にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
仕事や遊び、色々書き込んでます。お気軽にコメントを書いて下さいね!

遥かなるエルトゥールル

2010-07-29 01:38:33 | オーケストラ
120年前トルコからはるばる日本へと派遣された軍艦がありました。
外交任務のために日本へとやって来た船の名は「エルトゥールル号」と。
明治天皇に表敬訪問し、任務を果たし帰国の途についたエルトゥールルでしたが和歌山県の串本沖で台風に直撃され沈没。
多くの人命が失われたのですが、串本の住民が台風の中を決死の救助活動をして60人以上の乗組員の命を救ったのです。

トルコ本国ではこの決死の救助活動を決して忘れる事無く語り伝えて来たそうです。
そしていつの日か、日本の人々が危機に陥った時に恩返しをしようと思い続けてくれていたのです。

時は流れ25年前、イラン・イラク戦争が勃発。
テヘランに在留していた外国人は国外脱出を余儀無くされました。
イラクのフセイン大統領が宣言したのは、48時間後にイラン上空を飛ぶ飛行機は全て撃墜すると言う事。
タイムリミットは48時間、各国政府は自国民を救う為に救援機を飛ばしたのですが、日本だけは動けなかったのです。
テヘラン空港には日本人だけが取り残され絶望感が広がり始めたその時。
一機のトルコ機が戦火の中空港に降りて来たのです。
テヘランの日本人を救出する為に、エルトゥールルの受けた恩に報いる為に。
その時フセインの言ったタイムリミットまでは一時間程しか無かったそうです。
決死の覚悟で救援機を差し向けてくれたのでした。
215人の日本人が無事にトルコへ脱出出来たのです。


今日は日本とトルコとの深い絆をテーマにした演奏会でした。
エルトゥールルの遭難から120年、テヘランからの脱出から25年という節目に当たる今年だからこそ出来る演奏会でした。
エルトゥールルの物語とテヘランの脱出劇を音楽にして演奏したのです。
トルコからも沢山の要人がいらっしゃっていましたし。
テヘランから脱出された方々もいらっしゃって心を揺さぶられる体験談も話してくださいました。
実に感動的なイベントでありました。

このような事件があった事を今日初めて知りました。
そして両国の深い絆も実感しました。
アジアの一番東の日本と一番西のトルコとの友情がこんなにも深い物だったのかと、今日は深く深く考えさせられた一夜となりました。

楽しかった

2010-07-27 00:40:07 | オーケストラ
昨日のオーチャード定期。
私は後半の幻想のみという、ちょっと贅沢な本番。
マエストロ・プラッソンとの最後の演奏会は何とも楽しい演奏でした。

幻想という曲自体は楽しくもあり不気味でもあり美しくもあり。
夢と現実のはざまを行き来する心の情景そのままの曲。
マエストロは自由にその情景を描いていきます。
2楽章の遅めのテンポ、夢に見る恋人の踊る姿を思い描くにはこのテンポと不思議な程に穏やかなダイナミックが相応しい。
4楽章の断頭台への行進も現実と言うより、最後まで幻覚から目覚めないままの主人公の見た光景のよう。
その最初から最後まで、丁寧に描いた世界。
演奏していても面白くて。
確かにミスや傷もありました。
でもそんな事が些細な事に思えるような、そんな演奏でしたね。

そしてアンコールはカルメン前奏曲!
この2ヶ月にいったい何回弾いたのだろうか!
でも昨日のそれは全くの別物に感じられるほどに輝きとパッションに満ちていました。
カルメンにくっ付いていた汚れや澱みをスカっと吹き飛ばすような演奏になりました。

名残惜しくもプラッソンさんの演奏会は終わってしまいました。
今度はいつ?とも思いますが。
これが最初で最後?とも思える複雑な感情にもなった出会いと別れでした。
いや、でもぜひもう一度!

