にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
仕事や遊び、色々書き込んでます。お気軽にコメントを書いて下さいね!

2010-10-29 01:06:39 | Weblog
昨日は尼崎での喋々さんの初日。
高校性向けの公演でしたので午後2時開演で終演は午後5時少し前。
メンバーはそれぞれ尼崎の街へ繰り出したり、大阪や京都にと思い思いに過したのです。

我々は尼崎の街でカキ料理を食べました。
牡蠣の鍋を囲んで暖かいひとときを過したのです。

来月で定年退職を迎えられる1stヴァイオリンの木村さんを囲んで鍋をつつきました。
外はこの季節とは思えないぐらいに寒く、雨も降り続いていた尼崎の街。
しかし鍋って本当に囲む人達を暖かい気持ちにさせてくれますね。
寒い季節だからこそ感じる人と食べ物の暖かさ。
昨日はそんな幸せな夜を過しました。

今日も午後2時からの喋々さん。
我々夫婦は終ってから横浜には戻らず京都に一泊してから明日帰ります。
明日はメジャーな観光地が目当てでは無く。
知る人ぞ知るスポットに行きます。
取り合えず二箇所、用事が済んで時間が余れば観光もしようかなと。



寒い!

2010-10-27 00:10:57 | Weblog
兵庫県の尼崎市に来ております。
毎年恒例の喋々さんです。

昨日はオペラシティで来月本番の仕事のリハーサルをやって、それから尼崎に移動。
今日はホールでゲネプロを2回。

一昨日の白金の本番からの疲れが抜け切らないまま今日のダブルヘッダーはきついです。
今日の二回目のゲネプロのしんどい事と言ったら。
体中が固まってしまいました。

今日はまた寒い一日でした。
風が吹き気温が下がり。
空気の冷たさ感じではもう冬の感じです。
透き通った空気です。
今もホテルの窓から見る夜景はどこまでも見渡せます。
大阪湾に沿った高速道路や橋。
高層マンションにビルの明かり。
左をみれば大阪の街、右は神戸。
素晴らしい景色を楽しんでいます。
ただここまで寒くなるとは予想し切れず。
もう少し暖かい服装で来れば良かったと後悔を。

さて明日は本番の一回目。
高校生が押し寄せて来ます。

続けるという事

2010-10-25 01:22:37 | オーケストラ
今日は白金フィルの本番がミューザ川崎でありました。
毎年1回のペースで積み重ねてきた本番も今日が19回目。
来年は第20回となります。
結成20周年は再来年なのですが来年で一つの区切りです。

雨の中、8割方の客席を埋めてくださったお客様には本当に感謝です。
このオケは不思議と観客動員に恵まれていて幸せなオケなのです。
アマオケの中にはなかなか動員が伸びなくて思案を重ねている所もあるのですが。
白金は本当にお客さんが入ります。
有り難い事です。

で、出来の方は。
うーん、何とも言い難いかなあ。
積み重ねてきた年月で良くなってきた部分と。
失われていく部分、そのバランスが問題だと思うのです。
若いメンバーも増えてきて元気は相変わらずなのですが。
結成当初からのメンバーもだいぶ年齢を重ねておりまして。
技術の衰えという問題に直面せざるを得ない。
この2年くらいでそのバランスが崩れて来ているように感じるのです。
果たして今までのような練習の形態で良いのかどうか考える時期に来ているのではないかと。
そんな事を思いながらの本番でした。

色々な意味で考える時期なんではないかな。
もうすぐ20年ですから。


で、明日は尼崎へ。
オペラシティで他の仕事のリハーサルを行ってから尼崎へ移動となります。
毎年恒例の高校生の為のオペラ観賞教室at尼崎。
出し物も蝶々さん。
行って参ります。

摘出

2010-10-22 23:52:37 | Weblog
一昨日になりますが義父が手術を受けました。
大腸にできた腫瘍を摘出したのです。
内視鏡手術ではなく開腹手術となりました。
腫瘍が大きく、またできた場所が悪かった為です。

実は義父は梅雨の頃にも腎臓にできた腫瘍の摘出手術を受けました。
こちらは内視鏡による手術でしたので体への負担も軽く数日で退院となり。
リハビリも順調に進んでいた矢先の今回の手術だったのです。

一昨日は麻酔がなかなか切れず面会しても眠るのみだったのですが。
昨日はいたって元気に見えました。
痛みもほとんど感じないと言って顔色も普通。
大正生まれという高齢が心配ではありますが。
意志の強い人なのできっと元気に復活する事と思っています。

