にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
仕事や遊び、色々書き込んでます。お気軽にコメントを書いて下さいね!

年期

2009-04-30 01:45:40 | オーケストラ
今日の本番が行われたのは東京厚生年金会館。
ずっと新宿厚生年金会館だとばかり思っていたのですがどうやら「東京厚生年金会館」という呼び方が正しいようですね。

このホール、私が子供の頃からありました。
ずっと遥か昔、ここで演奏した記憶があります。
東フィルに入ってからも第九や他のコンサートをやった記憶があります。
そのどちらの時も古いホールだなあ、と思った記憶があります。
そして今日行ってみれば全く昔のままのホールが出迎えてくれました。
渋谷公会堂がリニューアルした今、日比谷公会堂と並んで昔の姿をそのままに残している貴重なホールです。

リニューアル前の渋谷公会堂もそうでした、今日の厚生年金もそう。
楽屋エリアのトイレが男女兼用なんです。
昔はこうだったのでしょうか、今となっては何だかとても入りづらいトイレ。
仕方が無いので隣の建物がオケの控え室になっていましたので、わざわざそちらのトイレを使いました。

そのホールに詰めかけたお客さんはほとんどが男の子。
アニメが好きな男の子たち、それが2000人。
ちょっとこんな客席は見れません。
またその男の子たち、静かなんです。
熱気が感じられないのです、普通あれだけの数のお客さんが居て、みんなが楽しみにして来たのならムンムンした熱気があると思うのですが。
今日は本当に静か、拍手はそれなりにしていましたけれど。
ちょっとやりにくい雰囲気でした。

結局のところ、今日のコンサートはうまく入り込めないままに終わってしまった感じです。
このアニメを知らないと言う事、音楽もどうも共感できないし。
演出も全くオケを素通りしていてどうにもしまらないし。
いったい何だったんだろうという感じのまま。
達成感も感じられないまま帰ってきました。
疲れました。

二宮ジュンの憂鬱

2009-04-29 01:57:40 | オーケストラ
昨日からリハーサルしているのがアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」のコンサート。
アニメのテーマソングは勿論の事、中で使われている音楽をずらりとオーケストラ用に編曲してどどんとやるのです。
アレンジャーさんも何人がかりでしょうか、とにかく大騒ぎです。

アニメを見ていたのは学生時代まで。
この仕事の前に少しハルヒのアニメを見てみたんですが、理解を超えていました。
おじさんにはついて行けないですね。
という訳で音楽をやっても全然ピンと来ない。
音楽の作りそのものも理解を超えているし。
何だか楽しめないのです。
困りましたね、憂鬱ですが。

明日の本番は会場が懐かしの新宿厚生年金会館。
いったい何年ぶりにそこで仕事をするのか、全く思い出せない程に久しぶり。
そこへどんなお客さんが詰めかけるのか、楽しみな様でもあり不安でもあり。
とにかく頑張ってお仕事してきます。

大雪

2009-04-27 02:31:45 | オーケストラ
夕鶴の最終日でした。
ダブルキャストの2組目は若い主人公二人。
昨日のベテランとは違いきびきびと歌っていきます。
音楽的にはしまった感じで良いかもしれませんね。
ベテラン組の情感とどちらを取るか、これもまた難しいですね。
それぞれの良さが有りますから。

昨日はあまりピットに舞い込まなかった雪。
今日はここぞとばかりにピットにドドドっとなだれ込んできました。
昨日と舞台上の空調の流れが違ったようでピットに向かって雪が飛んできたんです。
本当に大雪といった感じの降り方で凄い時は弾けなくなるほど。
楽器に乗った雪を振り払いながらの演奏でした。

本番が終わってからもカーテンコールで出演者が舞台の前の方を歩くたびに積もった雪がどんどん落ちてきてまたまた雪まみれ。
ちょっと無い経験でした。

夕鶴の雪で思い出す事が一つ。
高校生の時にこの夕鶴を作曲者の團さんの指揮、ピットに東フィルという顔ぶれで観たのです。
本番が終わってカーテンコールで全員が舞台上に勢揃いした時の事。
ライトの上に積もった紙の雪が燃えて舞台の上に落ちてきたのです。
あわてて踏み消したのが團さん、消し終わり舞台スタッフにオーケーとサインを出す團さんの姿が印象的でした。
今日の大量の雪を見てその事を思い出しておりました。

さて明日からは全くジャンル違いのお仕事。
涼宮ハルヒの憂鬱、というアニメのコンサート。
どうなることやら!

