にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
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歌声

2011-09-30 23:27:33 | Weblog
今週は文化庁の体験事業として神奈川県内の5つの小中学校にお邪魔していました。

まず月曜日が横浜市立荏田東(えだひがし)第一小学校。
最寄り駅は横浜市営地下鉄のセンター南駅。
港北ニュータウンの中にある環境の豊かな小学校でした。



このコンサートは体育館が会場です。
手を伸ばせば届く距離で、しかも同じ平面に座りながらのコンサート。
生徒たちにも面白いだろうけど我々も多いに楽しめるコンサート。
最前列は1年生ですから本当に可愛いのです。

火曜日は横浜市立笹野台小学校。
最寄り駅は相鉄線の三ツ境(みつきょう)駅。
こちらも住宅街の中、丘の上に立つかわいい小学校。



体育館の後ろの方には跳び箱やマットで作った臨時の客席も。
どちらの小学校の子供たちも元気いっぱい。
面白かったですよ。

さて水曜日からは中学校に。
まずは相模原市立串川中学校。
相模原市は大規模な合併を行い神奈川県の北部一帯をその市域としています。
この串川中学校のあるあたりも合併によって相模原市に組み込まれた所です。
学校からみる景色はこんなです。



宮ヶ瀬ダムにもほど近い山間の美しい光景が広がる中学校でした。
すばらしい環境で伸び伸びと育っている子供たちといった感じでした。

木曜日は神奈川県の愛甲郡にある愛川町立愛川中原中学校。
串川中学校のある山の麓のあたりにある中学校でした。
まわりは住宅街でもあるのですが山側はこんな光景が広がっています。



あの山の向こうは串川中のあたりかもしれません。
確かな方角はわかりませんがそんな気がしています。

そして今日は小田原市立城山中学校。
小田原駅の新幹線側からすぐ、学校の横を新幹線が走り抜ける丘の上にあります。
小学生たちは床に直接座っていましたが中学校はみんな椅子に座って鑑賞しました。
城山中学校の体育館はこんな感じでした。



週末に向かうに従ってどんどん気温が上がってきて今日は本当に暑い中でのコンサートでした。
そんな中でもみんな集中力を切らす事もなく聞いてくれてこちらも嬉しかった。

初日は雨模様で寒い中での演奏会、そして今日は真夏のような気温。
いろいろあります、体育館ですから。
でもまたそれが楽しい。

この学校コンサートは来年にもまた行われます。

私は今日で東フィル本体とはしばらく別行動。
Disney on Classic 2011のツアーへと旅立ちます。
リハーサルは明後日から始まりましてツアー最後は12月の東京国際フォーラム。
全部で38公演が予定されています。
福島市や仙台市の公演は無くなってしまいましたが東北では一カ所、岩手県の久慈市で公演が行われます。
被災地での公演、心を込めて演奏してきます。

タケちゃんマン。

2011-09-21 01:47:46 | Weblog
今日は杉並公会堂でNHKの番組収録。
BSで放送されている「たけしアートビート」という番組の録画。
指揮者コバケンとビートたけしという二人の対決です。

ちゃんとしたホールで正装したオケと指揮者が演奏会を行う、それを聞くお客さんはたけしさん一人。
それも客席で大人しく聞くだけでなく指揮者の真ん前、チェロとコバケンさんとの間というとんでもない空間で聞くのです。
コバケンさんもやりにくかったとは思うのですが、いざ演奏が始まればいつものコバメン流。
唸る!天を指差す!音楽に没頭する迫力を真ん前で目にしたたけしさんはどう思ったんでしょうねえ。

しかも曲の合間にはコバケンさんがたけしさんを弄りまくるのです。
そしてそれを受けてボケたり突っ込んだりを自由自在に繰り出すたけしさん。
指揮台に上がらせて運命の出だしを指揮させてみたり、打ち合わせにない曲を振らせたり。
あげくの果てには座頭市流タップで指揮をさせてみたりとコバケンさんはやりたい放題。
でもそれを受けて座頭市風に指揮をしてみたりタップで見事にオケを操ったり。
さすがですタケちゃんマン。

お笑い界の大御所と映画監督との間を自由自在に飛び回るたけしさん。
クラシック音楽の本質を鋭く見抜いたり、音を聞いていたら映像が浮かんで来たと言ったり。
かと思えば思い切りギャグを飛ばしてみたり、舞台とお客さんとの間の目に見えないやり取りをネタにしてみたり。
舞台で真剣勝負を繰り広げてきた人ならではのお話もありました。

やっぱりこの人はとんでもない人なんだなと感じる事ばかり。
その場の空気を支配してしまう存在感は凄いとしか言いようがありません。
コバケンさんも負けてはいませんけどね。

今日はそんな事を感じながら演奏して笑った一日でした。


最後に関係なく赤レンガ倉庫の夕暮れ。


おじいちゃんは元気だよ

2011-09-10 23:32:44 | Weblog
藤原歌劇団公演「セビリアの理髪師」の初日が昨日行われました。
何しろアルマヴィーヴァ伯爵を歌うシラグーサさんの見事な声と演技も見事ではありますが。
何と言っても指揮者のゼッダさんならではの素敵な音楽が主役でしょう。

80を超えてもまだまだ元気いっぱい。
その体からはロッシーニの音楽が溢れてきます。
マエストロが笑うと音楽も生き返る。
鋭く棒を下ろせば音楽がビシッとしまる。
自由自在にロッシーニの音楽を動かしながら歌手もコントロール。
我々はゼッダさんの動きの通りに音楽を運んでいけば自然とロッシーニのエレガンスな音楽となっていく。

私はゼッダさん、今回が初めてなんですがこれほどまでに幸福な音楽体験をさせていただけるとは思ってもみませんでした。
おじいちゃんは元気です。
歌手もオケもスタッフも、みんなゼッダさんの子供や孫になった気分。
一つの家族といった感じですね。
毎日が楽しくって。

明日は本番の2回目、でもこれでおしまいなんです。
残念です、もっともっとやっていたかった。
また日本で素敵なロッシーニを奏でてほしいものです。
ぜひ次も元気なおじいちゃんのままで。