「1/4サンデーサイレンス」という配合(６)～ペルセヴェランテ・ダンシングアヘッド

これまで書いてきたように、「日本の馬産は今、『3/4Northern Dancer、1/4サンデーサイレンス』時代の真っただ中にいる。」と血統屋の望田潤氏は指摘している。

「3/4Northern Dancer、1/4サンデーサイレンス」となるのは、以下の例。

　┌サンデーサイレンス
┌○
│└△：Northern Dancer内包
産駒
└△：Northern Dancerのクロス
　
┌○：Northern Dancerのクロス
産駒
│┌サンデーサイレンス
└△
　└△：Northern Dancer内包

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[追記]ペルセヴェランテの配合の累代は、キングカメハメハ×サンデーサイレンス×Alydar×Gallant Romeo。
クロスはRaise a Native4S×4D、Northern Dancer5S×5S。
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ペルセヴェランテの場合は、父キングカメハメハがNorthern Dancerのクロスを内包しているが、母ダイヤモンドビコーがＮＤを内包しない。
すなわち、「3/4ＮＤ、1/4サンデー」ではない。

父と母の間でＮＤのクロスを作らない場合には、競走馬としての完成が遅い場合も見受けられる。
このことは、２歳時に骨折して調教が遅れていたペルセヴェランテにとっては、プラスに働くかもしれないと思って出資した。

実際にはどうなるかは解らないのだが、自分は今焦る必要はないと思っている。

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ダンシングアヘッドはサンデーを内包しない。
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[追記]ダンシングアヘッドの配合の累代は、ジャングルポケット×Crafty Prospector×Danzig×Stop the Music。
クロスはNorthern Dancer4S×4D。
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父ジャングルポケットは、(自分は好きだが)産駒の晩成傾向から一口馬主としては出資しにくいだろうと書いてきた。

そして、血統的にも欧州血脈が強いし、サンデー牝馬と配合しても「3/4ＮＤ、1/4サンデー」にはならない。
また、基本的にスタミナ系と考えられるので、「3/4欧州血脈、1/4米血」の配合形にすると、スピード不足の可能性が付きまとう。

ということで、母に米血スピードを入れて「1/2スタミナ、1/2スピード」、「1/2欧州血脈、1/2米血」の配合形にするのが無難。
(望田潤氏も「ジャンポケ×米血スピード」を「無難な配合形」と書いている。)

ただ、「父スタミナ、母スピード」の配合形は先行タイプで成功することが多いのだが、ジャンポケ産駒の場合は気性難を伴うので出遅れたり、スタートでそっと出したりするために、そこが噛み合わなかったりするのも難点かな。

こう書いてくると、出資する理由は「好き」以外には無い。

ダンシングアヘッドの場合は、母がCrafty Prospector×Danzig×Stop the Musicだから、基本的に「ジャンポケ×米血スピード」の配合形だろう。

自分の中では、ジャンポケ産駒は別枠で考えているが、デビューが遅れていて９月までに数戦できるかどうかだから心配ではある。