にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
仕事や遊び、色々書き込んでます。お気軽にコメントを書いて下さいね!

指が

2009-01-30 01:35:23 | オーケストラ
TOC定期の本番でした。
ベートーベンの交響曲第4番とワーグナーの「指輪」ハイライト。
全く性格の異なる音楽の組み合わせ、この切り替えがなかなか難しかったりもするのです。
序奏こそ重々しく暗い音楽ですが本編に入ればあとは音楽を奏でる喜びに満ちた4番。
3番と5番という大傑作に挟まれて肩身の狭い思いをさせられている4番ですが、この曲だけ取り出して見れば素晴らしい音楽。
純粋に音だけが躍動して憂いも何も感じさせない音楽。
弾いていて幸せな気持ちが自分の心に溢れてくるような音楽なんです。

そしてワーグナーは大スペクタクル・ファンタジー巨編。
精緻なアンサンブルを要求されるベートーベンとは対極、ドラマを追求した、あくまで迫力とスケールとを追求する音楽。
巨大なオーケストラが巨大な音量で迫るのです。

でもどちらの曲も素晴らしい。
今日の演奏会はそんな2曲で盛り上がりました。
沢山のお客様から沢山の拍手をいただいてとても嬉しかった。
途中で左手の小指が硬直したように動かなくなりどうなる事かと思いましたが、何とか後半は盛り返してジークフリートに差し掛かったあたりから良い感じで曲に入って行けました。
しかしワルキューレが本当にきつい、騎行からすぐに魔の炎に繋がるなんて殺人的にしんどいのです。
通常のハイライトだとこの間にヴォータンの別れの音楽が切々と入るのです。
そして魔の炎へ、これだとちょっと指を休ませる事ができるんですが今回は直接繋がります。
本当に左手の指が疲れ果て、もう動きませんという状態になります。
おまけに今日はゲネプロで全曲通しましたから尚更疲れてしまいました。

終わった時の満足感は何物にも代え難い素晴らしい物ですが、引き換えに疲れも半端ではないのです。
ワーグナーの魔力ですね。

さて明日は同じプロでサントリー定期。
ゲネプロは時間が短くなり音響のチェックだけになりました。
少しは楽になりそうですが、問題は今日の疲れがどれだけ回復するか。
明日の朝、起きられるか?

空気が足りない

2009-01-28 01:44:07 | オーケストラ
今日も定期の練習ですが場所が変わって新国のオケリハ室で。
1月から3月までは東京交響楽団の受け持ちの期間なので東フィルは新国には行かないのですが今日は特別。
大ホールでは「こうもり」の初日を迎えていました。
そんな大ホールの入り口を通り越して地下のリハーサル室へ。

新国の入る為にはパスが必要なのです。
東フィルの受け持ちは4月から12月、パスも普通はその期間だけ有効の物が渡されて年末に返却。
ですが今年はラインの練習が2月から始まりますので2月から12月までのパスを昨日渡されました。
でも今はまだ1月、まあ細かい事は抜きにして今日はこのパスで入ったわけです。

オケリハ室は床面積が狭くて天井が高い構造で、しかも壁も天井も吸音材。
響かない聞こえないという非常に条件の悪い部屋。
その上にワーグナーを演奏する巨大なオケが窮屈そうに詰め込まれているのです。
とにかく空気が足りない、窒息しそうな息苦しさ。
そう言えば3月にはこの部屋でワルキューレの練習もしなければならないのです。
今から苦しくなってきそうです。

閉所恐怖症という訳ではありませんがどうにも息苦しくてたまらない。
練習していていきなりスキーがしたくてどうしようもなくなりました。
爽快なゲレンデの頂上に立ってスキーを履いている自分、板の下の雪面を感じながら滑り降りる自分。
そんな光景が目の前に浮かんでは消え、両足のふくらはぎがウズウズとうずくのです。
本当にスキーに行きたくなってきちゃったぞ。
本番なんか放っておいてゲレンデに行くか!

てんこ盛り!

