20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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水仙

2011年04月18日 | Weblog
             

 道ばたに一輪だけ、水仙の花が咲いていました。
 通りかかったら、「私を見て!」と声がしたような・・・。
 そこで写真をパチリと。

 その水仙を見ていたら、思いだした絵本があります。
『はなをくんくん』(ルース・クラウス・きじま はじめ訳 福音館書店)
 モノクロームの世界で、森の動物たちが、なにかの匂いに誘われ、冬眠から起きだしてきます。
「はなをくんくん」させながら。
 画面はずっと、モノクロームですすみます。
 そして最後、はなをくんくんさせた動物たちが辿り着いたのは・・・、黄色い一輪の花。
 モノクロームの世界が、そこにきたときだけ、黄色い花をぽっと浮き立たせます。
 私はいつも、このシーンにくると、動物たちと一緒に「ほ~っ」とため息をつきます。

 文章では決して表現できない、絵本ならではの表現が、そこにはあります。

 今日は午後から、神楽坂の出版クラブで「国際子ども図書館を考える全国連絡会」の運営委員会です。
 地震に遭遇しないことを祈りつつ・・・。
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