仕事の方はいたって平穏な日々。
毎年恒例の仕事もあり、全く新しい仕事もあり。
変化には乏しくとも順調といった所です。

明日と明後日は白金フィルの練習と本番に参加します。
私が卒業した明治学院大学のオーケストラのOBが中心となっているオーケストラです。
スケジュールの都合が付けば参加をしていまして、今回はミューザ川崎で本番を。
年々環境は厳しくなっていくようですが何とか頑張って毎年1回の本番を続けてくれています。
よく続いています。
どんな本番となるか期待半分・・・。

魔法の杖

2010-10-19 01:33:13 | オーケストラ
今日は『炎』のコバケン先生の指揮でヨハン・シュトラウスとベートーベン。
ですが、コバケン先生が振ればどんな作曲家の作品でもコバケンの「何とか」になってしまうのが凄い所。
今日も「こうもり序曲」や「美しき青きドナウ」などシュトラウスの有名な作品と「ベト7」というプログラム。
ですが全てが「コバケン」の「こうもり序曲」や「コバケン」の『炎』の「ベト7」に。
凄い個性ですよねえ。
あれだけの濃い個性を持ち、それを存分に発揮して、まわりの人間を全てそこに巻き込んでしまう。
そんな事の出来る日本人はそうそういませんよねえ。
時にはお客さんまで煽ってしまうのですから。

そんなコバケン先生の指揮棒。
間近で見ると何とも不思議な形をしているんです。
特注品なのか、それとも自家製なのか。
持つところが独特の形をしていて、しかも大きい。

どこかで見た形だなあと思っていたのですが。
そう、あれは魔法使いが持っている杖とそっくり。
ですがガンダルフや白雪姫に出てくる魔法使いが持っているような長い杖ではなく。
ハリー・ポッターが持っているような短い魔法の杖にそっくり。

あの棒一本でオケやお客さんを魔法にかけてしまうのですから。
コバケン先生は立派な魔法使いとも言える訳で。
いや、全ての巨匠クラスの指揮者はみんな一種の魔法使いです。
そんな魔法が自由に使える指揮者の少ない事と言ったら。
そう言えばチョンさんの指揮棒も例の杖に似ているし。

ただの棒なんですが。
使い手によっては途轍もないパワーを放出するんですね。

夏の名残

2010-10-18 01:37:26 | Weblog
涼しくなってきたはずなのですが、どうもすっきりと秋っぽく感じられません。
ここしばらく空気が動かないというか、湿度が居座っているというか。
何となく夏の雰囲気が残っていてどうも体が妙な感じなのです。

そんな日々、東フィルは忙しく動いています。
ブログの更新をさぼっている間にも幾つかのコンサートがありました。
武満さんのバースデイコンサートの後にも千葉県の銚子市でコンサートがありましたし。
古沢巌さんのコンサートも、それから京王音楽祭というコンサートも。
もう一組は新国でアラベラにフィガロと大車輪。
秋のシーズンも絶好調ですね。
このまま年末まで忙しく突っ走っていく予定です。

その年末年始、スケジュールが決まりつつありますが。
ツアーに行けなかったDisney on Classicのサントリー公演は出られることになりました。
年末にかけては第九となります。
ジルベスターは出ないことになりました。
大晦日は家で皆さんの顔を見ながら年越しです。

そんな冬に向かって行く訳ですが何故か今日も夏の名残に出会いました。
今日は午前中に中央フィルの練習で目黒へ。
初めて使った目黒区の三田にある施設です。
目黒は学生時代の思い出がたくさん詰まった街。
実に久しぶりに目黒駅の周辺を歩き回ってみました。

毎日のように通ったレストランは無くなって。
バイトをしたお店も無い。
駅前はすっかり変わってしまい懐かしさを感じさせる風景が本当に少なくなりました。

そんな目黒駅の近くを歩いていた時です。
いきなり「ミーンミンミンミン」と蝉の鳴き声が頭の上から聞こえてきました。
マンションの壁に反射してひと際大きく聞こえた蝉の声。
そんな馬鹿なと思って聞き直しても確かにミンミン蝉です。
たった1匹ですが存在感を誇示するように目黒の街で鳴いていたのです。

今年の夏は確かに異常ではありましたが。
10月も後半になってまさか蝉の声を聞こうとは。
たまたまこうなってしまった、のかもしれませんが。
偶然の産物にしろ、夏がまだ去り切っていないような気がして。
とっても変な気分に陥りました。

でも本当に変な光景でしたよ。
10月の蝉。

地底より

2010-10-14 01:17:51 | Weblog
今日は昼からテレビに釘付け。
チリの鉱山事故の生存者の救助活動が始まって、最初のカプセルが地上に出てきた瞬間の感動。
本当に素晴らしい瞬間でした。

