にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
仕事や遊び、色々書き込んでます。お気軽にコメントを書いて下さいね!

ラッキーホリディ

2008-11-30 01:25:02 | Weblog
明日のオーチャード定期は前半がモーツァルトの珍しい宗教曲。
編成も小さくて当初の予定では1stバイオリンも10人で演奏するはずでした。
しかも今日の練習はこのモーツァルトのみ、この曲がない人はお休みなんです。

私は9人目の男でしたので初台に向かっていたのです。
初台に着いたのが午後1時3分、ちょうどその時携帯に着信が。
発信者を見ると東フィルのスタッフルーム、通常ここから電話がある時は「あなたは練習開始に遅れていますよ」という連絡なんです。
「アレッ、今日の練習は1時からだっけ?確か2時からのはずだよなあ」とちょっとばかり焦りながら電話に出ました。
「マエストロからの要望でバイオリンの人数を減らす事となりました、今日はお休みです」というお達し。
もうちょっと早く言って欲しいよなあ、と言いながら思いがけずお休みに。
ラッキー!と心の中で叫びつつオペラシティには行かずそのままUターンしました。

そんな訳で今日はお休みに。
横浜で買い物などをして過ごしました。

しかし、オペラシティに行かずに戻って来たことを後悔するはめに。
昨日と今日とオペラシティで練習の予定だったので腰痛用のクッションを昨日の練習後に置いてきてしまったのです。
今日はそれをコロっと忘れて帰って来てしまいましたから明日の本番はクッション無しで演奏する事となりました。
昔のオーチャードホールの椅子だったらクッション無しではとても弾けなかった所です、でも今の椅子は結構良い構造のものに代わりましたから大丈夫だと思います。
まあ何とかなるでしょう、マーラーだけだし。

めまい

2008-11-29 01:58:11 | オーケストラ
「時は私に、めまいだけを残していく」
と歌われる「めまい」という歌があります。
歌っているのは小椋佳さん。
確かこの歌はドラマの主題歌だったような記憶があります。

今日は来月にオーチャードホールで行われる小椋佳さんのコンサートのリハーサル。
もちろんこの「めまい」もやりました。
「白い一日」も「愛燦々」も、「夢芝居」もやります。
何だか懐かしい歌が多かったなあ。

「めまい」という歌は毎週欠かさず母が見ていたドラマで流れていたと思います。
私にも何だか妙に印象が強くこの歌をずっと覚えていたのです。
(先ほどアップしたこの記事ですが、書き終わってから色々調べたら記憶が混ざってしまっていたようです。めまいはフジテレビのドラマ「娘たちの四季」の主題歌でした。母が毎週見ていたのはNHKのドラマだったと記憶していて、小田原あたりが舞台の母と娘の静かな日常が描かれていました。主題歌が確か小椋さんだったはず。)

でも私にとって小椋佳さんと言えば「俺たちの旅」や「俺たちの勲章」で流れていた様々な歌なんですが。
残念ながら今回のコンサートではそれらは歌われません。
もっともそんな歌ばかり、それも小椋さんの声で歌われたらグっと込み上げる思い出が有りすぎて耐えられないかもしれませんが。

さもそんな歌たちと出会ってからかれこれ30年以上経ちました。
今日リハーサルに現れた小椋さんの姿を見て、この間に流れた歳月のなんと長かった事かを確認しました。
お互いに年を取りました、あの頃青春を歌った青年達も今は。
嬉しくもありちょっとほろ苦い今日のリハーサルでした。

今日の晩ご飯は某ラーメン店で食べたのです。
その系統の総本山と言われる名店なのですが。
今日は途中でギヴアップです。
一口目は美味しいなあと思ったのもつかの間、食べ進むうちに箸が止まりがちに。
結局チャーシューも麺もスープも中途半端に残して出てきました。
体調のせいかな、それとも。
何か変だな。

