にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
仕事や遊び、色々書き込んでます。お気軽にコメントを書いて下さいね!

世紀を飛び越える

2010-08-29 23:51:05 | オーケストラ
サントリーサマーフェスのリハーサルが終了、明日は本番となります。
3曲がばりばりの現代もの、そしてワーグナーが1曲。
その音楽的なギャップの大きさに改めて驚かされます。

ワーグナーは19世紀の音楽、それに並んで21世紀の3曲。
20世紀を飛び越えて並ぶと、その20世紀にどれだけ音楽が変貌したのかがきっちりと見て取れます。
調性もなくなり、リズムやテンポも変貌し、何より出てくる音が全く違います。
テクニックも変わり、表現の幅も広がり。
それが良いのかどうかは次の世代が判断するのでしょうが、面白い音楽が有る事も事実。

サントリーフェスにも何度も出ていますが、演奏していてこりゃ面白いと思った曲が沢山。
技術的に大変な曲も多いのですが、それでも面白いのです。
今はあれもこれもとにかく世に出さなきゃ、という段階ですが。
そのうちに淘汰されてこの世紀を代表する曲が残っていくのでしょう。

今回はジョナサン・ハーヴェイさんの曲が2曲。
中の1曲「ボディ・マンダラ」が面白い。
マンダラと名前が付いている事からもわかるように、仏教寺院での法要を模した音楽とジャズのような音楽とが組合わさって。
不思議ながらも妙な高揚感が感じられるのです。

そんな3曲のあいだにワーグナーがはさまったプログラム。
音色を作るのが難しいのです。
その切り替えがなかなか上手く出来ない。
でもこれからの世代の音楽家たちはそんな事は気にせずにすぱっと切り替える事が出来るんでしょうね。


しかし作曲家が現れなかった1曲。
結局演奏法が判らない所があっちにもこっちにも。
良いのかなこれで?

おっと

2010-08-26 01:02:05 | オーケストラ
今日はこの時期恒例のサントリーサマーフェスティバルの練習です。
サマーフェスと言えば現代もの、今年もやるのです。
ただし1曲だけワーグナーの「聖金曜日の音楽」があるのです、どうしてだろ?

残りの3曲が現代作品。
作曲家は2人です。

この手の作品を演奏する時には作曲家が立ち会うのが普通。
今日は居ませんでしたが次回の練習からは立ち会う予定だとか。
ただし一人だけだそうで。

今回現れない作曲家の作品が一番の難物でありまして。
まず楽譜に書かれた音符や記号があまりに特殊で、いったい何をどう演奏すればいいのかが解らない。
説明書きも無いし、果たしてどうすればいいのでしょうか?
と疑問に思いつつの一応音にしてみましたが。
作曲家がイメージして楽譜に落とした音楽がこれでいいのか確かめる術が無い。
音源も無ければ何も無い。
困ったものです。

普通、自分の作品が演奏されるとなれば。
たとえ地球の反対側であろうが駆けつけるものです。
そうしなければ作品があるべき姿に再現されないからです。

でも来ないんでしょ。
ということになれば、これくらいでいいかあ。
なんて演奏になってしまう恐れも。
本当に来なくて良いんでしょうかねえ?


昔の事になりますが。
武満徹さん。
初演の時には必ずいらしてまして、再演の時にも時折お見かけしましたが。
でも全然注文を出さない。
「大変けっこうです」と一言おっしゃるだけ。
自分はきちんと書いたから、あとは皆さんの想像力で音楽にしてくださってけっこうですよ。
と言われているような気になりましたが。
でも本当に楽譜が良く出来ていて、きちんと演奏すればあの武満サウンドが出てくるんです。
きちんとやれば、です。

数年前のサントリーフェスで武満徹さんの作品が演奏された事がありましたが。
フランス人の指揮者がきちんと勉強して来なかったのです。
スコアが簡単だからとタカをくくっていたみたい。
ですがそれではあの音楽にならなかったんです。
怖いですね。
それが武満徹さんの音楽なんです。


まあ今回のあの作品ですが。
どうなるんでしょう?