あれから13時間あまり。
現在までに16人が救助され間もなく17人目が救助されます。
これで約半数の坑夫が救助されるんですね。
素晴らしいスピードで救助が進んでます。
このままトラブルもなく全員が地上に戻ってくる事を心から願っています。

BBCのニュースチャンネルを見ています。
たった今17人目を乗せたカプセルが地底を離れた所です。
しかもカプセルにカメラが設置されていて暗いトンネルを昇る様子が生で中継されています。

しかし救助用のやぐらも滑車もワイヤーも。
何だか非常に頼りないように見えたのは私だけでしょうか。
日本ならばあの何倍も頑丈そうな設備を構築した事でしょうが。
今回は作業のスピードを考えての事なんでしょうか。
レスキュー隊員を含めれば35人、あれで戻らなければならないんですよね。
明日のお昼過ぎには全員が地上に戻っている事を、あらためて祈ります。

さて昨日と今日はお休み。
それまで連続で2週間以上働いていましたので本当に有り難い休日でした。
特に今月に入ってからの仕事は本職の指揮者がいない仕事ばかり。
見事なまでに並んだものです。
そのぶんオケの負担が重くなりまして、ちょっとつらい日々でもありました。
体力以上に精神力が求められる仕事が続いたのです。
それも終わりこれからは通常の形態の仕事になりますね。
少しほっとしています。

たった今、17人目が救助されました。
いい笑顔ですね。
何回見ても素晴らしい光景ですね。
これが33人、続きますように。

神経

2010-10-10 00:37:07 | Weblog
昨日は武満さんの80回目のバースデイコンサート。
ご存命ならば80歳、そう考えるともう少し長生きをして欲しかった。
もっと色々な作品を送り出して欲しかったと思います。
そして我々もその作品を世の中に送り出すお手伝いをしたかった。

昨日は武満作品は2曲、「アステリズム」と「リヴァラン」です。
若い時の、まだとんがったアステリズムと後年の落ち着いたリヴァラン。
アステリズムのダイナミックさは凄い物です。
あれだけ巨大な音量に迄盛り上がるのですから。

リヴァランは逆に落ち着いた煌きに満ちた曲。
しかしどちらの曲にも言えますが音が本当に一つ一つきらめいている。
どこを切りとっても武満さんの音、輝くばかりの宝石のような音です。

どちらの曲もゼルキンさんのピアノが素晴らしかった。
天才の書いた音を余す所なく美しく演奏して。
見事な物でした。


昨日は家に帰って来ても神経が昂ったまま。
眠気が全く訪れず。
何時になっても眠れない。
参りました。
お陰で今日は極度の寝不足になりまして。
一日中ボンヤリしたまま。
危ない一日でした。

バースデイ

2010-10-08 00:25:11 | オーケストラ
明日は武満徹バースデイコンサート。
80歳の記念のコンサートになります。
もっともご本人は亡くなられてしまいましたが、音楽は今も生き続けていますから。

今日もしっかりとリハーサルです。
しかし1日のロスはやはり大きい。
全部で5曲のプログラムですが、やはり武満さんの2曲が大変なのです。
特に「アステリズム」が。
何度か演奏しているんですが。
まだ若々しい音楽の激しさをきちんと表現するのが難しい。
表現意欲に溢れた曲です、何か原初のエネルギーも感じさせる。
後年の暖かく優しさに溢れた作品とは明らかに別の世界観。
厳しい音楽を厳しく正確に演奏するにはもっと時間が必要かもしれません。

指揮もするナッセンさんの作品も演奏しますが、こちらも難しい。
短い曲にぎゅっと凝縮された音楽が息をつく間も無いくらいに走り抜けるのです。
でも面白い音楽である事は確か。

ところでオリヴァー・ナッセンという人物。
巨大な体格です。
身長は2mほどもあろうかという、しかも体重は150kgはあるんじゃあなかろうかという。
とにかくでっかい人間でありまして。
しかし音楽に対する感覚は非常に繊細。
ある意味で神経質。
面白い人物ではあります。
そしてイギリス式の英語が耳に心地よい。
大した人物です。

今日のリハーサル。
休憩時間もそろそろ終わり、次のリハーサルに備えてステージに出て行くと。
そこには小澤征爾さんの姿が。
杖代わりに小さな折りたたみ式の椅子を持ち。
だいぶ小さくなった体にも見えましたが。
お元気そうに見受けられました。
しばらくリハーサルを見学されていましたが。
スコアを眺めながら音を聞く姿は鋭い気に満ちていました。
健在ですね。
完全復活を遂げるのも近いかもしれません。