名残り惜しい

2010-07-25 14:41:11 | オーケストラ
今日はオーチャード定期の本番です。
今日の前半はびぜーの「アルルの女」の組曲から抜粋、ラヴェルの「マ・メール・ロア」というプログラムで後半は幻想となっています。

今回の定期のシリーズは席順の関係から曲によってはお休みとなっていてちょっとばかり皆さんより楽をしております。
今日も前半のプログラムはお休みでして、弾くのは幻想だけ。
まあ、これが楽なのかどうかはわかりませんけど。
前半から演奏して体も心も出来上がっている皆さんの中に後から加わるのはちょっと大変だったりもします。
今日も乗り遅れないように十分に準備をしようと思ってますが、果たしてうまく体が暖まるか?
間も無く開演となりますが、心は皆さんと一緒にステージへ。

プラッソンさんとの定期も今日で終わりを迎えます。
私は定期だけでしたが、ファウスト組は七月はずっとプラッソンさんとやってきたわけで。
なんとも羨ましい限りであります。
カルメンも彼が振ってくれていたならと思うと。

実に名残り惜しいのです。
ご高齢でもあり再度の共演は果たしてあるのかどうか。
これが最後の本番になるかもしれず。
心をこめて演奏したいと思います。

時間

2010-07-22 17:50:47 | オーケストラ
今日はTOC定期の本番です。
ゲネプロが通常の時間帯とは違いまして、ゲネプロ終了から本番開始まで二時間半空いています。
いつもなら一時間半のインターバルでご飯を食べたり着替えたり。
ちょっとばかり忙しないのですが、今日は時間たっぷり。
ご飯を食べて着替えても時間がどどんと余っているのです。
持て余しているとも言えるのですが。

あまり早い時刻にご飯を食べてしまうと終わってからすぐにお腹が減るし。
時間の設定に悩む所です。
私もいつもより30分ばかり早目の夕食。
まだ開演までは一時間ありますし。
ゆったりとして気持ちはよいのですが。
あまりリラックスし過ぎても、本番のスイッチが入らないといけませんし。
気持ちの切り替えが上手くいくかな?

さてプラッソンさん。
ご高齢ではありますが出てくる音楽はダイナミック。
溶けるような弱音から爆発する最強音まで自由自在。
テンポも自由に動かしていくし。
面白いコンサートになるでしょう。

ではTOCで第一弾を!

空気に溶け行く

2010-07-21 01:12:06 | オーケストラ
今日から始まった定期のリハーサル。
ミシェル・プラッソンさんと創る幻想交響曲。

やはり音に対する感覚が鋭いですね。
特に音色、音の立ち上がり、切り方、などなど細かいニュアンスの付け方が他の指揮者とはひと味違うようです。
ドビュッシーやラヴェルの音作りと方向性は同じかな。
あくまで現代に通じるフランス流の音という感じでしょうか。

ピアニッシモで始まる冒頭。
バイオリンが切れ切れに奏でる夢うつつの世界。
出てくる音が空気の中からふっと現れ、また空気の中に帰って行く。
空気の中に溶け込んでいる音を空気を通して見ている感じとでも言いましょうか。
浮かんでは消える幻のような音です。
そんな音を目指してます。

個性に溢れる幻想です。
この曲を演奏するにあたってはルールなど無きに等しいかも。
プラッソンさんは自由自在にテンポとダイナミックを操っていきます。
面白いですね、これだけテンポを動かしても説得力がある。
そこが指揮者の力量というものでしょう。

明日もリハーサル。
次の段階に踏み込めるといいな。

幻想

2010-07-20 00:11:07 | オーケストラ
明日からは定期のリハーサルが始まります。
今回はTOC・サントリー・オーチャードともに幻想がメインとなります。
指揮はプラッソンさん。
今月始めからベルリオーズの「ファウストの劫罰」をもう一組の東フィルと公演していらっしゃいました。
私は今回が初めての顔合わせとなります。
今シーズンのラインアップが出てからこれは出なければと決めていた定期。
定期演奏会も4月以来となりますので何だか期待に胸が。

幻想はこれまで沢山の素晴らしい指揮者と演奏してきました。
チョンさん、大野さん、コバケンさん、それぞれ個性たっぷりな幻想を。
曲が強烈な個性を持っているだけに指揮者の個性も際立ちます。
明日からの幻想がどんな個性を持つ事になるんでしょう。
面白くならない訳がないですね。

