にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
仕事や遊び、色々書き込んでます。お気軽にコメントを書いて下さいね!

ピーターと狼とコロッケ

2008-09-30 02:24:48 | オーケストラ
今日はNHKの「あなたの街で 夢コンサート」のリハーサル。
本番と同じく川口市のリリアホールでやりました。

アマチュア音楽愛好家の皆さんが出演してオケと共演するというこの番組ですが、リニューアルしてからは主役さんの数が減り、それに代わって芸能人の方々が複数ゲストとして出演するようになりました。
今回のゲストはやはり埼玉出身の太田裕美さんとものまねの最先端を行くコロッケさんの二人。

今日はコロッケさんとリハーサル、出し物は「ピーターと狼」なのですがこの人が加われば普通には終わりません。
登場人物、人物だけではありませんでしたね、動物も様々登場するわけですが。
それを全てコロッケさんがものまねで演じ分けるというわけで、何故か「古畑任三郎」が出てきたり「志村けん」も「森進一」も「武田鉄矢」に「淡谷のり子」先生まで。
あ、「俊ちゃん」も出てきますが何も活躍しません。
とにかく面白いのです。
今日はリハーサルなので本気ではやってなかったと思うのですが、それでも大笑い。
やはり凄いものですね、一緒にやれて本当に嬉しく思います。
明日の本番になれば更に色々と飛び出してくるのではないかと、密かに期待しているんですけど。
楽しみだな。

さて昨日のシンガポールGPはドラマティックなレースでした。
舞台も素晴らしかったけれど、レースその物の面白さが一層その舞台に映えて感動もの。
勝った人負けた人の感情が交差する光景、そこに舞台装置が加わって久々に心が揺さぶられるレースを見せてもらいました。
夜のレースは素晴らしい、そしてシンガポールも素晴らしい。

アジアで行われるレースをナイトレースにしようとする動きがあるようです。
ヨーロッパでテレビ観戦する人のために。
この前のオリンピックもそうでしたが、視聴する人の為に不自然な時間帯に試合が行われるのには反対です。
今回のようにシンガポールという市街地ならまだ納得も出来るのです。
美しい景観の中を駆け抜けるマシンはやはり何と行っても美しい。
でも既存のサーキットに照明をつけたからと言って、今回のように成功するとは限らないと思うのです。
例えば観客の帰りの足、町中ならすぐにホテルにも帰れるし自宅にもたどり着ける。
しかし富士や鈴鹿で夜の10時にレースが終わったとしたら、お客さんたちはいったいどうやって帰れば良いのか。
富士は山の中、夜になってしまえば夜景も景色も何もない。
そして山岳特有の冷え込み。
もしナイトレースになっても地元の日本にはあまりにメリットが無いような気がしますが。

夜のレースは年に一回だけシンガポール。
それで十分だし、そこ以外にふさわしい場所はないとも思えますが。

夜景とマシンと

2008-09-28 01:29:56 | F1
F1も終盤戦、残るはアジアとブラジル。
そして今日はシンガポールGPの予選。
史上初めてのナイトレース、そして新設の公道サーキット。
マーライオンのすぐ背中を走り、ラッフルズホテルの前も走り、5年前にコンサートをやったドリアン・ホールの前も走り、その時に宿泊したマンダリンホテルの前も走る。
実に懐かしいあの街を走り抜けるマシン達。
薄暮の中で始まったフリー走行の時の景観も美しかったけど夜になった予選、その夜景の美しさは素晴らしいの一言ですね。

コースは凹凸があって走りにくそうだし縁石も高くて不評のよう、そして抜き所も少なそうだと。
決勝になったら渋滞レースになるかもしれませんが、でもその景色を見ているだけでも価値があります。
モナコに匹敵する、いうなればアジアのモンテカルロかな。

ただ高温多湿でブレーキにもきつそうだし、何よりブリジストンの持ち込んだタイヤが柔らかすぎたようで決勝でのタイヤ使用義務を果たしたときにスーパーソフトが保つのかどうだか。
まあそんなこんなで興味深いレースにはなりそう。