空気

2008-11-27 01:46:07 | オーケストラ
今日の本番は東京文化会館大ホール。
戦後のクラシックを日比谷公会堂と共に支え続けてきたホールです。
ここにはオーケストラだけでなくオペラやバレエの団体が国内・国外問わず沢山訪れます。
楽屋や舞台袖には所狭しとここで公演した団体やメンバーのサインや落書きが。
写真は下手側の舞台袖の一部、海外のオペラやバレエの団体がそれぞれ趣向を凝らして記念のプレートを飾っていきます。
敢えてモノクロの写真で、実物は見事な出来映えのプレートばかり。
競っている感じもします。

今日も内容はツィメルマンさんの協奏曲と悲愴というもの。
先週サントリーホールで行った演奏会と同じプログラム。
ですが今日は主催が違うのです。
演奏会のお客さんの雰囲気は主催者によってだいぶ変わります。
出演者ではないんです、主催がどこかによってお客さんが変わるのです。
ですから今日は今までとは会場の空気が違う。
舞台に出て行った時に我々もそれを感じます。
そしてそれが演奏に微妙に影響する事も。
難しいものです。

今日の文化会館、ゲネプロの時から何となく響きが違うように感じられました。
いつもの、昔から知っているこのホールの響きの手触りではない。
僅かな違和感がゲネプロから在って、それが拭いきれないまま本番に突入してしまいました。
セッティングのずれなのか?
すぐ近くの弦楽器の音が全然聞こえない、でも管楽器はやたらと聞こえる。
何だか響きを作れないままの本番でしたが、手探りでも何とかなるものです。
今日はそんな意味でも難しい本番でした。
でも原因は何だったのだろう。

こんな川でも

2008-11-26 02:02:54 | Weblog
今日は耳鼻科の日、アレルギーの薬をもらってきました。
その耳鼻科があるのは弘明寺商店街の中、京急「弘明寺」駅の名前の由来である弘明寺(ぐみょうじ)の門前の商店街のアーケードの真ん中にあります。
その商店街を横切るように大岡川という川が流れているのです。

春は桜の名所として見物客が押し寄せるこの川、以前アザラシの「タマちゃん」も現れた川なんです。
町中を流れる川ですから水も濁っているしゴミもたくさん流れている。
それでも一時期よりはだいぶ奇麗になって生き物も戻って来ています。

お花見に行った時に住み着いている白鳥の写真を載せたことがありました。
その他にもカルガモやモクズガニにコイなどが生活しているんです。

今日耳鼻科の行き帰りに川岸を歩いていると大きな鳥がスクっと立っていました。
サギです、家に帰って調べたらどうやらアオサギだったようです。
残念ながら写真には撮れませんでしたが、代わりに撮ってきたのがこの写真。
カルガモとカワウ(川鵜)です。
右側のちょっと大きい鳥がカワウです。
仲良く泳いでいたので最初はみんなカルガモだとばかり思っていたのです。
ところがしばらくすると一羽がいきなり水中に潜ってしばらく出てこない。
あれっと思ったら別の場所に現れて、しかもクチバシには小さな魚が。
ごくっと飲み込むとまたダイブ。
浮かび上がるとまた魚をくわえている。
そんな事を何度か繰り返したあと、水面をばしゃばしゃと滑走して飛び立って行きました。

鵜が浮かび上がった瞬間を狙おうとしましたが全然だめ。
細かい泡を追えば大体の場所は予想が付くのですがカメラを向けた時にはもうゴクンと飲み込んだ後。
修行が足りません、生き物の写真は難しいですね。

横浜市の真ん中で鵜が魚を捕る所を見られるなんて思いもよらなかった、身近な所でも自然が息づいている事が解ってちょっとうれしくなりました。
そう言えば家の近所のタヌキ君、10年くらい会ってませんが今でも健在なのだろうか。

掘り起こす

2008-11-25 01:46:04 | オーケストラ


今日は懐かしい写真を。
私が使っていたケースの上に乗っているのはスコップ。
サインがしてあります。
「感謝を込めて チョン・ミョンフン」と書いてあります。

2001年6月、合併直後の東フィルの指揮台にマエストロが初めて上った時にプレゼントしてくれたスコップ。
「自分自身の一番奥底に眠っている音を掘り起こして鳴らして欲しい」とマエストロは練習中に何度も何度も繰り返し要求していました。
そしてこのスコップを親しみを込めて贈ってくださったのです。
我々とマエストロとの最初の仕事は掘り起こす事。
深く深く、もっと深く。
そんな作業の繰り返しで最初のマーラーの復活は出来上がったのでした。