初日

2009-04-26 02:01:21 | オーケストラ
何のオペラでもバレエでも初日というのはやはり特別。
独特の華やいだ期待感が溢れる客席の雰囲気は良いものです。
新百合ケ丘の昭和音楽大学テアトロ・ジーリオは大雨にもかかわらず沢山のお客さまで満員。
開演前のピットの中までお客様の高揚した心が伝わってきました。

残念なのはビニールに入れてあるとは言え濡れた傘をそのまま皆様が客席に持って入られた事。
傘を預ける設備がなかったからかもしれませんが、これだけの湿度になると音楽的にはちょっと苦しいですね。
空調が万全でしたからそれほどの影響は無かったようにも思えますが、でも微妙な所で楽器が不安定だった気がします。
これから日本は湿度がたっぷりの季節に突入していくのですが、この湿度の管理がなかなか難しいのです。
来年生誕300年を迎える私の楽器には湿度が大敵。
今年の夏が無事に越えられるように今から祈っています。

さて字幕です。
普通ならイタリア語やドイツ語の歌詞に日本語の字幕で対応しますが。
今回の歌詞は日本語です。
歌手の皆さんには大変かもしれません。
ちょっとでも間違えるとすぐに判ってしまいます。
私の座っている場所からは字幕は見えませんが、この字幕が良く見える場所で演奏しているメンバーははらはらしながらの演奏だとか。

雪の降る山里が舞台のオペラ。
舞台上では激しく雪が降っているそうです。
時折私の場所まで雪が舞ってきます。
もちろん紙で作った紙吹雪なんですが、ひらひらと舞いながら落ちてくる姿は桜の花びらのようでもあります。
今日はそれほど沢山ピットまで落ちてきませんでしたが、昨日のゲネプロはけっこうな数の雪が舞い込んできました。
私の頭や肩にも雪が乗っていたほど。
ちょっとした事ですが嬉しくなってしまいました。

下がる

2009-04-25 02:49:31 | オーケストラ
オーケストラに限らず音楽を演奏するに当たって必要な物の一つが譜面台。
今は国産輸入品ともに様々なメーカーが様々な譜面台を作っています。
私の家にもいくつかの譜面台が。

ホールは備え付けの譜面台をまとめて業者から購入していて、我々はそのホールの持っている譜面台を使う事が普通なのです。
椅子もそうなんですがこの譜面台もまた我々にとっては大事なもの。
譜面がきちんと乗ることも大事、コンサートによっては譜面の部数が沢山あって譜面台からこぼれ落ちそうな程。
その分厚い譜面の束を乗せても大丈夫な物なら安心です。
それと奏者の見やすい高さ・角度に調節出来る事、これもまた大事。

昔の譜面台は鉄製でがっしりと重くて大きかった、その分頑丈に出来ていて作りもしっかり。
高さの調整もネジや閉め具できちんと止められたし調整も自由。

ところが近頃のあるメーカーの譜面台はとても軽く出来ていて。
たしかに保管と持ち運びには便利そうです。
ですが譜面台の高さや角度を調整するネジや閉め具が無いのです。
パイプの摩擦だけで止めるのです。
ですから重い譜面の束や、オペラで使う譜面灯が乗れば堪えきれずに下がってしまったり。

今日の我々のプルトの譜面台がまさにこの状態。
どんどん下がってしまうのです。
ちょうど良い高さにならない。
全く使い物にならない不良品。
ネジでも付いていれば良いのですが何もない。
何台かそんな譜面台がありました。
仕方なくガムテープで固定してその場を凌ぎましたが。

あのタイプの譜面台だけは使いたくはないものです。
たくさんの台を揃える費用は少なくなるかもしれませんし、会場の係員の負担も軽くなるのでしょうが。
肝心の演奏者の事を全く考えていないような使えない譜面台はどうしたものか。


と色々文句を並べていますがゲネプロも終了して明日は本番。
字幕スーパー付きです、歌詞とせりふは全部日本語なんですが。
どことも分からない田舎の言葉だからでしょうか。
日本語に日本語の字幕、アメリカのドラマや映画では時折見かけますが。
不思議な光景です。

あまりの

2009-04-24 01:33:02 | Weblog
夕鶴のゲネプロを新百合ケ丘の昭和音楽大学テアトロ・ジーリオで。
ピットの感じは新国のピットそっくりで、そのまま小振りにした感じです。
今回の夕鶴のような小編成の場合にはちょうど良い大きさです、通常の編成のオペラにはちょっと手狭な感じ。
中央後部にどんと控えるプロンプターボックスが無ければ広いと感じるかも。
新国のピットと同じように取り外せるとピットも広くなるんですけど。

