昨日、息子の学校で、習字の授業がありました。
息子は習字が苦手です。
手先が不器用な上に、左ききなので、筆で字を書く感覚がなかなかつかめないようです。
困ったことは、習字のことが気になって、前の時間の授業が手につかないことです。
息子が時間割を合わせている時に気がついたのですが、前日の算数の宿題プリントがそのまま入っていました。
いつも、算数の時間に、前日の宿題を丸付けすることになっています。
息子に聞いてみると、
「習字、ちゃんと書けるかな・・・って、気になって、先生が何言ってるか分からへんで、丸出来へんかった」
と、言うのです。
もしかして、一日中、習字のことを考えていたのかしら・・・
この日の習字は、失敗してばかりで時間中に清書できなくて、放課後に一人だけ残って書き上げたらしいです。
今日は、先日の校外学習で見学した浄水場やゴミ処理場の新聞を作る授業があるそうです。
「嫌やなぁ。出来るかなぁ・・・」と、昨日は、不安そうに何度も私に聞いてきました。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と、私が言っても
「グループじゃなくて、一人で作るんやで」と、心配そうです。
「みんなも、『出来るかな』って思ってるかもしれへんで。やり方分からん時は、先生に聞いたらええんやで」
もっと気楽に考えたらいいのにとも思うけれど、この子は、学校での勉強や活動に、どれだけ気を遣い、どれだけ努力をしているのでしょう。
定規を使って線を引くとか、マスの中に字を書くとか、人が簡単に出来てしまうことでも、神経を遣い、集中して努力しなければなりません。
また、集中して何かをしている時は、耳から入る言葉は聞き取れず、その結果、何をしなければならないのか分からなくなってしまうことがあります。
不安に思い緊張しても、無理はありません。
今朝、起きてきてすぐに、息子が言いました。
「新聞作るのに、ええこと思いついた!」
ずーっと、どうしようか考えていたのでしょうか。
「もらったパンフレットをそのまま写したらいいねん!!」
「そうやん!」私も言いました。
「パンフレット写して、最後にちょこっとだけ自分の感想書いたらええねん!」
そして、笑顔で息子を送り出します。
「今日行ったら、明日はお休みやね。行ってらっしゃい!!」