昨日の運命、久しぶりに味わった会心の演奏。
その練習中に久しぶりにマエストロが発した言葉が「掘り起こせ」でした。
「Dig out」と言われる度に最初の頃の事を思い出しました。
初心に帰ったような気持ちになれて素直に運命という曲と向き合えたのだと思います。
今日一日、昨日の本番の余韻が残っていて実に良い気分。
でも疲れ方も半端ではありませんでした。
今日になって疲労を実感。
マエストロは我々の持てる力を全て出し切らせます。
体力も知力も全てです。
後に残るのは真っ白に燃え尽きた灰、ではありませんが心地よいけれどもの凄い疲労。
あと2回本番が控えています。
本当に燃え尽きそう。

今日は先日の京都の写真第2弾を「旅の空」にアップしてみました。
高台寺の夜、素晴らしかったなあ。

駆け抜ける!

2008-11-24 02:17:38 | オーケストラ
サントリーホールでの本番、前半は先日と同じメシアンとルトスワフスキ。
後半は運命のみ、アンコールはありませんでした。

運命という曲は年に何回演奏するのか、今まで何回演奏したのか、自分でも判らない程頻繁にステージにかかります。
マエストロとも何回か演奏してきました。
でも今日の運命は今までの運命とは別の物。
一生に一度有るか無いか、そんな事迄感じる程に凄い運命。
1楽章が嵐のように駆け抜けた後の客席の静寂、張りつめた空気が一瞬も緩む事も無い。
あんな客席の空気は滅多に経験できるものではありません。
そして4楽章が終わった後の弾けるような拍手と歓声。
演奏している自分達もこんなに楽しんだ事はありません。
指揮者とオケが精神を共有したような感覚、まるで一人の人間の心に集合したような感覚。
マエストロがどうしたいか、オケの一人一人がどう演奏したいのか、全てが解る。
そんな高みにまで上り詰めたかのような感覚を抱きつつの演奏でした。

今年は2回こんな演奏を体感です。
8月のアジアフィルのサントリー公演のマーラーの5番。
そして今日のベートーベンの5番「運命」です。
どちらも指揮はマエストロ「チョン・ミョンフン」その人。
やっぱり違うのですね、他の指揮者とは。

演奏会が終わり駐車場に帰ってくると昼間は判らなかった可愛い光景が待っていました。
ホールの裏手にあるビルの駐車場の入り口がちょっとした庭園になっていて、池のほとりに可愛い明かりが並んでいました。
今日はデジカメで、もちろんカラーです。

休日の空

2008-11-23 02:24:31 | Weblog


今日から3連休ですね。
今月は3連休が2回も有った訳ですが私はいつも仕事でした。
まあこれもこの仕事の宿命ですから仕方がありません、諦めるしかないと思っていますが平日にどどんと休めたりもするのでバランスはとれているかも。

休日でもあり、また冬空が冴え渡り、こんな日は初台の空も実に美しいのです。
そんな初台交差点から上を見上げるとこんな風景、左がオペラシティで右がNTTのビル。
雲一つありません、新宿に近いのにここまで来れば人の数もぐっと減って実にのんびり。
何だか仕事をしたく無くなりますが。

そこで今度はiPhoneでモノクロ写真を。
同じ風景です。



デジカメで撮ったカラーとiPhoneのモノクロと。
同じカラーではiPhoneにはとても勝ち目はありませんがこうすると何とか勝負が出来るような気もして。
実はデジカメにもモノクロ・モードがありまして同じ風景を撮ってはみたんですが、どうにも平板な写真になってしまう。
コントラストが狭いのです。
奇麗できめの細かさはさすがでも薄っぺらい感じの写真になります。
今日はそれを確認、モノクロはiPhoneでと決めました。
ズームも出来ないし手ぶれ補正も無いのですがこれなら何とか見られる。
写真は全くの素人でちょっとはしゃぎ過ぎかもしれませんが当分こんな感じで写真を撮っていこうと思ってます。