梅雨が開けて夏がいきなりアクセル全開状態です。
横浜は猛暑日とはなりませんでしたが、それでも昼間はエアコンが追い付かない程の気温でした。
そして今夜は熱帯夜らしいし。
何処か涼しい所へ避難したいものです。

長かった

2010-07-18 09:46:26 | オーケストラ
昨日でやっとカルメンも終了です。
やはり連続6日の本番はどうかと思いますが。
毎日参加した皆さん、本当にお疲れさまでした。

先月の本公演から引き続きのカルメンとなりましたが、そのどちらもオケにとっては試練の連続でありました。
本番に臨むにあたっては、不安や負担といった感情は持ちたくないものです。
しかし毎回そんな気持ちを抱きつつ演奏。
ストレスが溜まるだけの毎日、仕事だから仕方が無いとは思っていても。
プロとしての力量に欠ける人物と一緒に仕事をするというのは一種の拷問にも近い感覚にもなります。
そこをカバーしつつ、お客さんに判らないように音楽を仕上げる作業はただただ精神的負担となるだけで。
この2ヶ月はひたすらそんな事に徹した日々でした。

まあこれで終わりですから気持ちを切り替えてこれからの仕事に向かい合いたいと思います。

昨日のカルメンで今年の始めから続いていたピットでの仕事も一区切りしました。
これからはステージ上のコンサート主体のスケジュールとなります。
来週は定期、プラッソンさんとの幻想が待ち受けております。
その後国内で2つのコンサートをやってアジアフィルのコンサートとなります。
今年の北京はメチャクチャに暑いそうで、参加メンバー一同恐れおののいているところです。
果たして本当に北京は灼熱地獄なんだろうか?

はてしなく

2010-07-16 01:49:17 | オーケストラ
毎日カルメンと格闘しております。
ここまで続いてくるとこのまま一生カルメンを弾き続けないといけないような気持ちにも。
実際にはあと2回の本番で終われるはずなんですが。
なんだか実感が無いのです、カルメンにも終わりが来るんだと言う実感が。

今週は6日連続の本番。
歌手の皆さんはダブルキャストで一日おきに歌うのですが。
偶数回の主役の方が体調不良で降板。
アンダーカヴァーの方がカルメンの偶数回の主役を務めています。
ですが彼女は他の役で偶数回の公演に出演予定でした。
という事で、奇数回の公演で同じ役を歌っている歌手の方が全公演を歌う事になりました。

他にもモラレス役の偶数回の歌手も降板、やはり全公演を歌う事になった人も。
モラレスといえば1幕が始まってからすぐにソロで歌い出しホセが登場するまでずっと歌い通し。
オペラの始まりを引っ張っていく大事な役柄。
これを6日間ぶっ通しですから大変です。
本当にお疲れさまです。


そんなこんなのカルメン。
我々には交代してくれる人はおりません。
連続しての本番で疲れもピーク。
今回の公演も先月の公演と同じようにストレスを抱えながらの演奏となっていて。
何と言うか、不安いっぱいな心持ちで本番に臨まねばならず。
疲労度も増していくのです。
しんどいなあ。

ここまでとは

2010-07-15 01:49:00 | Weblog
梅雨の末期です。
西日本方面から大雨の被害のニュースがたくさん届いています。

私の住んでいる場所は高台ですので洪水などには無縁なのですが、横浜は傾斜地に住宅が密集しているため崖崩れの危険と隣り合わせです。
幸いな事に横浜は雨がそれほど強く降る事も無く、割と平穏な梅雨となっています。
お隣の東京ではゲリラ豪雨での被害が出たりと大変な事態にもなりましたね。

今日知ったのですが京都の金閣寺の池が溢れ出し、金閣寺の足元まで水に浸かっているのだそうです。
上空からの写真で見ましたが濁った巨大な池の中に金閣寺がポツンと佇んでいるのです。

京都から聞こえてくるニュースは祇園祭の話題ばかり。
しかし、その影でこんな事態が起こっているとは想像もしませんでした。
何とか建物が無事でいて欲しいものです。
日本を代表する顔ですから。

衣装

2010-07-13 01:16:22 | オーケストラ
今日から始まったカルメン。
高校生の為のオペラ鑑賞教室です、毎年この時期の恒例ですね。
今日もいっぱいの高校生が初台を埋め尽くしていました。
賑やかです。
いつもとは違った活気が溢れますね。