さて今日は千葉の岩井で中央フィルの合宿でした。
私は日帰りで全曲を見るという強行軍でした、実際疲れましたが思いのほか音になっている感じでしたのでちょっと安心もしました。
この所弦楽器の人数も増えてきて音の厚みが以前とは全然違います。
望む事と言えば、もう少し一人一人の練習量があったらなと、弾ける人弾けない人という差がまだ目に見えてしまうんですね。
この差が少しでも縮まってくれると嬉しいですねえ。
次回の私の練習は約一ヶ月後です、皆さんのレベル向上が見えるといいですねえ。


レクイエム

2008-09-27 02:04:29 | オーケストラ
今日も二つのレクイエムの練習をオペラシティで。
昨日の練馬文化センター大ホールとは打って変わった環境ですが、やはり慣れ親しんだリサイタルホールだと音も作りやすいのです。
しかし本当の事を言うと、もっときちんと音を作りたいですねえ。
今回はアマチュアさんの伴奏という事で練習時間も上手く取れないし、これ以上深く音楽を作るという作業が不十分な気もします。
そこは経験でカバーという事になるのでしょうが、やはり独特の音がする二つのレクイエム。
もっと深く踏み込んだ演奏もしてみたいではありませんか。
いつの日か出来るかな、そんな演奏が。

若かった頃、学生時代でしたか、レクイエムという音楽に心魅かれる物を感じてそればかり聞いていた時期がありました。
モーツァルトに始まりフォーレ、ブルックナーにデュリュフレなど。
特にデュリュフレはカセットテープに録音して毎日のように聞いておりました。
ブルックナーのレクイエムは有名な曲ではありませんがとっても素晴らしい曲なんです。
こちらは明らかにモーツァルトのレクイエムを意識して作られた曲なのですが、静かな祈りを感じさせる名曲だと思います。
もっともブルックナーは若い頃に書いた曲を全部一度は破棄してしまったんです。
レクイエムもそんな一曲ですがもっと有名になってもおかしくない音楽だと思うのですが残念です。

さて珍しいところではクラシック以外の分野の作曲家がレクイエムを書いていて、アンドリュー・ロイド=ウェッバーやカール・ジェンキンスの書いたレクイエムのCDも持っています。
「オペラ座の怪人」や「キャッツ」などのミュージカルの作曲家として有名なウェッバーですがレクイエムを書いていて、でもドミンゴやサラ・ブライトマンがソロを努めているんですね。
その中でも「ピエ・イエズス」がとりわけ有名、フォーレの同名の曲にインスパイアされた曲ではありますが心を洗われる名曲です。

そしてコーラスユニット「アディエマス」の仕掛人であり、プログレッシヴ・ロック・バンド「ソフトマシーン」のメンバーでもあったカール・ジェンキンスの書いたレクイエム。
これも素晴らしい。
驚いたことに通常のミサ典礼文に音楽を付けた曲の間に日本語の曲がはさまっていくのです。
確か俳句にインスパイアされた日本語の歌詞だったと思います。
これが実に深い感動を与えてくれるのです。
実演するには困難な音楽かもしれませんが、一度演奏してみたいものです。

作曲家にとってレクイエムを書くという機会は一生に一度の事だと思います。
それだけに思い入れとその人の持つ人生観が強く感じられて私は好きなんですよねえ。

特別な音

2008-09-26 00:54:46 | オーケストラ
今日はアマチュア合唱団、アカデミー合唱団の演奏会のリハーサル。
場所がまた遠くて、とは言っても都内は練馬の練馬文化センター。
すかっり練馬の駅周辺も奇麗になって見違えてしまいます。

演奏する曲はフォーレのレクイエムとデュリュフレのレクイエム、それとフォーレのラシーヌの雅歌。
レクイエムを2曲、それもフォーレとデュリュフレという2曲を並べるなんて洒落ていますね。
もっともレクイエムですから本来はもっとそれなりの機会でもない限りは演奏しないものですが。