ワルキューレの時と同じ場所に座って弾いているのですが、今回は何とスペースに余裕がある事でしょう。
何倍もの空間を使えます、これは楽ですね。
余計な事に気を使わないですみますから。
隣の人に弓をぶつけないようにとか、譜面台に当たらないようにとか。
後ろの人の視界を妨げないようにとか・・・。
今回は全て気楽に出来ますので体と気持ちの負担が軽くすみそうです。
後は譜面灯の明るさがもっとあれば言う事無しなんですが。

今日久々に歩いた新百合ケ丘の駅前。
昔の面影は全く消え去って、ここは一体何処なんでしょう?というのが正直な感想。
ここに駅の無かった時代を知るものとしては隔世の感があります。
両隣の百合丘や柿生の駅と比べると全く雰囲気が違ってますね。
あまりの変わりようにびっくりです。
ひたすらびっくり。
本当にびっくり。

こんな時刻ですが

2009-04-23 03:04:25 | Weblog
今日はお休みでした。
一日ゆっくりと家で過ごしました。
敢えて楽器にも触らずに。

先月の感染性の胃腸炎以来どうも体の調子が上がらなくて、エンジンが掛かりにくい状態でした。
体も重く感じられたし気分もどうも優れない。
しかしワルキューレも終わり色々なプレッシャーからも徐々に解放されてきたように感じていました。
そして今日ゆっくりと休んでみたら何だかスッキリしているんですね。
気分が良いんです、体も軽く感じるし。

こんな時刻に起きている訳ですが何だか幸せな気分です。
今日はこのままほんわかと眠りに付けそうな気がします。


先日のトロンボーンのオーディションは残念ながら合格者無しという結果になりました。
やはり首席奏者のオーディションともなるとハードルが高くなってしまうのかもしれませんね。
次の機会に期待しましょう。
せっかくの機会だったのですが我々にも受験者にも残念な事態となりました。

明日は夕鶴のゲネプロ、会場は新百合ケ丘のスタジオ・ジーリオ。
昭和音楽大学の校舎にあるホールです。
久しぶりに新百合ケ丘に行く事となりました。
昔はただの山だったんですが。

難しい

2009-04-21 01:42:57 | オーケストラ
夕鶴の歌合わせが終わってからトロンボーンの首席奏者のオーディションが行われました。
1次2次と審査をパスして最終選考に残ったのは5人。
この春大学を卒業した若手からヨーロッパのオーケストラで実績を重ねてきたベテランまで幅広い年代の5人でした。

若くて勢いがあって、でも経験は不足している。
そんな若手の未知数の可能性に懸けるのか。
様々な経験を積んできたベテランの音楽的財産を取るのか。
何とも難しい選択だと思いました。

投票の結果をふまえて該当セクションが結論を出すのですが果たしてどんな決断を下したのか明日が楽しみです。

しかし5人それぞれの個性溢れる演奏を聴くのは楽しいものです。
音色の違い、音楽の捉え方の違い、体力の違い、などなど。
金管楽器なので体力的な問題はやはり大きいのではないかと勝手に思っているのですが。
どんなに小回りの効くテクニックと美しい音色を持っていても、大きくて持続する音が出ないと。
やはりトロンボーンですから。
今日は受験者の中に女性が二人いたのですが、やはり身体的な違いを感じてしまったのです。
これも各個人の問題と言えばそうなのでしょうが、今日の受験者をみる限りではちょっと不利だったかも。
難しい問題ですね。

弦楽器でも筋肉の量と付き方が違いますので、自然と出てくる音も違います。
男女の違いって結構明瞭に出てくるように思います。
面白いものです。

時間が足りない

2009-04-20 02:23:57 | オーケストラ
昨日の中央フィルの合宿。
私の受け持ちは午後と夜の練習、だいたい6時間ほど。
練習した曲は「ドボルザークの7番」「ハチャトゥリアンの仮面舞踏会からワルツ」「シチリア島の夕べの祈り」「ブルッフのクラリネットとビオラの為の協奏曲」ですからどうしても時間が足りません。

実際の所あと4時間くらいは欲しかった、もっと細かく踏み込んだ練習をするにはそれくらい時間が無いと駄目かもしれません。
合宿とは言っても1泊2日で土曜の午後から日曜の午後まで。
社会人主体のオーケストラですからそれだけの時間で精一杯。
ですが今回の曲は質も量も多すぎます。
出来れば2泊3日、弦楽器だけの練習をあと2回くらい増やしてもらえるとお互いに嬉しいのですけど。
この時期にあれもこれも練習しないといけないのはちょっと状態が良くないかもしれないです。
合宿までにもう少し出来ていないと本番に間に合わないかも。
ちょっと心配。

