太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

子供に袴?

2019-03-24 08:52:21 | 社会観察

新聞記事で最近小学校の卒業式で袴が流行りつつあるとのこと。そうすると男子は裃で2本差しか。はやる親心はわからぬでもないが明らかに着物メーカー、レンタル業者、着付け美容室の陰謀だろう。子供は経済的に袴が着れない友達が居ることなど知らない。また、誰それが着るからとせがむバカ娘も居るだろう。どう考えても東京の有名ブランドスーツを制服にした小学校のイメージと重なる。もう何十年も前だが大学の近くに宝塚があり、音楽学校の卒業生だと思うが季節になる清々しい袴姿でどどっと電車に乗ってきた。こちらは薄汚れたGパン、こちらはボロは着てても心は錦、水戸黄門的なストイックな優越感に浸ったものだ。本心はカッコいいなあと思っていたのだが。

少なくとも公立の小学校では華美な服装の自粛を求めるべきである。袴が着れないなら卒業式には出ないと思う娘が一人でも居たら関係者の連帯責任である。私立は親の見栄もあるから何を貧乏人がほざくと思うだろうが。もし袴である必要があるなら、赤字覚悟の格安で行政がレンタルすればよい。そうなると着て行く服に悩む家庭でも卒業式用制服として助かるだろう。

どこかの大学の女性教授が「学校では個人の考えが尊重されるべきで、一律の規制は好ましくない。経済面や安全面など袴を着ることの課題を家庭で話し合うことが大切だ」とのコメントを寄せている。個人の考えを尊重する?別の場面で言うべきだろう。「お父さん、卒業式だけど仲の良い友達は袴だって。学校も服装は何でも構わないと言っているし私も袴にしたい。」「ヒナ子、それぞれの家庭には事情というものがある。この先お前の教育費だって馬鹿にならないだろう。ここで無駄なお金を使うより将来のために1円でも節約しておけなければ。姉ちゃんが卒業式に着たスーツか、どうしても袴というなら兄ちゃんの古い剣道着の袴があるだろう。」「将来のことまで考えてお父さん偉い、ヒナ子は普段着でいい。」などと言う家庭があるのだろうか。小学生と大人は話し合いにはならない。圧倒的に大人の勝ちで、すねられるのがオチである。

家庭での話し合いなどしなくても我が末娘は小学校に上がるとき姉ちゃんのランドセルで言いと自分から申し出て6年間使った。自分の将来より親の将来を推測した偉い子である。多少大きくなって、よく我慢したなと言うとお姉ちゃんが持っている物が良かったとのこと。別の意味で泣けるだろう。成人式の時には奮発してねという小学生はいないものか。

背中に金持ち、貧乏のゼッケンを貼るような流行を何故マスコミは諫めないのか。クラスで一人だけ袴を着てくるなら勇気を買うが複数になると金持ちゼッケンである。大人は少なくとも小学生までは差別を感じない社会を用意するべきである。子ども食堂にも卒業を控えた子供だっているはず。ユニセフも国境なき医師団も何時でも寄付を受け付けているぞ。子供を飾る前に。



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