輝いていた

2010-08-25 01:30:28 | オーケストラ
今日はサントリーホールで若いソリスト3人とのコンサート。
皆コンクールを制覇した強者ぞろい。
チェロが一人にピアノが二人、日本人が二人でピアノの一人は韓国人。

皆それぞれに個性的で溌剌としていて素晴らしい。
お客さんも何だかとても暖かかったなあ。
若者たちを見守っているって感じでしたね。
とても良い雰囲気のコンサートでした。

演奏が全て終了した後に3人揃って舞台に挨拶に出てきたんです。
3人が3人ともキラキラと輝いて見えました。
才能ある若者がその才能を発揮してこれから大きく羽ばたこうとしている。
まばゆいばかりの光を放っていました。
このまま輝きを失うことなく音楽家として大成して欲しいものです。

サントリーホールの向かい、森ビルに新しくオーガニック食材を使った総菜屋さんが出来ました。
セットのカレーなどもありまして今日はそこでタイ風グリーンカレーなどを買ってみました。
カレーのセットはぴったり500円、そこへ量り売りのサラダを足したのです。
ですが、そのサラダの100グラムあたりの値段をよく見ずに買ったものですからあとでびっくり。
結局カレーとサラダが同じ値段でありまして、ありゃまあっといった感じで。
驚きました。
侮れないなあ、オーガニックと森ビル。

懐かしい

2010-08-24 00:12:37 | Weblog
昨日の砺波市での本番に懐かしい友人が来てくれました。
大学時代にオーケストラで苦労を共にしたS君が聞きに来てくれたのです。
もともとお隣の高岡市の出身、卒業後故郷に帰って地元に就職。
それ以来ずっと富山で頑張ってきたそうです。

学生時代にはトロンボーンを吹いていた彼。
しばらく前までは富山県警の音楽隊に所属していたそうです。
そう言えば20年近く昔の事、県警音楽隊の大会が東京で行われ彼もこちらに出てきた事がありました。
彼に会うのはそれ以来ですが全く変わらない姿が懐かしかったなあ。
お土産も頂いてしまって、本当に有り難う。
少しの間だけでしたがちょっと学生時代に戻った気分を味わいました。

今日の出勤の途中、車のラジオから聞こえてきたメール。
甲子園で決勝まで行った東海大相模高校のOBからのメールでしたが。
歳と内容からしてどうも中学の同期のF君のメールだったように。

ブラスバンドでチューバを吹いていた彼はぜひ甲子園でチューバが吹きたいと思い、東海大相模高校へと進学して行きました。
ちょうど我々の一年下の学年に原辰徳巨人軍監督がいて、東海大相模は毎年甲子園へと駒を進めていきます。
彼も甲子園で力一杯チューバを吹いていた事でしょう、今日のメールにもその事が書かれていました。
とても前向きな性格だった彼、メールにもブラスを金賞に導いた事や甲子園で応援の事などが生き生きと綴られていました。
青春の香りが漂って来たメールでした。


昨日と今日と、懐かしい友人の顔や消息に触れて。
気持ちがリフレッシュできました。

懐かしかったな。

とにかく

2010-08-22 13:03:39 | Weblog
今日は砺波市文化会館で本番をやっております。
午前中は地元の中学生を対象としたコンサートでした。
午後二時からは通常のコンサートというスケジュールになっていて、今はちょうど休憩時間。

ホールの隣は道の駅となっていて地元の特産物などを売っている売店が。
そこにはラーメン屋さんもあって昼ご飯はそこで富山名物ブラックラーメンを食べて来ました。
富山市内の本家のブラック、それはそれは強烈な胡椒と塩の自己主張。
そのラーメンをおかずに白い御飯を食べるのです。
今日のブラックはそれに比べればマイルド系。
でもそれなりに美味しかったので満足。
しかしお店の中が蒸し風呂状態、暑いの何の。
ラーメンの熱と店の熱との相乗効果でもう大変。
商売上手とはこの事でしょうか。
お店の出口でソフトクリームを売っているのです。
みんなお店を出る時にソフトクリームを買って行く。
何でも商売の種にしてしまうのです。

さて午後の部が終わったら帰宅します。
問題は高速道路の渋滞。
去年はちょっと遠回りをして帰りましたが。
今年はどうかな?

