中ノ島の国立国際美術館にて
秋、あちこちの美術館はどこも盛況です
なぜか大阪だけは あまり人が来ず いつものようですが
静かに観賞したいものにとっては 好都合です
皮肉なものです。
森山大道さんの一人展以来の来館です その前来たのも写真展(マン・レイ)でした。
どこやらの有名美術館展より 一人展や せめて印象派展とか テーマを狭めて
やる美術展のほうが分かり易いです
エルグレコは 宗教画と肖像画の作品が多く 宗教画はポーズや構図が大胆で面白く
かつ見せ方がうまく 写真を撮るのに とても参考になりました。
絵は違うのに顔は同じように似ているものが多いのは これが常識なのだそうです
何処かでみた顔つきは レンピッカや 荒木飛呂彦氏の描く絵に似ています
群集の真ん中で 奇妙に踊るようなイエスのポーズと その周りの人たちの絵は
手振りや腰の動き 手の上げかたがジョジョそっくりです。
また、聖母マリア像とマグダラのマリア像は 神々しい美しさがあり
本当に西洋人の美しさを堪能できます
宗教画は時として時間と別次元を 同時に書いたりしますから 仏画に似たものがあり
それも興味がわきました。
こうした美術を鑑賞するには 或る程度のキリスト教の知識も必要ですが 飾られた絵は
教会の礼拝堂を飾る背景画が多く 有名な場面、とくに 喜びの絵やイエスの奇跡
を表す絵が主で 分かりやすかったです。
主催者は これだけの数の絵を よく集めたものだなぁ と感心しました。