2009-01-27 01:20:14 | オーケストラ
今日からTOCとサントリーの定期の練習です。
今日はワーグナーの指輪をみっちりと時間を掛けて、でも終わりまで行かなかった。

何しろ4日かかる超大作をぎゅっと良いとこ取りで繋げてありますから中身が濃い濃い。
有名な場面ばかり、まあだいたいどんな指揮者でやっても場所は決まっているのですが。
今回はそれが全く切れ目なしで続きますから休む間も無い。
良い所はそれだけ難しい所でもあります。
ライン・ワルキューレ・ジークフリート・黄昏と有名な場面はとにかく忙しい、難しい、きつい。
管楽器も弦楽器もギアをトップに入れたまま1時間突っ走るのです。

それと編曲版なのでなるべく少ない人数で演奏できるように工夫がされているのですが、これがまた大変なのです。
ハープも本来なら6人・8人で演奏するところをこのバージョンでは2人で賄うのです。
打楽器も足りません、ラインのニーベルハイムの場面などトランペット奏者が金床を叩きます。
色々な楽器を調べてみればもっと色々な工夫が見つかるかもしれませんが。

とにかく体力を温存して練習しないと本番までにへばります。
力を抜いていかないと、でも解っていてもワーグナーをやれば自然と力が入ってしまいます。
意識してリラックスしつつ練習します。

効かせ過ぎ!

2009-01-26 01:18:47 | Weblog
オーチャード定期は午後3時開演の本番、なので男性の衣装はタキシード。
オケ用語では「黒タキ」と言います。
夏の本番やテレビの収録などで「白い上着のタキシード」通称「白タキ」を着ることもあるので「黒タキ」と「白タキ」と呼び分けているのです。

ちなみに夜の本番は「燕尾服」で、ピットの中や学校でのコンサートは「ダークスーツ」通称「黒服」でやる事が多いのです。
ですから我々は「燕尾服」「黒タキ」「白タキ」「黒服」と最低4種類の衣装をとっかえひっかえ着るのです。
また燕尾服やタキシードの時はウィングカラーのシャツを着る事もあります。
ベストやカマーバンドを含めるとバリエーションも中々に豊富。
時々衣装を間違えたりして慌てる事も多いのです。

さて今日は「黒タキ」で望んだ本番、黒い蝶ネクタイにウィングカラーのシャツ、黒いカマーバンドという出で立ちで演奏したのです。
ところがクリーニングから帰って来たこのシャツ、襟と袖口の糊が効きすぎていてバリバリ。
しかもこのシャツはダブルカフスになっていて2重のバリバリ、腕を動かそうにも固まったシャツの袖が邪魔をして動かしづらいのなんの。
袖口を柔らかくしようと本番前にさかんに揉んだりして何とか動くように。
前半のジュピターを引き終わった頃にやっと普通の柔らかさに戻りました。
シャキっとして気持ちは良いですが、楽器を弾くにはちょっと固め過ぎでしたねえ。
などと変な所で苦労した今日の本番でした。

でも演奏の方は結構楽しんで頂けたのではないかと思っておりますが。
やはり「薔薇の騎士」が一番受けていたようですね。
弾いていても楽しさが桁外れなんです、美しさも桁外れですし。
またぜひ新国でピットで、やりたいオペラのナンバー1です。

さて明日からはサントリーとTOCの定期のリハーサル。
ワーグナーの指輪からのハイライト。
今回は編曲されて全曲切れ目なしに演奏するバージョンです。
有名な場面を繋ぎ合わせてあるのですが、その繋ぎ目がアレンジされているわけです。
ちょっと不思議な感じもしますがとにかくスケールは大きいし難しいし。
ちょっと苦労しそうです。

待つ

2009-01-24 23:23:34 | Weblog
今日は寒かった一日。
お昼前に初台に着けばちらほらと雪が舞っている。
寒いわけですね。

今日はひたすら待ち続ける一日。
リハーサルが思いの外早く終わってしまい他の場所で仕事中のカミさんを待ち続けること2時間半。
そして晩ご飯を食べるためにレストランの席が空くのを待つこと2時間。
何だか今日は待って待って、時間を有効に使えなかった一日。
こうなると一日がもの凄く長く感じられて、いつもの忙しなさが嘘のようでもあります。
毎日こうならゆっくりと時間が流れてくれるようにも思えます。
でもそんなのは今日一日だけの事。
明日からはまた余裕のない時間が通り過ぎる毎日が待っているのです。

今日の晩ご飯を食べたレストラン。
おしゃれといった造りでもなく、豪快に肉を食べさせてくれるレストラン。
しかし土曜日の夕飯時の混雑はちょっと凄かった。
あんなに待つ事になろうとは。
でも出てきた料理の美味しさは抜群でもう大満足。
待った後にはこんな幸せが来るわけで。
久々に堪能してまいりました。

でも食後に出たコーヒーが最悪。
紅茶に換えてもらいましたが、それだけが残念だったなあ。


明日はオーチャード定期の本番です。
練習していてとっても楽しいのです。
何だか訳もなく楽しんでます、私だけかもしれませんが。
モーツァルトとR・シュトラウスという大好きな作曲家の曲ばかりだからかもしれません。
明日は本番も楽しみつつ演奏したいものです。

山が呼んでいる?!