今回の演奏会に備えた練習で私が受け持った分は昨日が最後でした。
他の先生の指導で分奏もありますし、本番を振る指揮者での合奏練習も増えていきます。
本番までは5週間、メンバー個々の奮闘を期待しましょう。

合宿に使った宿は岩井海岸の民宿です。
我々も学生時代にはこの岩井で合宿をやりました。
その頃から合宿の昼ご飯と言えばカレーライスかチャーハンか、というのが定番でした。
ですが昨日の宿の昼ご飯は「海鮮丼」です、「海鮮丼」!
寿司屋さんや魚料理店で出てくるような豪華さはありませんが何だか嬉しくなるようなメニューではありませんか。
海の近く(歩いて1分)に居るんだなと実感しました。
味の方もなかなかでした!

確かに

2009-04-19 01:32:45 | Weblog
今日は中央フィルの合宿で千葉県の岩井海岸の民宿まで。
日帰りでしたが中身の思いっきり濃い一日でした。

以前なら行きは久里浜からフェリーでのんびりと浜金谷へ渡っていました。
ですが今は休日ならアクアラインが1000円で通れます。
館山道も割引料金です。
という事で今日は行きも帰りもアクアラインを渡って陸路を。

時間的にも料金も断然アクアラインを通った方が有利です。
往復の高速料金が全て含めて4660円、フェリー行けば高速代もふくめて片道でそのくらいかかります。
これで日曜日なら湾岸ももっと安かったのですが。

朝通った「うみほたる」は早い時間にもかかわらず満車。
帰りに寄ってみても去年よりも人の数が段違いに多いのです。
アクアラインが1000円という料金のなせる技ですね。
もっとも通常の料金が高すぎる感じもします。
大掛かりな工事でそれだけコストもかかっているのでしょうが。
1000円くらいが走った時にちょうど良いバランスの料金にも感じます。

どこまで行っても高速料金は1000円なんて大都市圏に住んでいれば全く縁の無い話。
首都高も別、第3京浜や横浜新道は全く割引は無し。
かろうじて横横道路が半額になるくらい。
それとて家からは一区間だけしか走りませんから半額になると行っても元々が安い。
もっと劇的に割引されたら嬉しいのにね。

転換

2009-04-18 01:24:22 | オーケストラ
夕鶴のリハーサルをやっています。
昨日と今日の2日はオケのみでの練習。
短いオペラですしワーグナーと違い音の数も少ないのでオケだけの練習も2日も要らないくらいなんですが。

しかしヨーロッパの深い森の中から雪の降る日本の里へと舞台は移る訳なのですが。
ワルキューレですっかり使い果たした頭の体力では、気持ちの切り替えがうまく行かないのです。
肉食民族の音楽から一挙に草食民族の音楽へという転換はなかなか簡単ではないですね。
歌が加わってくれれば気持ちも自然に入っていけると思いますがそれまでは。

昨日はちょっと嬉しい出来事がありました。
いずれここに書く事となるでしょうから報告はその時に。
実を言うとそれすらも実感として受け止められなかったのですが。
でも今日になってじわじわと込み上げて来る嬉しさ、顔が自然とほころびていきます。
正式に決まったらここに書きます。

さて明日は中央フィルの合宿にいきます。
場所はいつもの千葉県の岩井、高速道路もアクアラインも通行料金が安くなるので陸路で行くつもりです。
渋滞しないといいのですが。

区切り

2009-04-16 02:47:51 | オーケストラ
ワルキューレの公演が終了しました。
本番は5回、シングルキャストでの公演でしたから日程も2日のインターバルがありました。
前回はダブルキャストでしたからもっとスケジュールも詰まっていました。
どちらがやり易いかと言えば今年の方でしょうか。
これだけの作品ともなればしっかりと休養も取りつつやらないと体がもちません。
もっとも東フィルの場合、空いた日には他の仕事が入っていて休めないのですが。

今日のエッティンガーさん、2幕でオケを煽りまくって凄かった。
我々も歌手の事など忘れてどんどん盛り上がってしまいましたが、果たして舞台としてはどうだったのかちょっと心配ではあるのです。
でも全幕が終了して拍手をたくさん頂きましたし声も掛けて頂きましたから良かったのかもしれません。
まあワーグナーですからオケが遠慮しながらというのでは成立しないと思うのです。
ここまでやればお客様にも十分アピールできたのではないかと。
今回はエッティンガーさんらしさに満ちたワーグナー。
伝統的なワグネリアンには受けが悪かったかもしれませんが善くも悪くも彼の音楽が存分に示されていました。
これはこれでいいのではないかと思うのです。
指揮者がその持てる力と才能を発揮して作り上げた訳ですから。

これで一区切り、これからしばらくは夕鶴の静かな世界となります。
でもうまく昔の日本の世界に戻れるだろうか?