帰り道、信号待ちの環七で撮った暮れ行く宮前橋です。



さて今日はマエストロと濃密な練習を、曲は運命。
去年の夏にベートーベンの交響曲全曲演奏会をやりましたが、その時以上にこだわり抜いたベートーベンです。
明日ただ1回だけの本番というのが実に勿体ない気もするほどの音楽、もっとも我々がちゃんと演奏出来ればのお話なのですが。




空の色

2008-11-22 01:44:04 | Weblog
今日のお天気は見事な冬晴れ。
初台に向かう途中、代々木八幡付近の山手通りで信号待ちをしている時、空の青さと建設中の山手トンネル排気塔の白さとのコントラストが見事。
車内から写真を撮ったのがこれです。

もっともモノクロの写真ですが、空の色が黒く深い、そして排気塔の白さが際立ってます。
iPhoneで白黒写真を撮るというアプリケーションを使って撮りました。
カメラとしては性能不足は否めないiPhoneですが、こういったアプリケーションを使うと面白い写真が撮れるのです。
日々新しいアプリケーションが送り出されていて目移りが・・・。

さてそのiPhoneですが先ほど新しいアップデートをインストール。
新しい機能がたくさん盛り込まれたようです。
これから色々と試してみようと思っています。
来月になればワンセグ・チューナーまでが出るとか。
凄い事になってきました。

さて今日はオペラシティ定期の本番。
ルトスワフスキの協奏曲とマーラーの4番というシンプルな選曲。
昨日の悲愴とは違って力演する曲ではないので体力的には負担が軽いはずなんですが。
何しろ昨日の悲壮の疲労が抜けないまま、それで今日の本番ですからちょっときつかった。
でもマーラーは弾いていて楽しかった。
柔らかい音、豊かな音を目指してひたすら奇麗な音を追求したのです。
疲れてはいても楽器を弾くのは絶好調。
思ったような音が出せて今日は満足でした。

今日は協奏曲の後にツィメルマンさんがアンコールを1曲。
何という曲なんだろうか。
面白い曲だったなあ。

続・難曲

2008-11-21 01:47:02 | オーケストラ
今日はサントリーホールでツィメルマンさんのコンサート。
正式には何と言うコンサートなのかは定かではないのですが、とにかくルトスワフスキの書いた協奏曲をツィメルマンさんが弾くのです。

ルトスワフスキがツィメルマンさんの為に書いたこの曲。
現代音楽の手法を使いながらも伝統的な音楽にも聞こえるもの、特に4楽章のパッサカリアは面白い。
この主題が耳に残ってしまいます、聞いた人或は演奏する人の耳に残る音楽を書くというのは大変な事だと思いますがその点でルトスワフスキの曲は成功です。
そしてツィメルマンさんのピアノがとてつもなく美しい。
キラキラと音の一つ一つが輝きを放っているんです。
見事な演奏でした。

後半は悲愴、つい最近この曲をやった時には拍手がどうのと書きました。
今日は見事なまでに素晴らしい拍手のスタート、盛大な拍手もいただきました。
今日は我々にとっての難曲だったようです。
普段演奏する時とは違うイメージを持って演奏しなければならないのです。
音色、ダイナミック、スフォルツァンドの鳴らし方、テンポ。
どれもこれもが難しい。
でもこれを音にするととんでもなく素晴らしい音楽になる。
頭と体をフル回転させての演奏です。
チョンさんならではの一夜、久しぶりに醍醐味を。

今日は悲愴を弾きながら、そう言えばサントリーホールで悲愴はあまりやった事が無いなあ、などと思いつつ。
でも最初にサントリーホールで弾いた時は悲愴をやったなあと思い出しつつ。
あの時はまだホールのオープン前で音響テストをやる為にここで悲愴の練習をしたのです。
本番は他の所でやる予定の悲愴でした、あまりの響きの残り具合にびっくりした覚えがあります。
でも力まずに弾いても音が響いてくれるのでいいなあ、などと思いつつ。