2009-01-22 23:46:02 | Weblog
ブログも冬モードに変更してみました。
やはり冬と言えば雪と山とスキー。
今年も行けそうにないのが悲しいのですが、腰の調子がこれではとても滑る事は出来ません。
東フィルスキー部は今年もツアーを計画しているようですが・・・。

さて今日からはオーチャード定期のリハーサルです。
指揮はペーター・シュナイダーさん、バイロイトにも登場するドイツ物のピットの職人さん。
私の仕事場はピットなんだよ、と言った雰囲気が漂っているのです。
大げさな身振りもアクションもしませんが、ちょっとした仕草がもうオペラなんです。
必要最低限の棒ですがこれだけで十分。
オケにちゃんと伝わってきます。
さすがの貫禄です。

今日はサロメのダンスと薔薇の騎士組曲。
オケがあまり生真面目になりすぎない方が良いのです。
特に薔薇の騎士はそうですね、オクタヴィアンとゾフィーと元帥夫人の場面はともかくとして後のワルツなどは思いっきり遊んでいきたい所。
下品になり過ぎなければ遊んで演奏すべきですね。
どこまで東フィルが豪奢な遊びに浸れるか、貧乏人には無理かな。

明日はこれにジュピターが加わって3曲が揃います。
どんなモーツァルトになるんだろうか。

おかしいぞ

2009-01-21 23:39:19 | Weblog
先週ヨーロッパに旅立った息子に海外でも使える携帯を持たせました。
新しく回線を契約して古い海外用携帯にSIMカードを入れて、これで万全のはずでした。
ところが向こうに着いてみると通話は出来てもメールが出来ない。
こちらからも向こうからもメールは一切出来ないのです。
あれこれ設定をやり直してもだめ、まあ通話が出来るから良いかと先週はそのままにしておきました。

旅行から帰ってその携帯会社の別のショップにかけ込み調べてもらったところ、何とメールとウェブはしなくても良いという契約に変えられていた事が判明。
しかも契約内容をきちんと見れば無茶苦茶な内容。
メールとウェブはしないという契約にもかかわらずパケットし放題はちゃんと契約されている。
手元の契約書とは全然違うひどいものでした。

早速きちんとした契約に戻してもらいましたがいったい何を考えて契約の手続きを端末に打ち込んだのか、今度は契約書に記されている担当者に話を聞いてみようかと思ってます。

実を言えばこんな面倒な事をしなくても良かった事が後から判明。
カミさんの持っている海外対応端末と息子の国内専用端末のカードを入れ替えるだけで良かったのです。
ですがカミさんが最初に説明を受けた店員がトンチンカンな答えをしたためにこんな面倒な事に。
全く余計なお金が掛かりました。
それにしても携帯会社の店員の教育ってどうなっているのだろうか。

おかげさまで息子の携帯とのメールの送受信が出来るようになりました。
でも何か割り切れない物が残りました。

さて明日からはペーター・シュナイダーさんを指揮者に迎えて定期のリハーサルが始まります。
まずはオーチャード定期、R・シュトラウスの「サロメの踊り」「薔薇の騎士組曲」とモーツァルトの「ジュピター」というプログラム。
今回はコンサートで歌もなし。
またピットに入って「薔薇の騎士」をぜひやってみたいものです。
正月に見たクライバーの舞台がまだ目と耳に焼き付いているんです。
やはりこういった演目は何回も公演を積み重ねて熟成させていかないといけませんよね。
芳醇な香りの漂う「薔薇の騎士」を日本でいつも見られるなんて素敵ですよね。

シチリア島

2009-01-19 01:01:22 | オーケストラ
昨日は中央フィルの練習でした。
曲が新しくなってから第一回目の私の担当。
曲がヴェルディの「シチリア島の夕べの祈り」とドヴォルザークの「交響曲第7番」と言うなかなかの難敵。
特にシチリア島は難敵中の難敵とも言える曲です。

