にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
仕事や遊び、色々書き込んでます。お気軽にコメントを書いて下さいね!

準備を

2009-07-30 01:38:32 | Weblog
来月2日から9日までアジアフィルの公演に参加するために日本を離れます。
去年に続き今年も参加するのですが今回は日本公演はありません。
インチョン経由で北京入り、当地でリハーサルを行いまず北京で公演します。
場所は人民大会堂の隣に鳴り物入りで完成した国立芸術センターです、通称ビッグエッグでしたっけ?
この前北京に往ったのは6年も前の事、ちょうどSARS騒ぎのまっただ中でした。
あれからオリンピックも行われ北京の街も大きく変わったようです。

北京公演の翌日ソウルに移動、その次の日にインチョン公演。
こちらはおなじみのインチョン・アーツセンターです。
ここまではマーラーの1番がメインでモーツァルトの管楽器の為の協奏交響曲が前プロ。
最終日にはインチョンの野外フェスティバルで第九その他を。
以上の公演を行い9日に帰国というスケジュール。

ソウル公演も東京公演も無いアジアフィルツアーは初めてではないかとも思います。
でも参加メンバーを見てみれば去年一緒に演奏したメンバーがズラリ。
楽しく燃えつつ、演奏して来ようと思ってます。

そんなこんなで今日は旅の準備を。
何だかんだとお金がかかりますね。
楽器のメンテナンスもしたし衣料品も買ったし変換プラグなんかもまたまた買い込んで。
あとは荷造りです。

三回目の

2009-07-28 01:06:34 | オーケストラ
ミューザ・サマー・フェスタの一環として行われた今日の演奏会。
ゲネプロが公開であるという、この事がちょっと引っかかりますが。
お客さんにはとっても興味深いのでしょうが、我々にとってはちょっとばかり苦痛だったりもします。
練習風景は覗かれたくない、と言うのがほとんどの楽員の本音だと思います。
音楽を作る過程というのは傍から見れば面白い光景だと思います。
実際に私が逆の立場であればこれほど面白い場面はそうそう無いと思いますし。
でもこの過程には演奏家個人の葛藤や痛みが含まれるのです。
そこはあまり見せたく、いや見て欲しくない所ですね。

我々は成果としての演奏をお聴かせしてお金を皆様から頂いております。
制作過程をお見せしても良いのですが、指揮者がお客さんが居ることで遠慮してしまうなんて事も起こりえる。
まあチョンさんにはそんな事は無縁かもしれませんが、結果としてしっかりとした練習が出来なくなってしまうとしたらオケとお客さんとのどちらにもマイナスになってしまう。
そんな事を考えつつのゲネプロでした。

そんなゲネプロとは無縁のような本番。
私自身の出来としては今日が一番だったかも。
休養十分というのが一番の理由でしょうか。
でもオケとしての出来はといえばちょっとばかり疑問符も。
どんなに全員の心が一つになって、思うように音楽が演奏出来ていても。
ほんの些細な事でバラバラになるなんて事は当たり前の事です。
今日も危ない瞬間が何回か。
でも積極的に音楽を作り上げようとした姿勢の現れとしての、そんな失敗というのかもしれません。
好き嫌い、善し悪しの判断はお客さんそれぞれに決めてもらいたいと思います。

眠る

2009-07-27 00:39:17 | Weblog
一昨日のサントリー定期、前日の疲れも抜けきらないままに更に思い切り疲れ。
そして昨日は内視鏡検査。
検査のためにその2日前からは満足な食生活も送れず。
検査当日は何も食べられず、朝食(?)を食べたのは午後4時。
そんなこんなで疲労も極まった感じで検査を終えました。

検査では一種の弱い睡眠薬を点滴で注入しつつ、あっという間に眠りに落ち目が何となく覚めれば検査も終盤に差し掛かっておりました。
検査が終わってもそこから2時間ベッドで眠り、結果を聞いていても頭はボーっとしたまま。
家に帰ってもすぐに眠りに落ち、夕食後もすぐに眠り今朝までぐっすり。
今日も起きるには起きて、シャワーなどを浴びてみたもののやはり昼寝。
やっと今日の夕方になって活動出来るようになりました。
ひたすら眠っていました。
本当に良く寝ちゃいました。

でも今も眠いのですけど、いったい何時間眠ればスッキリするんでしょう。
疲れもあったのでしょうが眠りすぎですね。
これから1週間は節制しないといけないとか。
何だか憂鬱な日々ではあります。

明日はミューザ川崎で3回目のブラームス・プロ。
こんなボケた頭で出来るんだろうか?