今年は月曜から土曜までの6日間このカルメンをぶっ通しでやります。
ダブルキャストではありますが合唱団もオケも指揮者もぶっ通し。
ソロの歌手の皆さんがダブルではあるのですが、体調を崩した歌手もいてぶっ通しで歌う人も出てきました。
いろいろやりくりが大変そうです。

そんなカルメンですが舞台はスペイン。
終幕は華やかなステージとなっていて歌手や合唱の皆さんの衣装も華やか。
エスカミーリオなどはピンクのド派手な闘牛士。
凄い事になっています。

それと比較すれば真っ暗で真っ黒なピット。
ですが今回の公演から変わった事が一つ。
男性の衣装が今までの黒スーツから黒シャツになりました。
上着を着ないで黒いシャツだけなのです。

これからのピットの衣装がすべてシャツになった訳ではありませんが。
上着なしで演奏出来る事の何と幸せな事か。
ネクタイを締めて上着を着て真夏のピットで演奏することの負担が一挙に無くなったのです。
何だかそれだけで無性に嬉しいカルメンです。

本番前の男性楽屋、着替えながらみんな嬉しそうで。
わいわいとテンションが上がる着替えでした。
おかしい!

閉鎖ですか

2010-07-11 23:50:50 | Weblog
来月に予定されている富山県砺波市での演奏会は一泊の旅行です。
本番前日に砺波市に入りリハーサルを、そして翌日には本番を2回というスケジュール。
旅行ということなので当然宿を探さないといけません。

実は砺波には去年も行っていて、同じように一泊したんです。
その時に泊まったホテルがホールにも近くなかなか落ち着いた雰囲気で気に入っていたので、今年もまたそこに泊まろうと色々宿泊サイトで検索をかけたのですが。
何故か全くヒットしない。
どうしたのだろうと思いホテル名でグーグルで検索したところヒットしたのがそのホテルが閉鎖になったという記事。

今年の3月いっぱいで閉鎖になっていたんですね。
去年泊まってからメールも何回か受け取っていて、年末の宿泊プランの案内などをもらっていたのです。
そう言えばこの頃メールが来ないなと思っていたのですが、まさか閉鎖になっていたとは。

という訳で宿探しは暗礁に乗り上げたという事に。
どうしましょうか、困ったな。


この秋からは演奏旅行が目白押し。
ディズニーのツアーに行かなくても全国を飛び回る事になりそう。
宿探しに切符の手配、などなど。
旅行の準備は楽しいけれど。
思い通りに行かないこともけっこうありますし。
でも、嬉しい苦労でもありますね。

あいふぉん

2010-07-11 00:31:12 | Weblog
我が家にiPhone4がやってきました。
しかし私が購入したのではなく、カミさんが購入したのです。
予約受け付けが始まって何日かした頃にこっそりと予約を入れていたのです。
今回は先を越されました。

私はまだ購入する意欲がわかなくて足踏みをしているところでして。
アンテナの受信感度の問題等もありましてちょっと様子を見ていようと。
それに今のiPhoneをもう少し使いたいので。
OSをアップデートしたらかえって遅くなったり、使えないアプリが出てきたりと不都合もあるのですが。
でも愛着がありましておいそれとは機種変更などは出来ません。
もうしばらくはiPhone3Gに頑張ってもらいます。

最新のiPhone、予約しなくても普通に買えるようになったら考えてもいいかな。

さて昨日と今日はカルメンの舞台稽古。
明後日月曜日から6日連続本番、という高校生の為のオペラ鑑賞教室。
今年は愛憎渦巻くカルメンであります。
いささか上演時間が長いのと、舞台が暗くストーリーがどうかとも思いますが。
とにかく高校生にカルメンを味わっていただこうと。

なんですが、先月に続きカルメンは鬼門ですね。
もう少し公演のレベルを上げないといけないのではないかと。
何でも本物をぶつけないと意味が無いと思うのですが。
オペラを初めて見る彼らにだからこそ、きちんとしたものを提供しないとね。
そこを見抜かれて飽きられたら、オペラファンを開拓する事なんて全く無理なお話し。
出演者がどうのと言うより企画制作の段階の問題じゃあないかと。