一気に

2008-11-20 02:13:53 | Weblog
一気に冬になりました。
オペラシティでもあちこちにクリスマスツリーが飾られています。
メインのツリーもこの通り、まだ正式には点灯されてはいませんが昨日試験的に点灯されていた所を一枚。
昨日はまだ暖かくてこの光を見てもちょっと早すぎるのでは、なんて思っていたのですが今日の寒さでピンと張った空気になれば話は別。
いよいよ年末だという気分になりますね。

さて3日間にわたってマエストロとの練習をしてきました。
マーラーはある程度マエストロのやりたい音楽の予想が出来る曲ですが悲愴には驚かされます。
こんな悲愴はあまり聞けないかも、好き嫌いはお客様の判断にお任せするとしても演奏する側からすれば今までの指揮者の作るイメージとは全く違う音楽を演奏していると実感。
この曲自体が場面場面の性格がはっきりしていますが、マエストロが演出する場面の何とイメージの奥深い事か。
それとテンポの作り方がいつもながら見事。
自由自在に音楽を動かします、遅くしたり早くしたり。
音色も重い音、軽い音、暖かい音に暗い音。
性格付けがはっきりしていますが、それも半端ではない描き分け。
面白いです。

明日はまずサントリーホールでの本番、メインがこの悲愴なんですね。
ツィメルマンさんのコンサートなんですが。
あさってが定期でメインがマーラー。
それが終わると今度は運命が加わり最後にはモーツァルトの珍しい曲も。
当分息が抜けません。

この寒さの中、カミさんはディズニーの公演の為に北海道に旅立ちました。
人一倍寒がりですから今頃ガタガタと震えていると思いますが。
でも雪の中ですね、うらやましいかも。

久しぶりな定期

2008-11-18 02:06:12 | オーケストラ
今日からTOC定期とツィメルマン特別演奏会とオーチャード定期の練習が始まりました。
3種類の演奏会の練習ですがソリストと指揮者が同じなのでひとつの括りでまとめて練習してしまうのです。

その指揮者はマエストロ「チョン・ミョンフン」でソリストは「クリスチャン・ツィメルマン」という組み合わせ。

マエストロの定期は久しぶりとなります。
8月にこども音楽館をやりました、そして7月はアジアフィルと一緒には演奏しましたが定期となると。
もっともマエストロはその間にもちょくちょく日本には来ていました。
9月にはスカラ・フィルで、つい先週にはソウル・フィルと大阪に。
大阪の本番の日は我々が尼崎で蝶々さんをやっていたその時、目と鼻の先ですね。
何人かのメンバーは本番が終わったソウル・フィルのメンバーに会いに行っていました。
梅田あたりで盛り上がっていたそうです。

さて今日はまずマーラーの4番をじっくり。
マエストロと東フィルは以前にもこの曲を取り上げています。
でも私はその時出番ではありませんでしたから今回が初めて。
実に美しい曲、幸せな気分に溢れた曲です。
マエストロも柔らかい指揮で柔らかい響きを紡いでいきます。
力まずに自然な音です。
何だかほんわりとして実に気持ちが良い音楽になります。

そしてツィメルマンさんをソロに迎えてルトスワフスキの協奏曲。
作曲者がツィメルマンさんの捧げた曲だそうです。
こちらはバリバリの現代もの、でも流石に良く書けていますね。
面白い曲です。

明日は更に悲愴が加わり、練習が進むにつれメシアンや運命にモーツァルトと曲が増えていきます。
練習時間が足りるのだろうか。

ピット

2008-11-16 02:31:22 | オーケストラ
尼崎での蝶々さんも無事に終了して夕べ帰宅しました。
昨日の公演、高校生達は最初こそうるさい事もありましたが次第に静かになり最後はけっこうな盛り上がりを見せてくれたように思います。
作品の力が大きいと思います。
舞台は明治の長崎、その頃の日本人が舞台で再現されています。
そして小さな芝居が連続して舞台が常に動いている。
我々はちらっとしか舞台は見る事は出来ませんが舞台上の人物が皆生きているように思えます。
一度客席で見てみたい舞台です。