ヴェルディの序曲と言えば真っ先に「運命の力」が来ますね、そして「ナブッコ」かな。
シチリア島はなかなか演奏の機会が少ないかもしれません。
何しろ難しい、指がもつれるくらいに早く細かい音の連続。
でも軽やかに、美しく、激しく、ドラマティックに、演奏しなければならない。
そして一番大事なのは楽しそうに弾くこと。

曲の終盤は1stバイオリンの独壇場となり一手にメロディを引き受けますがここが一番の難所。
とにかく何も考えずにひたすら練習するしかありません。
中央フィルのバイオリンセクションの皆様の奮起を期待したいところです。

そう言えばこのオペラ「シチリア島の夕べの祈り」ですが序曲ばかりが演奏されて本編のオペラは上演の機会が極端に少ないですね。
私もまだやった事がありません。
有名どころのヴェルディのオペラは大体演奏しましたがシチリア島だけはまだ。
いつかどこかで上演してくれないでしょうか。
出来れば演奏してみたいものです。

さて旅行が終わってから連休に突入しています。
次の仕事は木曜日からの定期のリハーサル。
ちょっと息抜きをしてみようと思ってます。
ですがこれと言って別段の予定も無いのですが。
まあ思いついたら何かします。


2009-01-17 00:36:10 | オーケストラ
山陰地方の4つの学校を巡る演奏旅行も終わりました。
それぞれの学校にそれぞれの顔があり、生徒の表情も様々、校舎も先生方もそれぞれ特徴が。

今回の旅行ではいつもと違って養護学校にもお邪魔しました。
その島根県立石見(いわみ)養護学校は雪深い盆地にありました。
中国山地の奥深く、降り続く大雪の中やっとたどり着いたその校舎。
こじんまりとしていて掃除も行き届いた清潔な教室。
でもトイレの構造が普通とは違っていて、そこが養護学校であることを改めて教えてくれました。

聞いてくれた子供たちは幼稚園児くらいの小さな子から高校生まで。
心や体に様々な障害を持ちながら懸命に生きている子供たちです。
そんな子供たちと一緒になって音楽を作り上げた時間は奇跡のように輝きに満ちていたのです。
このコンサートは体育館で手の届くような距離で演奏します。
だから子供たちの表情や心の動きがとてもよく見えるのです。
ガーシュインの「アイ・ガット・リズム」を一緒になって歌い、ボディパーカッションを一緒に楽しみ、懸命に、でも楽しそうに彼らは参加してくれました。
こちらと子供たちとの心の通い合いが生まれて、魂が響き合っていたのです。
彼らの、何も飾らず何も纏わない裸の魂が跳ね回りはじけ合い、我々の魂に迫って来ました。
こんな体験は滅多に出来る事ではありません。
大きな感動を彼らが我々に贈ってくれたのです。
素晴らしい体験でした。
大雪で前も見えない峠越えで難儀した事も、体育館が寒くて体が思うように動かず苦労したことも。
全て吹き飛ばして仕舞うほどのパワーを彼らがくれたのです。

オケの女性たち、感動のあまり涙を流す人も多かった。
私もウルっと来てしまい涙をこらえつつの本番だったのです。
お客さんと感動を共有した演奏会はいくつも経験しました、しかし聞いている生徒さんから感動をもらった演奏会なんて初めてと言って良い事。
音楽の持つ力を再認識すると同時に、彼らからもらった感動を心の財産にしてこれからも演奏をしていきたいと思います。



今回の旅行はレンタカーで移動をしましたが、ちょうど大雪とぶつかってどこへ行こうと雪の中。
それも半端ではない積雪量、昨日訪れた奥出雲の横田小学校などは積雪が1メートルになろうという程。
そこへ辿り着くには何回か雪深い峠を越えなければいけませんでした。
行くのも帰るのも雪との格闘、これだけ雪道と格闘したのも初めての経験でした。

