朝刊を読みながらTVを点けると国会中継が始まっている。野党の結構顔を知られた人が質問に立っている。しかし一体この人はどんな答弁を引き出そうとしているのかサッパリ分からない。極めつけは森友問題に対する総理の追及だ。夫人が講演会で何を喋ったのかとか、名前を冠した小学校の経緯とか、どう考えても以前国会でやりとりした範囲だ。それでも過去をレビューしながらきっと新しい事実を出して追及して行くのだろうと興味を持って視続けたがなーんにも無い。総理も呆れて苦笑混じりの答弁を繰り返していたが無理からぬことである。野党議員はもっと独自調査もし追及しなければ訊く意味が無い。マスコミ報道を質すだけの質問なら税金と時間の無駄である。森友問題は総理の関与を追及しても意味が無い事は分かっている筈である。問題は関係機関が忖度で理不尽な値引をしたかどうかだけである。せめて事前の値引き交渉は無いと言った財務局が音声テープが出て来て虚偽答弁では無かったのかという点からスタートすべきで、質問議員は何を目的の質問か全く意味不明。万年野党どころか億年野党に落ちてしまう。唯一ヒートアップする質疑は憲法改正だけか。朝からなーんだの一幕。
がらりと話題を変える。世の中にはどうもこの人生理的に受け付けられないと思う人は居る。女性では人の話を聞く時に顎を突き出して聞くタイプ。齢がいっているのに若い時と同じような仕草をする女優とか、議員を辞めてネットを騒がしている人、斜に構えてビールの宣伝をする人、ファッションについて一くさりする元モデルとか。その仕草が可愛いと思っているか、相手をなめているかのどちらかにしか思えない。じゃあもし、彼女達が眼の前に居てそんな素ぶりで私の話を聞いたら?会う機会などないから仮定の質問には答えられないが、可愛いいと思ってしまう可能性は否定できない。男性では兎に形を気にする人、元お笑いの人で芸術家ぶって目にも肩にも思い切り力を入れて絵筆を運ぶ人とか、中味ペラペラなのに大御所を気取る落語家、正義漢ぶってMCをする役者とか、やたら政治通ぶる評論家とか。もし彼らが眼の前に居たら?一応サインは貰っておくか。
長いサラリーマン生活で恐らく何千人も出会いがあったが、生理的に受け付けないとか、嫌いだと言う人は極少数である。しかし、縁が切れた今でも許せない者が二人いる。一人は表と裏の顔があり、一人は人間として大欠陥があった人だ。両者に共通していたのは上の覚えがめでたくサラリーマンとしては申し分のない出世をした。一人は途中で道を外し首同然に会社を追われたが、事業家としての才能はあったと思う。一人は巨大企業の重役まで上り詰めたがリタイアしてからの噂は聞かない。リーダーシップのオ―ラだけは半端無くあったと思うがやくざ紛いの親分子分関係のリーダーでしかなかった。今でもこちらが嫌いなくらいだから私の事を思い出す機会があったら彼らも私を嫌っていると思う。彼らとの間では色んな事があったが、どちらが正しかった(出世という意味ではなく)かと言えば、リタイアしてからも殆どの人から笑顔で挨拶して貰える自分だと勝手に思ってはいる。負け惜しみでもそう思わなければならない。ただ、彼らもまだ存命だし、結構名も知られているので何があったかは未だ詳しくは記録に残せない。大して能力も無い自分だが、真面目に仕事をし、正直で人と接する事だけを頼りに過ごしたサラリーマン人生に悔は無い。もし道に迷うサラリーマンが居たら、真面目で正直にやっておれば人生最低点は取れると教えてあげたい。
もしやり直しの人生があったとしても絶対に出来ない事、政治家になること、金持ちになることくらいだろうか。もしかしたら出来るかも知れない事、絵描き、モノ書きならなれるかも知れない。