その人

2009-04-15 01:28:37 | オーケストラ
今日はNHKの「あなたの街で夢コンサート」の本番を、司会の渡辺徹さんの生まれ故郷である栃木県の小山市で。
毎回この番組には特色のあるアマチュアさんが出演してきますが今日もいらっしゃいました。
77歳という高齢にもかかわらずビッグバンドでの活動を楽しんでいる男性が。

腕の程は推して知るべしなのです。
でもそんなのは問題じゃないんです。
音楽ってその人の人生が鳴るんです、その人そのものが形になる。
間違えようが吹けなかろうが、そんな事は関係無い。
今日そこにその人が居て、一世一代の晴れ舞台で楽器を吹く。
その瞬間こそが大事なんです。
間違えても止まっても撮り直しなんてしません。
そんな事も全て含めて、その人の人生をみんなで目撃するのです。

2月の岡谷で会った高校生の生き様にみんなが涙したのも同じ。
今日はこの爺さんに思いっきり笑わされましたが、でもそれだけじゃなかった。
ちゃんと今までの生き様が見えて来る。
77年の人生が透けて見える。
それだけで素敵な事ではありませんか。

音楽はきれいなだけじゃだめ、演奏するその人が見えないと駄目なんですね。
それを今日、また改めて感じました。

さて明日はワルキューレも千秋楽。
新国でもやはり最終日は千秋楽と呼びます。
もっとも終の字が「穐」と表現されますが。
明日で終わってしまうのも何か寂しい気もしますが来年へと続く訳ですから。
明日は楽しみつつ精一杯ピットで奮闘します。

ますます

2009-04-13 01:01:07 | オーケストラ
ワルキューレも4回目、指揮のダン君にも疲労の色がうかがえますが音楽は全く正反対に盛り上がる一方。
初日に比べればテンポもぐっと落ち着いて、ゆっくり演奏する所と速い部分とのメリハリが強調されています
歌手の皆さんも疲れ知らずの声、全然テンションが下がらない。
見事なものです。

演奏時間としては今日が本番の中では最長となりました。
演奏していても実感として長さが感じられます。
だからと言って緩む箇所は無い、不思議な緊張感に満ちた音楽。
しかしこの長時間、集中力を保つのは困難の極み。
終わってから感じるのは体の疲れより、むしろ脳の疲れ。
何か物を考える事が困難になるのです。
しっかりと脳もクールダウンしないと先に進めません。


今日はこの前ディズニーシーで買ったネクタイで本番を。
コンマスの青木さんも同じネクタイで本番を。
渋い柄のネクタイなのですが、何だか嬉しい本番でした。

新しいファミリー

2009-04-12 01:46:50 | オーケストラ
今日は今年のファミリー・オーケストラの説明会と試奏会。
新しくファミリーに加わった皆さん、今年もファミリーとして帰ってきた皆さんが揃って門出の日。
様々な説明の後に全員が一人ずつ演奏したのです。
皆さんの実力を把握して担当を決めるために。

バイオリンは中でも人数がダントツで多く、しかも1stと2ndのどちらを担当してもらうのか振り分けないといけません。
20人以上の皆さんに弾いてもらいました。
今年は皆さんそれぞれ堂々と演奏してくれました。
去年は緊張のあまり泣き出す子もいたり、体が動かなくなる子も。
何とも微笑ましい限りでしたが、今年はその子たちも臆する事もなくきちんと演奏したのです。
この1年の成長ぶりが良く判りました。
また身長がグンと伸びた子も、子供の成長には目を見張ります。

今回の曲は「くるみ割り人形」の組曲。
中でも1曲目の「小序曲」はバイオリン弾きにとっては鬼門のような曲。
我々でさえ出来れば避けて通りたいような難しさを秘めた難曲。
それに挑んでいく訳ですから大変です。
こちらも気持ちを引き締めてかからないといけません。
本番は8月1日、こども音楽館の本番で。
今年も子供たちの熱気で暑い夏になりそうです。


ブログのテンプレートを昨日変更しました。
新しく加わったハムスターのテンプレートに早速チェンジ。
うちの「のの」とはちょっと色合いが違いますが良く似たハム君が可愛くて思わず変更ボタンを押してしまったと。
当分これで、夏になったらまた夏向きのに戻そうかと。