横田へ向かう途中、一つ手前の亀嵩(かめだけ)という町のコンビニで出会った一匹の老犬。
雪の峠を越えてやっとたどり着いたコンビニは竜宮城のようにも思えたほど。
そこでお昼ご飯を買い込みトイレを借り、お店のオバチャンに道を聞いていた時に店の奥から出てきたその老犬。
まるでエビス様のような笑い顔で現れて、私の方をやさしく見つめていたその犬に出会えて、それまでの運転で張りつめ緊張の極であった心からふっと力が抜けて優しい気持ちになれました。
旅をすることは出会いを繰り返す事でもありますが、こんな犬に出会えるなんて何と幸せな旅なのだろうと思った日。
これだから旅は止められないのです。

学校巡り

2009-01-12 01:45:54 | オーケストラ
明日から中国地方へ演奏旅行となります。
まず明日は岡山県の津山までの移動のみ。
飛行機で岡山まで飛んでそこからレンタカーで。
そして島根県を経由して鳥取県まで。
雪模様の山陰地方ですが何とかしっかりと廻ろうと思っています。

公演初日は津山市の新野小学校。
2日目は島根県立養護学校。
3日目は奥出雲町立横田小学校。
最終日は鳥取市立津ノ井小学校。

以上4校を回って子供たちと音楽を楽しんで来る予定になっています。
今回は初めて養護学校を訪れるのです。
通常のプログラムとは少し内容を変えての演奏。
果たしてどんな反応が返って来るのか楽しみです。

さて明日はまず成田空港へ息子を送り届けてから羽田空港へというスケジュール。
ウィーンへ研修に行く息子を見送りに。
あちらも寒そうです。
でもしっかりと勉強してきてもらいましょう。

超絶!

2009-01-11 02:07:41 | オーケストラ
埼玉県は北本市でのニューイヤーコンサート、今日の主役はバイオリニストの渡辺玲子さん。
全部で4曲、ヴォーン・ウィリアムズの「揚げひばり」ワックスマンの「カルメン幻想曲」マスネの「タイスの瞑想曲」そしてラヴェルの「ツィガーヌ」
カルメンとツィガーヌという超絶技巧を要する曲を見事に弾き切るなんて、もう凄いの一言しか無いですね。
恐れ入りましたと、口をアングリと開けてただただ聞き惚れておりました。

超絶技巧と言っても彼女の場合はただ単にテクニックを披露するだけではないのです。
若い頃から芯の強い精神をそのまま音にしてきた彼女ですから、テクニックに彼女自身の心という裏打ちが備わっている。
上滑りにならず地に足が付いた音楽なんです。
真摯に音楽を突き詰める彼女の姿勢がちゃんと見えるのです。
見方によっては明るくないとも言えるのですが、どうしてタイスや揚げひばりで見せる大人の音楽はこれまた素晴らしい。

揚げひばり、何とも言えず、長閑さと、一抹の寂しさを感じさせる曲。
中国のニ胡が似合いそうな、そんな音楽。
何だかいいですね、この曲。
今度トライしてみようかと思ってしまいました。

さて今日のホール。
とっっっても寒かった!
舞台袖からステージに向かって冷たい風がびゅーびゅー吹き込んで止まらない。
私はその風の通り道のまっただ中で弾いておりました。
とにかく厚着をして背中にカイロまで貼って備えましたが、ひとたび風が吹き出すとカイロの熱さえ感じられなくなる程の寒さ。
会場全体も寒かったようでお客さんもコートやマフラーのまま。
そのお客さんの入りも大寒波だったで余計に寒さを感じたのかもしれませんが。
とにかく体が冷えきってしまい消耗してしまいました。
この頃なんだかホールの寒さがやたらと感じられます。
省エネという事もあるんでしょうか、でもこの寒さの中ではそれも困ったものです。
今日はまともな精神状態で弾くことができませんでした。

確かに

2009-01-10 00:36:26 | Weblog
確かに雪は降りました。
我々がゲネプロを終わる頃から本番の途中まで。
本番が終わって車を見ればシャーベット状になって融ける寸前の雪がわずかに残っておりました。

天気予報が大騒ぎしたわりに拍子抜け、まあ毎度の事ですね。
すったもんだして取り付けたスタッドレスタイヤも本格的に活躍は出来ませんでした。
まあ人生こんな物、慌てるだけ損かも。

さて那須野が原での本番が終わって佐野まで移動してきました。
明日は埼玉の北本市での本番なのですがゲネプロが午前中から。
全然時間の余裕はありません、だからアウトレットもラーメンも無し。
ちょっと寂しいプチ演奏旅行です。