ダブル

2009-07-24 01:11:19 | オーケストラ
TOC定期の本番がまず終了です。
ブラームスの1番と2番というヘヴィーなプログラム。
1番の後に2番というのがミソと言うか何と言うか。
1番のフィナーレで大団円を迎えた後に始まる長閑な世界。
ベートーベンで言えば5番の後に6番をやるような、不思議な組み合わせです。

我々としても気持ちを切り替えるのが難しい。
1番の後の休憩、気持ちを切り替えつつも集中力は切ってはいけないし。
普段なら1番でコンサートは終了となるのです、どうしてもこれで今日は終わりという気分にもなってしまう。
それにマエストロと演奏するという行為は我々の持てる力を出し切ってもなお足りないくらいに途轍もない事なのです。
1番でも一切の妥協は無し、全力疾走です。
そしてその後に2番。
多少こじんまりとしているとは言え、ブラームスですから重量級には変わりがありません。
以前のベートーベン全曲連続演奏会にも匹敵するきつさです。
しかもまだ2回残っている。
まずは明日のサントリー定期、残った力を全て注ぎ込みましょう。

しかしマエストロの想像力にもまいります。
昨日までとは違うテンポで作ってしまったり、昨日までの音楽が悪い訳ではなく、それどころかとんでも無く素晴らしいにもかかわらず。
今日は違う音楽を作るよ、と言って2番のフィナーレの決め所のテンポを変えてしまう。
で、こちらもまた説得力に溢れていて素晴らしい。
恐れ入ります。

昔フェドセーエフさんも同じような事をやってくれました。
やはりブラームスのハンガリー舞曲第5番で練習と本番とで全く違うテンポで演奏したんです。
ゲネプロの時に「夕べ思い付いたんだけど今日はこのテンポでやるからね」と。
そのどちらも個性に溢れていて凄かった。
巨匠クラスの指揮者ともなればこんな芸当も当たり前に出来るんですね。

雲のいたずら

2009-07-23 01:09:33 | Weblog
今日は朝のうちは雨。
分厚い雲がたれ込めて世紀の天体ショーはとても見る事は出来ないだろうと諦めつつの出勤。
仕方なく車の中で生中継を眺めていれば、硫黄島や太平洋上の船からの映像の何と美しい事か!
神秘、荘厳、圧倒的、言葉を並べても足りない、いや表現出来る言葉が見つからない。
テレビでこうなんだから、実際に肉眼で、体で皆既日食を体験した人の感激はきっともの凄いのでしょうね。
すっかり隠れてしまった太陽もそのコロナが美しかったのですが、皆既中のまわりの光景の素晴らしさまで今回は知らせてくれました。
テレビの威力も凄いもの。
あの空間に行きたかった、一生に一度は体験しなければとも思った次第です。

しかし天気は気まぐれ、せっかく悪石島まで足を伸ばした人たちは本当に気の毒でしたね。
梅雨時に訪れた日食ですからリスクは覚悟していたでしょうが残念無念とはこの事以外には無いでしょう。

信号待ちで止まった交差点。
目黒パーシモンの近く、駒沢通りとの交差点。
見れば歩行者が皆一様に空を見上げているのです。
私も見上げてみれば写真のように欠けた太陽の姿が。
雲を通して肉眼で見るのにちょうど良い明るさになった三日月のような太陽がそこにあるのです!
慌ててデジカメを取り出して夢中で何枚も撮ってみました。
いやあ感激です、このお天気でしたから諦めていたのに。
ラッキーとしか言いようがありませんね。
うれしい!

訃報

2009-07-22 10:20:14 | オーケストラ
先ほど悲しいお知らせが入ってきました。
新国立劇場オペラ監督の若杉弘さんが亡くなりました。

ちょうど一年前にドビュッシーのペリアスとメリザンドを指揮されたのが最後の指揮姿でした。
実を言えばあの時は既に痛々しい姿で指揮台にあがっていらっしゃったのです。
その後に東フィルの午後のコンサートにも登場されましたが、さすがに指揮をする事はできず。
直後に入院されてそれ以来お姿を拝見することはありませんでした。