やっぱり指揮者って

2010-10-05 23:38:16 | オーケストラ
この所指揮者に色々と考えさせられております。

今日のリハーサル、バイオリニストの古沢巌さんと作曲家の宮川彬良さんとのコラボレーション。
一応指揮は古沢さんが担当する段取りではあるのですが、ご本人も演奏しながらの指揮となりますのでなかなか手が回らない。
サン・サーンスの協奏曲を演奏する時も弾き振りとなりまして、これが我々としてもちょっと困った事に。
ソロを弾いている時は指揮は無し、となれば大編成のオケはどうやってソロとコンタクトを取りつつアンサンブルを整えていくのか?
ソロは自由に演奏していきますが、指揮がいなければ細かい動きをフォローするのは不可能に近い。
すいません、難しいです。
本番どうなるだろうか?

昨日は武満徹さんの誕生日を祝うコンサートのリハーサル。
指揮はナッセンさん、ですが先週ナッセンさんの母上が突然亡くなられてしまい来日が遅れました。
昨日は代役として高関健さんが振ってくれました。
が、練習したのは1曲のみ。
全部で5曲やりますし、難し曲は他にもあったのです。
ですが、一番形を整えやすいであろうウェーベルンのみをわざわざ練習です。
主催者の意向、ナッセンさんの意向らしいのですが。
一体何の為の練習だったのか疑問符が。
無駄とは言いませんが、もう少し他にも出来たんではないでしょうか?

ナッセンさんは来日なさって明日から予定通りのリハーサルが始まります。
だったら昨日の練習は何の意味があったのだろうか?
指揮者が違うのですから、また最初からやり直しです。

指揮者がいなければオケはなかなか成り立たないし。
オケがあるからこそ指揮者も存在できるわけでして。
バランスが崩れるとやっぱりマズいですよねえ。

続・指揮者とは

2010-10-03 01:21:35 | オーケストラ
昨日から始まっているリハーサル。
アジア音楽祭と言う名前のコンサートのリハーサルなのです。
日中韓、正確には台湾も入っていますが、東アジアの作曲家7人の作品を演奏します。

そしてもう一つの特徴は、作曲家自身が自作を指揮するという事。
自作自演ですね、クラシック界では作曲家と演奏家は分業がもっぱら。
極たまに自作を演奏する人もいますね。
有名どころではバーンスタインなどが思い浮かびます。

そんなビッグネームばかりではないのが普通な訳でして。
今回の作曲家の皆さん、苦戦を強いられているようです。
程度の差こそありますが。

中には本当に指揮には向いてないと思える方もいらっしゃいます。
かえって微笑ましいとも。
自作を演奏する事の大変さを知るだけでも良いかなと思います。

それから今回の指揮ぶりを見て認識をし直した事が一つ。
指揮者は体格も良くないと駄目ですね。
などと言う事なんです。

体そのものの存在感、それって結構大事かもしれない。
ひ弱な見た目はやはり損しているかも。
指揮者がそこにどどんと存在していると言う事実。
見ただけでも、演奏家を納得させるだけの安心感。
人間的、音楽的な豊かさを体現する事。
それが大事なのでは。

明日は本番です。
それぞれの持ち味を出して良い演奏をしたいものです。
しかし7人は多いかも。

指揮者とは

2010-10-02 00:56:21 | Weblog
水曜日は刈谷市立亀城(きじょう)小学校で本番。
木曜日は関市立下有知(しもうち)小学校での本番。

今回の学校巡りもこの2校で終了しました。

コンサートでは指揮者をみんなに体験してもらいます。
今回は「運命」の冒頭の指揮を体験。
生徒3人と大人から1人選んで指揮をしてもらいますが、このコーナーが一番の呼び物です。

亀城小学校では校長先生が登場しました。
コンサートの開始前の挨拶からノリノリだった校長。
指揮者体験でも大いに乗って、振りかぶる姿からもう可笑しくて。
いっぱい前置きの付いた棒で、なかなか音が出て来ない。
合図を出そうとすればする程、モーションが大きくなりもっと遅くなる。
いやいやここまで面白い指揮をする人もいませんでした。

また下有知小学校では3年生の担任の先生が登場。
指揮台に上がるときに靴を脱ごうとしてこれまた大受け。
緊張していたしアガっていたし。
普段ならそんな事はしないのでしょうが、あの場所は特別ですから。

子供たちの元気な声と姿に思わず微笑んでしまった学校巡りも終了しました。
9月はこれにて打ち止め。
次回は年末となります。
次からは寒さとの戦いになりますね。