しかしピットでの仕事は体にききます。
昨日まで座っていた尼崎のホールの椅子が実に困ったもので。
腰痛対策用の座布団を使っても腰が痛くなる構造の椅子。
この前の新国のリゴレットから続いていたピットの仕事ですっかり腰がやられてしまいました。
ところが今日になりピットから解放され、あの椅子に座らないでいたら腰の痛みが和らいできたんです。
休みの効用は大きいですね。

今日はのんびりと過ごしました、旅の空の方に新しく知恩院の写真などをアップ。
次は高台寺をと思っていますが写真選びに時間がかかりそうです。
何しろ高台寺だけで66枚も撮ってしまいました。
どれを載せるべきか悩みそうです。

今宵再び

2008-11-14 00:16:05 | Weblog
まだ日が暮れないうちに終了した尼崎での蝶々さん。
着替えもそこそこに電車に飛び乗り今日も京都まで。
今日のお目当ては高台寺のライトアップです。

京都駅からタクシーに乗って到着した門前は人力車がずらりと並び昔の風情がたっぷり。
知恩院のような豪快さはありませんが北政所ゆかりのお寺らしく繊細な美しさ。
鏡のような水面に映るライトアップされた木々と満月が実に美しい。
幻想的とはこのような美しさを言うのでしょう。
さらに紅葉も盛りとなれば一層美しさも増すのでしょう。
やはりその頃に来るべきですね。
ただ人の数が半端じゃないでしょうからゆったりと見るのは難しいかもしれませんね。

今日は時間の余裕があったので足をのばして清水寺も。
こちらもライトアップされていますが、京都観光のチャンピオンらしくもの凄い人の数。
まるでラッシュアワーみたいな人出。
昼間と変わらない混雑だったのでは。
高台寺や知恩院のような静かさとは無縁の世界。
しかし特別開帳の十一面千手観世音菩薩様を拝む事が出来ました。
次の御開帳は25年も先の事だそうで貴重な体験となりました。

さて明日も昼間の本番、高校生は今日みたいにきちんて聞いてくれるだろうか。

都の空気

2008-11-12 01:00:33 | Weblog
今日は移動日、午後からのんびりと家を出ました。
しかし簡単に尼崎に移動するだけではつまらないので京都で途中下車。
久しぶりに京都の空気を体で感じてきました。

着いた時にはすっかり日も暮れていましたが、これからの紅葉シーズンを控えて寺院のライトアップが始まっていて早速地下鉄で東山へ。
向かったのは知恩院、まだ紅葉は始まったばかりでしたが巨大な伽藍と庭がライトアップされてムードは最高。
無数の小さなライトが道を示し幻想的なムードを高めでくれます。
これで紅葉も盛りとなったらもっと素晴らしい空間となるのでしょうね。
その頃にまた来たいものです。

今日の晩ご飯はラーメン。
京都駅の近くにある新福菜館でラーメンと焼き飯を。
ラーメンもさる事ながら焼き飯が絶品、いやあ美味しいのなんの。
実を言うと私が京都を素通り出来ないのもここのラーメンが食べたいから。
今日も途中下車の甲斐がありました。

さて明日は蝶々夫人の舞台稽古、二回です。
きついなあ。

限界

2008-11-11 02:14:28 | オーケストラ
昨日から始まった練習は蝶々さん。
新国のプロダクションですが公演の場所は尼崎市。
お客さんは高校生。
毎年夏に初台で行われている高校生の為のオペラ公演の関西出張版です。

昨日もたっぷりとオケの練習を、そして今日は歌手との合わせを。
この公演は2回のみなんですがそれぞれキャストが違うのです。
合わせは今日だけ、つまり今日は蝶々さんをまるまる2回やりました。

昨日の練習も予想を遥かに超えた時間と密度。
よく知っている、何回も色々な指揮者で演奏している、そんなオペラですが変に細かく分析的に練習させられて疲労がつのりました。
そして今日は2回、体力と精神力の限界を越えました。
こんなにきつい仕事も久しぶりですね、この歳になると本当にしんどい。
疲れ果てました。

明日は尼崎への移動のみの一日。
のんびりと移動します。
しかしあさっては舞台稽古、それも今日と同様に2回!
これまたきつい一日となりそう。
はあ、どうしたものか。