監督の職務半ばでの逝去はご無念だろうと。
東フィルとの仕事もまだ残っておりました。

今はご冥福をお祈りするのみです。

ついつい

2009-07-22 00:16:13 | オーケストラ
今日からは次の定期の練習です。
マエストロ「チョン・ミョンフン」の指揮でブラームスの交響曲を2曲。
今回は1番と2番のふたつ。
どちらもマエストロとは演奏したことがあります。
特に1番の方は2005年のアジアツアーの時に演奏、TOC定期でも演奏しました。
その時の演奏が忘れられないですね。
TOCのコンサートホールの天井を突き抜けていくような音、全ての空間を包み込んだような音楽。

今回はTOC定期にサントリー定期、そしてミューザ川崎と3回の本番があります。
3回ともに素晴らしい夜になれば良いなあと思っているところです。

今日の練習、会場は和光市のサンアゼリア大ホール。
東フィルは和光市とも提携をしていて演奏会も行いますし練習会場としても時折使用しています。
ホールで練習すると、いつもの練習場の空間の何倍もの容積がありますからついつい大きな音を出してしまいがち。
おまけにマエストロでブラームスですからオケものっけから暴走気味。
力んでしまうんですね、つい。
「そんなに力を入れなくて良いから音色と音のバランスに気をつけてくれ」とマエストロ。
ここぞという箇所では思い切り音を引き出しますが、それ以外のところでは美しく豊かなピアノを追求です。
でも明日はいつものオペラシティの練習場なんです。
今日のホールより狭いので響きが全然違いますが目指す方向性は同じですね。
しっかり、力まず、音を作り上げたいと思います。

千秋楽

2009-07-21 00:38:24 | オーケストラ
カルメンの公演も今日で全てが終了しました。
練習開始から数えれば約2週間、一日のインターバルのみでほとんどぶっ続けでしたので疲れました。
特に文化会館に移ってからは8日間、舞台稽古にゲネプロに本番と、これはこたえます。
体にはきつかった。

歌手の皆さんも疲れていたように思えました。
主要キャストは一日置きの仕事ではありましたがこの8日間で4回フルで歌ってましたからねえ。
普通はリハーサルでは力を抜いて声を抑えて喉を労るものですが。
今回は皆さん全部フルパワーでしたからねえ、大変です。
練習し過ぎかもしれませんね。
練習することは大切な事ではありますが、音楽などやっていると練習しすぎると失うものもあるんですね。
うまくペース配分を考えることも大事な事だと思います。

新国の公演はシングルキャストで行われています。
なので本番は2日の間をあけます。
そうでもしないと声が保ちません、でも2日あけても千秋楽になると喉の疲れが見えてしまう事も多い。
今回のカルメンは1日置きですから、大変だったと思います。
でも何はともあれ無事に千秋楽を迎えました。
ご苦労様でした、名古屋公演も健闘を!

今日のカーテンコールでは最終日らしく紙吹雪がたくさん舞いました。
ピットから見上げる舞台は本当に美しかった。
舞台ってやはり素晴らしいものです。

誉めるという事

2009-07-20 01:53:57 | オーケストラ
人を誉めるというのは簡単なようで難しいものです。
今日カルメンの本番の後にこの事を実感する出来事がありました。
言葉が足りなかったり、逆に多すぎたりして真意が伝わらない事があります。
勢いで出てしまった言葉、興奮で思わず出てしまった言葉だとは思いますがちょっと言われた方は不機嫌に。

オケの練習中にも思うことがあります。
指揮者がオケに対して要求をする時も言葉の多い少ないで誤解や反感をかってしまう事も。
言葉遣いは難しいものです。

その昔、佐渡さんが初めて東フィルの指揮台に立った時にも似たような事がありまして。
あれからしばらく佐渡さんとは仕事をしない時期もありました。
出会いが上手くいかないという事も不幸な事です。
ちょっとした言葉の問題だったのです。

言葉、多くても少なくてもいけない。
気付かないうちに人を傷つけたりしないよう心がけたいものです。


さてカルメンも明日でいよいよ最終日。
もっとも我々の担当する東京公演のお話で、他の出演者の皆さんには名古屋公演が待ち受けているのです。
いささか疲労の色も見受けられますが何はともあれ明日は一つの区切り。
一踏ん張りお願いしたいところです。

幕が開く

2009-07-18 02:55:35 | オーケストラ
カルメン初日も終わりました。
文化会館はほぼ満員、聞くところによれば9回行われた兵庫での公演は全回とも完売だったそうです。
今回の東京公演もこのまま満員が続くかもしれないですね。
恐るべし!

