にのじ@ばよりん的日常

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難曲

2008-11-02 01:58:29 | オーケストラ
難曲と言っても色々な意味があると思うのです。
演奏する側からすれば技術的に難しい曲、または解釈や理解が困難な曲でしょうか。
聞く側からすると理解が難しい曲、それとこじつけみたいですが拍手の難しい曲かな。

今日の演奏会のメインはチャイコフスキーの「悲愴」。
最後のコントラバス、ピチカートも終わりあとは静かに息絶えるように消えていく。
どこで終わりなのか、どのタイミングで拍手を始めれば良いのか大変に難しい曲だと思うのです。
演奏者からの希望としては、最後の伸ばしの音が消えてからしばらく経ったあたり、指揮者とオケのメンバーがふっと息をして緊張を解いた時がベストなんです。

悲しい事に今日は最悪のタイミングで拍手が来たのです。
一人だけの拍手でしたが、まだコントラバスの音が残っているのにもの凄く大きな拍手が。
まわりのお客さんは全く拍手をしなかったのです、普通なら気がついて拍手をやめる事が多いのですが。
今日は全く止めることなく強く強く一人だけ、ひたすら拍手を続けていました。
こうなると故意の妨害とも思えるのですが、果たして今日の拍手は何だったのか。
とても後味の悪い演奏会となってしまいました。

あて明日からはサントリー定期の練習も始まります。
こちらのメインは「幻想」ですから勢いに任せて拍手も派手にお願いしたいところ。
私は今回はこの幻想だけという出番なのでちょっと楽をさせてもらいます。
ちょっと疲れ気味、左腕の調子もいまいちだし。
幻想だけに集中して乗り切ろうと思っています。


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4 コメント

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タイミング (サンドリヨン)
2008-11-02 19:30:17
聞く側としては、レコードやCDで聴き慣れた曲は、安心して必要なタイミングに拍手できるし、場合によっては「ブラボー!」とも言えますが、初めて聞く曲は、難しいですよね。そういう場合、私は、たいていは2階席にいる音頭取りの方の「ブラボー!」や指揮者の方の動きを見て、判断しています。
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拍手 (にのじ@ばよりん)
2008-11-03 01:59:49
サンドリヨン様、こんばんは。

お客様がみなサンドリヨン様のようならどんなに嬉しいことでしょう。
中には変わった方もいらっしゃるので色々と起こります。

昨日の拍手も感動のあまり周りも見えず、という拍手かもしれませんが。
そうなら良かったのですけど。
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威力業務妨害??? (prelude)
2008-11-09 01:40:15
大変ご無沙汰しております。

「悲愴」の後のフライング拍手の有無は、聴いているこちらまで緊張してしまいます。どのような言葉をもっても形容することなどおよそ不可能なあの曲の終焉をフライング拍手でぶち壊しにしてしまう神経が私には全く理解できません。いっそ、いつぞやゲルギエフ=VPOがやったように、「拍手禁止」にしてしまってはどうかと思うほどです。

そういえば、(確か、にのじ@ばよりんさんもステージ上にいらしたと思いますが)昨年の日比谷公会堂のショスタコーヴィチの第4番でも酷いフライング拍手がありましたね。左の手の平を客席に向けてフライング拍手を制した時のマエストロのお気持ちやいかなるものであったのかと思うと、一人の聴衆として本当に情けない気持ちになります。
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拍手 (にのじ@ばよりん)
2008-11-10 01:54:31
prelude様、お久しぶりです。

お体の具合はいかがでしょうか。
これから寒い季節、体調にはくれぐれもお気をつけ下さい。

去年のショスタコーヴィチの拍手もきついものがありましたね。
でも今回の悲愴、3楽章の終わりでも熱い拍手が来て更に4楽章のフライング。
演奏側にも聴衆側にも難しい曲なんだなと改めて思いました。

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