交換

2009-01-09 00:59:40 | Weblog
天気予報では関東地方は平野部でも雪になるそうです。
栃木県の那須塩原方面は一日中雪だとか。
栃木県に入ってしまえば雪に降られても大丈夫なのですが問題は都内。
首都高速が通行止めにでもなってしまえば東北道に行くのも一苦労となります。
都内は雨で栃木は雪というのが望ましいなあ。

今日の仕事帰りにタイヤをスタッドレスに交換。
何と、ショップの人がわざわざ保管場所まで取りに行ってくれたようです。
有り難いことです、2日前に頼んでおいて正解でした。
今日あたりは天気予報を見て慌てた人たちが電話を掛けてきてスタッドレスにしたいと言って来たそうですが、保管をしてもらっている人はアウト。
こちらは間一髪セーフでした。
これで何とか那須野が原まで辿り着けそうです。

昨日・今日と那須野が原のコンサートのリハーサルを和光のホールでやっていました。
東フィルはこのホールと提携しているので練習に使うことが時折あります。
しかし昨日も今日も暖房があまり効いていなくて寒いの何の!
がんがん弾いても体が温まらない、腰の辺りや背中に冷たい風が当たってひんやりしたまま。
厳しい条件の中で練習したのはシベリウス。
カレリア組曲にバイオリン協奏曲、とどめは交響曲第2番。
寒い中で練習するには打ってつけの雰囲気の曲ばかり。
今日の和光はある意味フィンランド。
寒かった。

さて明日は那須野が原ハーモニーホールでNHKの公開録音。
明後日は埼玉県の北本市でニューイヤーコンサート。
なので明日は横浜には帰らず栃木県の佐野市で一泊します。
真新しいホテルだそうでちょっと期待しています。

雪は降るか?

2009-01-07 01:25:16 | Weblog
今週の金曜日に那須野が原ハーモニーホールで本番があります。
栃木県も北の方にありますのでこの季節は凄く寒いのです。
で、今朝の天気予報を見てびっくり。
金曜日の那須塩原地方は雪の確率が60%という予報が。

実を言うとスタッドレスタイヤはまだカーショップの倉庫に眠ったまま。
再来週あたりに交換しようと思ってまだ何もしていなかったのです。
でもこの天気予報を見れば気持ちも落ち着かなくて、早速ショップに電話してスタッドレスを用意してもらおうとしたのですが、そうは簡単に事は運ばない。
昼間電話に出た若い店員さんが言うには「タイヤをこちらまで輸送して来るのに最低1週間はかかります」の一点張り。
確かに契約書にもそう書いてある、でも急に必要になる事だってある。
そう言っても駄目ですとしか答えは帰って来ませんでした。

仕方がありませんから安いチェーンでも買っていざと言う時に備えようかとも思いましたが、もう一回電話をしてみよう、駄目もとでとなりました。
今度は年配の店員さんが出てきてこちらの事情を聞くと「それならば至急の便でこちらに運べるか調べてみましょう」との返事です。
しかしもう時間も遅く倉庫との連絡は取れないとの事、明日の午前中に可能かどうかの返事をもらえる事となりました。

同じお店でもずいぶん扱いが違うものですね。
でもたとえ間に合わなかったとしてもきちんと調べて返事をしてくれると言うだけでもこちらの気持ちが変わってきます。
さすがはベテランの店員さんと感心しました。

果たして本当に雪は降るのか、それは神様だけが知っているわけでして。
こんなドタバタを演じている我々を見て楽しんでいるのではないかと。
決戦は金曜日!

遅ればせながら

2009-01-06 02:00:07 | Weblog
今日は遅ればせながら初詣に。
もちろん地元のお寺「弘明寺」さんに。
写真の門の額には「瑞應山」の文字が、提灯に「弘明寺観音」と書いてあります。

ご本尊にも参りましたが門を抜けた階段の途中に「身代わり地蔵」さんもいらっしゃいます。
どちらにもしっかりとお参りして家内安全を祈願してきました。
今年が良い一年となりますように。

この写真には写っていないのですが、他の写真にちょっと不思議な光が写っていたのです。
遠くから門と本堂を写した写真3枚に大きな光の輪が写っているのです。
お寺全体が大きな光の球体に包み込まれているようです。
ひょっとしたらこの写真を撮った時に使ったアプリケーションの効果かもしれませんがちょっとびっくりしました。
観音様のオーラだろうか?