本番の方はオペラですから、それなりの事件や事故は起こりつつも、オペラですから、終わりよければ。
それは冗談としても色々な事がおこるのがオペラの醍醐味であるとも言えるのです。
多少の失敗はあろうとも、ライブであることの重要性の前にはそんな事はかまわないとも言えるのです。

演出が細かく伏線を張っているようで、じっくり見ていたいと思いますが。
演奏していれば舞台を眺めている訳にもいかず。
そこがつらい所ではありますね。
でもけっこうドギツイ場面もありまして、昨日の高校生にはちょっと刺激が強かったかも。
でもカルメンですし、オペラですからね。
幕が上がればそこには殺人事件も恋愛沙汰もある。
ドラマですから。

さて明日はオール日本人キャスト。
声だけだったら私はこちらのキャストの方が好きです。
昨日は高校生の歓声の餌食となってしまって可哀想でしたが明日は思う存分歌って演技して舞台を走り回ってください!

本番?ゲネプロ?

2009-07-17 02:27:41 | オーケストラ
昨日と今日はカルメンのそれぞれのキャストでゲネプロ、最後のリハーサルの予定でした。
衣装も付けメークもして、そして何より本番と全く同じ進行で進みます。
ここまで来れば指揮者も1回通すだけで終わるのが普通です。
なので今日2回目のゲネプロとあればスラっと終わるはずでした。
そう、確かにスラっとは終わったのです。
でも今日はゲネプロじゃないだろう、と思わず突っ込みを入れたくなりました。

と言うのも、今日は公開ゲネプロと言いつつ高校生が客席を埋め尽くして最初から最後まできちんと見ていたんです。
まるで音楽教室のように、カルメンを丸々鑑賞です。

ちょうどもう一組の東フィルは新国で高校生の為のオペラ教室でトスカをやっていましたが。
ピットの中が普段着だったという事を除けば全くそれと同じです。
何だかいいように使われてしまったような気もします。
形的には本番にも見えるけれど、これはゲネプロなんだよ。
だからオケのギャラもゲネプロでね。
何か変だな。

リハーサルをきちんとやりたいのなら高校生を入れてはだめです。
何しろチューニングをやっていても喋り声がうるさくてオーボエの音なんか聞こえないし。
音楽を始めようとしてもうるささは変わらず。
指揮者の佐渡さんは「まあ仕方がないなあ」みたいな笑顔で棒を振り下ろして始めましたけど。
音楽教室などでは一応静かにしてくれるんですけどね。
今日はだめでしたね。

まあ文句を言ってみても明日からは本番です。
本番ならばしっとやりましょうではありませんか。
ばしっとね。

明けまして

2009-07-15 00:04:51 | Weblog
梅雨が明けました。
短かったような気もする今年の梅雨でしたが、雨は十分に降ったのでしょうか?
水不足の心配は、などと考えてしまいました。

今日は思いっきり暑くなるという事でしたから半袖のポロシャツを着て出かけました。
今までは長袖のシャツを着て袖を捲っていたんですね。
だいぶ前になりますが右腕の手首の骨を折って以来、どうも右腕を冷やしてしまうと腕の調子が落ちるんです。
それで梅雨の間はあえて長袖のシャツを着ていたんですが。
確かに炎天下を歩いている時は半袖でちょうど良いのです、でも冷房の効いている室内や電車に乗るといけません。
仕事が終わって乗った京浜東北線の冷房の効き方がもの凄くて、腕がすっかり冷たくなってしまいました。
涼しいなんてものではありませんでしたね、寒かったというのが正直な所です。
右腕をさすりながら横浜まで。
やはりもうしばらく長袖のシャツで過ごしましょうか。
暑いけれど冷えるよりはいいかな。

そういえばサラリーマン皆さんは真夏でもスーツを着てますね。
私にはとても真似は出来ませんがこれだけ世の中冷房が完備されていれば何とかなるものなんでしょうか。
私は本番で燕尾服やタキシードを着込んだ途端に汗が噴き出します。
普段との服装のギャップが激しいからでしょうね。
でも仕方がないか。