深い関係にあるとも言えるこの二つのレクイエム。
でも実際に並べてみれば二人の個性がはっきりと違いを見せて興味深いものがあります。
しかし共通して言えるのはどこまでも美しい音楽であるという事。
音の中に居ると涙が出そうになるほどに美しい。
演奏には様々なアプローチが考えられます、この2曲を音にするには変に小細工をせず素朴に淡々とするのが私は好きです。
まあ若い頃、フォーレのこの曲をミシェル・コルボの演奏で何回も聞いたからかもしれませんが。
あの演奏、コーラスとソロは全部男性なんですね。
少年合唱団を起用して、またソロもボーイソプラノ。
独特の澄んだ音楽、俗っぽさを極力排した表現。
何だかそのイメージが強すぎて邪魔に思う時もあります。
でもあの美しさは忘れられないですね。

歯の第2期工事は昨日無事に終了。
奥歯の神経はすべて撤去されました。
今は仮の物質が詰められていて次回の治療まではそのまま。
でも痛みが無いのは本当に有り難いことです。
左の下の一番奥、楽器を構えた時に一番力がかかる歯です。
御陰さまで痛みもなく楽器が構えられて、これは楽になりました。

世界が違う?

2008-09-24 02:09:56 | オーケストラ
特別法廷も無事に終了しました。
昼夜2回の法廷もオーチャードホールの傍聴席はほぼ満席。
裁判長以下、検事も弁護士も絶好調。
様々な被告人に刑事、証人も皆その役割を全うして無事に結審。
めでたしめでたし。

ですがさすがに2回の本番はきついです。
いくら楽しいコンサートだからとは言え、体力が続かない。
それにやたらと元気の良い曲が多くて始終大音量でやってましたから耳も疲れてます。
しかし金管楽器の皆さん、このきついお仕事をきちっと吹き切って大活躍でした。
すばらしいの一言に尽きますね。

さて傍聴席はと見ればいつもの雰囲気とはまるで違っていて、これが実に面白い。
若い人たちがほとんど、これが新鮮な光景です。
でもちょっと大人しい感じ、オーケストラという物に触れてちょっと緊張気味なのかそれとも恍惚としていたのか。
判断はつきませんが、空気が違いました。

さて明日は奥歯の第2期工事。
残った神経を抜き去ります、この前の記憶が甦りますね。
これもきつそうだな。

異議あり!

2008-09-23 01:23:33 | オーケストラ
今日はオーチャードホールでゲネプロと録音。
明日は本番2回というハードスケジュールですが今日のゲネプロと録音もきつかったなあ。

でそのゲームは「異議あり!」という言葉がキーワード。
スクリーンに映し出されるゲームの画面とともに演奏していくのです。
ゲームの内容が解らないのでいまいち楽しめないのが悔しいところです。
でも面白いですね。

今日のゲネプロの様子は東京フィルの公式ブログに出ています。
帰りのバスの中で見たときには既にもう記事として出ていましたね、さすがの早業を見せてくれた広報担当「M」君。
私も何枚かの写真に写り込んでいましたが、何だか異様に上半身がでかく写ってます。
やはりダイエットしなきゃだめかな。

いささか

2008-09-22 02:05:15 | Weblog
疲れております。
今月は特に仕事が忙しく立て込んでいる上に、たまの休日も歯医者や耳鼻科と医者通いが続くので。
更にちょっとばかり仕事関係の事で精神をすり減らすような事態も頻発している次第。
いやいやなかなか人生はしんどい時もあるもんです。
あとひと月もすれば色々な事から解放される予定なのでそこまであと一踏ん張りすれば良いのです。

さて今日は某ゲーム会社の主催による某ゲームの音楽のコンサートのリハーサル。
私は今ゲームはやりませんのでこの音楽を実際に演奏する、いえ、聞くのもほとんど初めて。
コンサート自体は今年の春に行われたものの再演ですからメンバーの中には2度目という人も多いのですが。
音楽自体は軽い感じですね、楽しんで演奏してしまえば良いわけです。
という事でここ3日ばかりは気楽に出来るお仕事でちょっと救われた感じでもあります。

