会に参加してきました。
第1回「発達障害の思春期課題 今だから出来ること ~将来を見据えて」
第2回「発達障害の特性理解と、学校支援の求め方」
13歳と6歳の発達障害を持つお子さんのパパであり、発達障害支援団体「こころぴあ ビレッジ」の代表者である新田かなとさんが講演する2回シリーズの、第1回目です。
覚悟はしているつもりだけれど、以下のような思春期に現れる兆候を聞いて、想像以上に大変そうだと思いました。
・大人びていく周囲についていけずに、話題を共有できずに孤立しやすい
・先輩・後輩の関係など、小学校時代との関係性の変化に対応できない
・年齢相応に要求されることに、自覚を持つのが難しい
自己管理(長期計画や期限管理)
みだしなみや異性間・同性間での距離感など
・自由活動に何をすればいいか困惑する
また、成人発達障がい就労の現実を聞いては、もっとショックを受けました。
2009年の独)日本学生機構調査によると、
大学新卒雇用で、高機能発達障がい者の就職率は、わずか約25.6%、
一般学生61.2%、(手帳を持つ)障がい者学生46.4%に比べると、はるかに低いです。
今は、当時より景気が回復し雇用も少しは安定しているものの、厳しさは変わりません。
また、成人発達障がい者を対象とした調査では、就労者はおよそ4割。
そのうちわけは、
正社員21% 契約社員+派遣社員13% アルバイト9% 無職57% となっています。
(カウンセリングを受けられた人の追跡調査らしいので、問題なく過ごせている人や、問題があってもカウンセリングを受けていない人は調査から外れています)
「就職できない悩み」よりももっと深刻なのは、「続かない悩み」だそうです。
ほとんどの人が、3~6ヶ月、長くても、1~2年で退職している方が多いのが現実なんだそうです。
よほど自分の適性に合った仕事に就いたか、理解ある人間関係に恵まれなければ、働き続けることは困難なようです。
発達障害ゆえに、何につまづき、何に困って働くことができないか、
また、就労している人達は、どんなスキルを身に付けているのか・・・
それを考えれば、将来を見据えて、今、この時期に出来ることが見えてくるのではないかというお話でした。
まだ、聞いてきたお話が自分の中でまとまっていません。
でも、息子にとっても、親である私にとっても大切な話だったので、メモや資料を整理し、自分のものにしながら、おいおい書いていければ・・・と思っています。