Carmen in the Dark

2009-07-14 01:39:50 | オーケストラ
今日から文化会館のピットに入ってリハーサルとなりました。
まず最初の2日は舞台稽古、衣装なしで大道具と小道具はあり。
コーラスは普段着のまま、でもソリストは衣装なのかな?
そこがよく判らないのです、果たしてあれは衣装なんだろうか?
そして2幕のセットが意表を突く感じでした。
酒場なんですが現代風、まあ詳しくは実際の舞台を見てみないことには判りませんが。

そして今日一番感じたのが舞台全体の暗さ。
1幕と終幕は強烈なスペインの太陽のもとで繰り広げられるドラマなんですが。
これが暗いのです、初めてだなあこういう演出。
2幕と3幕はもともと暗いというか真っ暗な設定ですからね。
両端の幕は明るくしてコントラストを強調するっていうのが普通のパターンだと思うのですが。
今回は違いますね、不思議な手触りのカルメンではあります。

でもセットは手の込んだもの、面白いです。
特に3幕は感心しました、なるほどと思ったしだいです。
現代のテクノロジーを駆使しての上演という事でしょうか。
オペラも時代とともに変わっていくんですね。


プロコフィエフに

2009-07-13 00:21:09 | Weblog
先日はバレエ付きでシンデレラを演奏しました。
それから1週間、今日はお休み、家でテレビなどを見てのんびりと過ごしてます。
昼間は映画や野球などを見て、今現在はスカパーでロミオ&ジュリエットを。
1984年のロイヤルバレエの公演です。
音楽の素晴らしさは勿論ですがダンサー達の演技と踊りがこれまた絶品。
懐かしい顔がたくさん踊っています。

ジュリエットはアレッサンドラ・フェリ、若い!可憐!
これ以上ないジュリエットですね。
彼女は次の年に来日してバレエフェスティバルでこのジュリエットを踊ってくれました。
相手役は今見ている公演でマキューシオを踊ったスティーヴン・ジェフリーズ。
この二人でバルコニーのシーンを。
東フィルに入って初めての夏、このバルコニーのシーンは音楽と相まって決して忘れられない思い出です。

今見ているロイヤルバレエ公演の指揮をしているのがアシュレイ・ローレンスさん。
この人も忘れられない一人。
毎年のように日本に来て様々なバレエの公演で指揮をしていました。
最後に日本で振ったのが「ジゼル」でしたがこの公演中に彼は日本で亡くなったのでした。
懐かしさが胸に迫ってくるようです。
プロコフィエフの音楽が切々と訴えかけてきます。
ローレンス自身も脂が乗り切った時期の演奏ですね。
オケも素晴らしいし、こんな公演をまたやってみたいものです。

今年はバレエフェスティバルの年となります。
今年も上野の文化会館で盛大に行われますが私はその中の「眠れる森の美女」だけの出番となります。
実は8月の頭は中国と韓国に行く予定なのです。
去年に続いてアジアフィルに参加するのです。
今年は日本公演が無く北京とインチョンのみ。
暑い夏になりそうです。

様々な版で

2009-07-12 01:52:01 | オーケストラ
カルメンの歌合わせも終わりました。
今日のキャストは全員日本人、私個人としてはホセ役は佐野さんの方に一票です。
皆さんの個性が集まって一つのオペラを作り上げますので誰か一人が抜け出ていても駄目だったりもするのがオペラの難しさですね。
今回がそうだと言っている訳ではありません、オペラの難しさはなかなか計り知れない。
アンサンブルがうまく出来ないといけないのです、カルメンは。
主役の4人と脇を固める皆さんとのアンサンブルが。
そう、主役が4人もいるということがもうアンサンブルの重要性を物語っていますね。

今回の公演はアルコア版という珍しいバージョンです。
通常版と同じくレシタティーヴォで繋げていくのですが、この部分が長い!
ちょっとした芝居も合間に入るようです、これはステージでリハーサルをしてみない事にはどうなるか。
芝居だけで進行するオペラ・コミーク版というのも昔やりました。
それぞれが特色を持ったバージョンなのですがフランス語でお芝居をするとなるとなかなか難しそうでした。
メロディにせりふを乗せるバージョンの方がやり易いのかもしれませんね。
フランス語は手強そうです。

そして、我々を悩ませるのが演奏時間の長さと弾きっぱなしという事。
今回の上演では休憩は1回のみ、2幕の終了後だけです。
という事は1幕と2幕を続けてやるのです。
これはきつい!
弦楽器はほとんど弾きっぱなしなんです。
2時間近く楽器を構え続けるのは疲れます!
カルメンってこんなにしんどいオペラだったっけ?