走る

2010-08-21 01:47:31 | Weblog
オペラシティでの本番後、長野県の上田市まで走って来ました。
途中の碓井峠は霧。
ちょっと幻想的な道を走り抜けてここまで。
ホテルの部屋でお菓子などをつまみつつ、寝る準備です。

明日はここから富山県の砺波市へ。
夕方からリハーサルとなって、本番は明後日に二回。
本番が終わったら帰宅するという変なスケジュールとなっています。

去年も夏休みの終盤に砺波市で同様のコンサートがありました。
帰り道の関越道で先代プジョー君の走行距離が15万キロを超えました。
あれから一年です。
何だか懐かしいな。

そう言えば先代のプジョー君。
グーグルのストリートビューで駐車場に止まっている姿がバッチリと真後ろから映っています。
何時までその写真が残るのか解りませんが、見る度に懐かしくなります。

今日はオペラシティでエッティンガーさんの指揮で演奏会。
ベト7はこの季節あまりやりたくはありませんが、お客さんには大受けしますね。
まだまだ「のだめ」効果は続いているようです。
でも我々は楽器は回しませんよ。

明日は悲愴です。
これまた大曲となりますね。
リハーサルの時間が充分では無いのが気掛かりではあるのです。
もう少しスケジュールの組み方を上手くやって欲しいなあ。

めたぼ

2010-08-20 01:04:34 | Weblog
年に一度の健康診断。
いつもの場所に戻って新宿健診センターで。

午前の部の受付は午前8時まで。
うちを6時に出ました、起きたのは5時。
早起きですねえ、珍しく。

で、結果はと言えば「痩せましょう」の一言で全てが語れます。
例年の通りとも言えます。
進歩が無いとか、懲りないねとか。
何とでも言ってくださいませ。

去年より悪くなった所は無かったのが救いです。
でも良くもなっていない。
現状維持です。
でも向上しなければいけませんね。

検診センターの周りはコリアタウン。
ペコペコに空いたお腹を満たすのはやはり韓国料理。
カミさんろ同僚二人と四人でそれぞれに韓国の味を堪能。
仕上げに韓国カフェで五味子茶を。
その名も「コーヒープリンス二号店」というお店で。
なんだかまだソウルに居るような気分でした。

さて明日はオペラシティで夜の本番。
その後車で長野県の上田まで移動します。
明後日から富山県の砺波市で一泊二日の仕事なのです。
本番後の移動はきついのですが、その分明後日の移動が楽になります。
コロプラ的にも美味しいし。

始動

2010-08-18 01:12:28 | Weblog
すっかり夏休みしてました。
何もかも忘れてのーーんびりと過ごしてました。
まあとにかく暑かったので動くのが億劫というのもありました。

それにしても暑いですねえ。
昼間は部屋に居てエアコンをかけていても温度が下がらない。
とにかく今年の夏は暑すぎます。

北京もソウルもこんなに暑くなかった。
日本が一番暑かった。
北京の空気は確かに良くはありません。
でも湿度が低かったので夜などはけっこう爽やかな風が吹いていましたし。
ソウルは湿度が凄かったけれど気温がここまで高くは無かった。
日本の暑さは殺人的ですね、全く。

で、明日から東フィルのお仕事に復帰です。
今月は今まで東フィルをずっとお休みしていたわけです。
休みぼけが怖い。


お休みです

2010-08-13 00:49:12 | Weblog
一昨日ソウルから帰国してからというもの、兎に角体が動かなくて。
昨日も今日もじっと休養するのみ。
何なのでしょうね、こんなに疲れてしまうなんて。
去年はこんなに疲れてはいなかったと思うのですが。
年のせいですかねえ。
全く。

今回のアジアフィル。
去年とは違い落ち着いた感じで三回の本番が行われました。
もっとも北京はそれなりにお客さんがアレでしたし。
インチョンは相変わらずホールが厳しいし。
でも最終日のソウルは本当に良かったなあ。

ソウルのアーツセンターのホールも行くたびに音響が良くなって行くように感じられて。
本当に気持ち良く演奏できました。
本番前にはソウルフィルのメンバーとプルコギをたべまして、これがまたとっても美味しくて。
肉を食べてしまった後のスープに冷麺の麺を投入して食べるなんて知らなかったのですが。
これがまたいける!
気持ち良く食べて、気持ち良く本番に臨めたようです。