来週はしんどい事になりそうです。

思い出す

2010-07-09 01:24:33 | オーケストラ
昨日の演奏会は大陸の雰囲気たっぷりに終了しました。
音楽の方、特に中国民謡はお客さんにも大受けだったように見えました。

お客さんも中国の皆さんが大勢いらっしゃっていたようです。
司会の女性が日本語と中国語で話をしていましたが、日本語の時の反応と中国語の時の反応が同じ位でしたから。

そんな感じですから客席も中国の雰囲気でして。
思い出したのが5年前のアジアツアーで演奏した上海での客席の光景。
2005年の11月4日にブログに書いた事、それがそのまま昨日の会場で起こっていたのです。
クラシックの演奏会になど来た事もない人たちがいっぱい居たのだと思います。
演奏会場でのマナーなども全くご存知ではないのでしょうね。
でも仕方が無い事かもしれませんし。

そこがちょっと残念ではありましたが。
でも何だか楽しく演奏させていただきました。

さて今日はお休みでしたが明け方までワールドカップ準決勝をみておりまして。
それから一眠り、昼頃に起きだして午後は適当に過ごしておりました。
さすがに調子の出なかった一日でした。
完全にオフモードに入っていたからでしょう。
明日からはまたお仕事に身を入れて、しっかりとやらなければ。

大陸

2010-07-07 18:10:14 | オーケストラ
今日はオペラシティで本番です。
「七夕歌祭り」と題された今日の演奏会。
歌うのは日本人のソプラノ歌手と3人の中国人男性歌手。

オペラアリアもタップリと歌ってくれますが、何より中国の民謡を聞かせてくれるのが嬉しいですね。
日本人のソプラノ歌手さんも中国語が堪能、一緒に歌う民謡の何と豊かな情感。
ゆったりとしたテンポで歌われる中に実に雄大な景色が見えて来ます。
また歌っているときの彼らの楽しそうな表情が良いのです。
身振り手ぶりも交え、表情豊かに歌われる民謡の数々。
間違いなく今日の一番の見もの。
いや、聞き物です。

指揮者も中国の方。
焦らず気負わず、彼もまたゆったりと音楽を流して行きます。
オペラアリアでは、もっと感情表現を激しくとも思いますが。
でも大陸流なんですかね、淡々と指揮をしてくれます。
でも必要な事はきちんとやってくれますから安心感もあるのです。

今日はこんなゆったりした雰囲気で仕事をしています。
心なしか楽屋も何となくゆったりした空気。
さて着替えて本番に備えましょう。

ゲリラ

2010-07-06 00:50:25 | Weblog
今日はもの凄く雨が降りつけた所があったんですね。
東京北部から埼玉県にかけての地域は水没箇所が出るほどの豪雨。
ニュースで見るとどこもかしこも水浸し、もの凄い光景が広がっていました。

しかし新宿方面、雨は降りましたがそこまでの激しい降りではありませんでした。
今リハーサルをやっている新国のリハーサル室のあるエリアは地下2階。
ですが建物の周りも掘り下げてあって空も見えるし閉鎖的な空間にはなっていません。
当然雨が降り出せば窓には雨粒が幾つもの筋となって流れて落ちます。
今日もリハーサルが終わってみれば窓にはいくつもの雨の筋が。

もしここで練習をしている時に今日の東京北部のような豪雨が襲ってきたらどうなるんでしょうね。
排水設備はどこまで機能するのでしょうか?
まさか水浸しなんて事態にはならないですよね。
お願いですよ。

さて今はカルメンのリハーサルをやっております。
新国恒例、高校生のためのオペラ鑑賞教室。
今年はカルメン。
今日と明日は歌合わせとなっております。
本番が来週月曜から土曜までの6回となておりますので当然ダブルキャスト。
それぞれ違うキャストが一日置きに歌うのですが、この暑い時期に一日置きに3回の本番をやるって大変です。
もっともオケと指揮者と合唱団は毎日ですけどね。

先月のカルメンに引き続き、ちょっと考えさせられる公演。
なんでこうなるんだろうか。
変だよなあ。