ゆっくりかえろう

散歩と料理

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さびしい女神 僕僕先生

2013-08-18 | 読書

仁木英之氏著
いつもボンクラな主人公王弁くんですが 今回は一所懸命動き回り 走り周り

宇宙の果ての妖異の国まで行き 人間の力を超え頑張ります。

今回に限って先生の登場は僅かしかなく 重要な役どころながら 出番は僅かです。

王弁くんは嘆き 悲しみ 憂い 恐れ おののき 怒り 戸惑い 先生に逆らいながらも突っ走ります。

今作は今までのシリーズで最高の出来だと思います。

でもこれは最初から読んできて 作品に馴染んできたからこそ分かる感動です。

私は 王弁くんに入り込みすぎて はからずも泣いてしまいました。

涙腺が緩くなったのか 作品の実力なのか。王弁くんの悩みを一緒になって考えてしまいました。

四作目にもなると 先生の正体も明らかになり 王弁くんの仙人修業もランクアップします。

作品を読んでいて気がついたのは 中国の古代の信仰って多神教で山川草木全てに神がやどり

日本の神話とおなじような考えだということでした(原始宗教の洗練されたもの)


旅の道連れも増えてそれぞれの成長も楽しみです。いよいよ次の展開が気になるところ。

そろそろ次の話は胡蝶からの殺し屋が出てくるかなー?

ちなみにさびしい女神とは 最悪最強の日照り神で 20013年夏にこれを読めるのは不思議なことです