本番が終わった後、マエストロは本当にご機嫌でした。
手応えがあったのでしょう。
いつになくテンション高くはしゃいでいるようにも見えました。

また来年もこの充実感を味わえたならどんなに幸せだろうなあ。

熱いのは

2010-08-10 10:13:16 | Weblog
インチョンとソウルでの二回の本番を終えて今年のアジアフィルも終了です。
また会える事を期待しながら別れを。

夕べのソウル・アーツセンターでの本番はいかにもアジアフィルらしい熱い本番となりました。
音楽の流れ、ダイナミック、全てが自然に流れながら巨大な建造物のようなブラームスを。
気持ちの良い本番でした。
去年の最終日が大騒ぎの野外公演だったので音楽的にどうのこうのと言えない演奏でしたが。
今年は三回の本番を重ねる事によって成果も大きな物になりました。

一昨年の東京公演と同じ様な高揚感がありました。
これだからアジアフィルは面白い。
来年も参加出来るかはわかりませんがチャンスがあればもう一度くらいは一緒にやりたいな。

今はインチョンの空港で出発も飛行機を待っている所です。
外は土砂降りの雨。
台風も向かって来ているようです。
揺れないといいのですが。

アウェイゲーム

2010-08-06 15:00:14 | Weblog
自国開催が有利なのはスタジアムに居る観客が味方であるというのはもちろんですが。
それだけではなく生活環境を維持する事に神経や労力を使わなければならないというのも大きな理由です。

まあここは食べ物には不自由しませんが、そこに安心感や信頼感が無いというのはこたえるものです。
今回も日本人メンバーのお腹は無事ではありません。
大多数のメンバーは程度の差こそあれ苦労しています。

建物は立派なんですが、でもね。
自由と不自由さと、色々な要素が交差して生活を維持することが難しい。

ホテルの部屋も基本的には豪華な作りなんですが、実際にはトイレのドアがちゃんと閉まらなかったり。
コンセントが斜めに付いていたり。
シャワールームの排水が悪くて苦労したり。
昨日は洗面所のドアのキーが引っ掛かって開かなくなり閉じ込められましたし。
実にあれですな。
ほんとに。

とは言いつつリハーサルは順調に進み今日はこれから北京の国家大劇院で本番となります。
北京最後の夜となります。
がんとぶちかましていきましょう。

熱い街に

2010-08-03 02:14:42 | Weblog
成田を9時に飛び立ちインチョンへ。
乗り継ぎの便が大幅に遅れる中やっとここ北京へとやってまいりました。

日本とは時差が一時間。
夜の八時くらいまで十分に明るい北京。
人と物が溢れてエネルギーが渦巻いています。
熱く暑い街です。

しかし今日はこれでもまだしのぎやすい一日だったそうで。
先週も、そして来週もメチャクチャに暑いのだそうです。
中国人メンバーが今日は良い日だよ、暑く無くて、なんて言っていましたけど。
本当なんだろうか?

さて今日は移動のみの一日。
いよいよ明日からリハーサルが始まります。
実を言えばチョンさんの指揮で演奏するのは去年のアジアフィル以来。
一年ぶりなんです。
久しぶりだなあ、緊張するかも。

ドタバタ

2010-08-02 00:14:47 | Weblog
今日は一日どたばたとしてしまい、落ち着かない一日。
午前中は中央フィルの練習を幡ケ谷で。
家に帰ってからはひたすら荷造りを。
途中で足りない物を買ったりして家を出て見ても。
これまた忘れものを思い出し家まで戻り。

何だかんだと落ち着かぬまま成田のエアポートレストハウスに。
今日はここに一泊して明日の早朝に北京へと向かいます。
昨年と同じくまずはインチョンへ飛び、韓国のメンバーと合流して北京へと向かうのです。

アジアフィルへの参加も連続三年となりました。
メンバー表を見ても知っている名前が多くなりました。
明日は移動のみ、明後日から3日練習してまずは北京で本番。
ソウルへの移動日を挟んで、インチョンとソウルで本番。
帰国は10日となる予定です。

今年は昨年と違って屋外も無いし練習日もきちんととってあるし。
ドタバタした本番にはならないだろうと、勝手に思っているのです。
でも行ってみて、やってみないと解らないですね。

余談ではありますが去年のアジアフィルの演奏がYouTubeで見る事が出来ます。
マーラーの交響曲第一番の第四楽章のみではありますが、どんな演奏をするオケか良く判るかと思います。

さて、では行ってまいります。