明日は場所を本番の行われるオーチャードホールに移してリハーサル。
そしてCD用に録音も行われます。
ちょっと長丁場のなりそうですが、まあ気楽に、緊張せずに頑張ってきます。

おうじ

2008-09-21 02:28:39 | Weblog
今日の夜は中央フィルの練習で東京都は北区の「元気プラザ」まで。
ここへ行くには京浜東北線で「王子」まで行き南北線に乗り換えて二駅、「志茂」という駅で降りるのです。

実を言えば今週はこの「王子」に3回も行ったのです。
この前の現代音楽の練習が王子にある「北とぴあ」の「さくらホール」で2日間ありました。
本番は上野でしたから今週は京浜東北線によく乗りました。

さてこの王子ですが都電荒川線も通っていたり東北・上越新幹線も走り。
すぐ裏手は桜で有名な飛鳥山公園。
下町情緒の残る町であります。
そんな町に連続して行くと何だか愛着が湧いてきます。
今日も志茂に向かう途中で王子の町をうろうろと。
「みのめんた」などという店もありました。
知る人ぞ知るお店だとか、前まで行きましたが中へは入らず。
今度行く機会があれば中に入ってアレを注文しようと思いますが、果たして次は何時に?

その王子に行く前、奥歯の治療のために横浜の歯医者さんで大工事。
一番奥の歯なので治療も大変なんです。
機械をそこまで持っていき先生の指先が自由に動けるよう、ひたすら大きく口を開けて頑張っておりました。
いやいや顎と頬の疲れたことったら、おまけに少し右を向かねばならず。
首にひねりまで入れましたから首も凝ってしまい変な感じだし。
神経を抜いたのですが、今日一日では全部を抜くところまでは出来ず。
また来週に第2期工事となります。
まいっちゃいますね。
虫歯になんてなるものではありません。

驚嘆する

2008-09-19 01:54:53 | オーケストラ
本番、誰でも緊張する訳です。
今日の演奏会の後半は広瀬量平さんのバイオリン協奏曲。
独奏は山田晃子さん、若くしてヨーロッパのコンクールで賞を総嘗めした逸材です。
彼女はまだ22才、今日演奏した協奏曲はとてつもなく難しいはず。
しかし緊張を感じさせず、それどころか指揮とオケとをリードしながら渾身の演奏を聞かせてくれました。

しかし美しい音、力強さもあり、何より音楽を見通し魅力を引き出す力の豊かな事。
さすがですね、今はヨーロッパで活躍されているそうです。
今度東フィルの定期などでも弾いてほしいなあ。

前半は若い作曲家の新作3曲。
コンクール形式なので休憩時間に結果の発表と表彰が行われました。
我々には結果が判らなかったのです、残念。
一応どんな評価を審査員が下したかを知りたい所です。
全くタイプの違う曲が並んでいましたのでどんな基準で審査結果が出たのか、その過程や理由も知りたいものです。
どこかできちんとした発表があると嬉しいな。

今日のような演奏会、残念ながらお客さんの入りは悪かったですね。
作曲者の関係者も多かった事とは思います、でも最前列の方には熱心な現代音楽ファンらしき人々が陣取ってそれこそ一音も聞き漏らすまいといった気迫で聞いていらっしゃいました。
こういう方達がもっと増えていつの日か満員に、なんて事になれば。

淘汰

2008-09-18 01:38:17 | オーケストラ
現代音楽と呼ばれる一群の音楽作品があります。
クラシック音楽を演奏する集団、オーケストラや合奏団やアンサンブルなど、独奏も含まれますが、そこで演奏される為に作曲された現在存命中、もしくは没後間もない作曲家の作品。
とでも定義付けすればよいのでしょうか。
とにかく今を生きている作家が書いた音楽作品です。

明日はこういった曲ばかりを演奏する本番、若い作家の新作が3曲と大ベテランの作品の再演。
さすがに再演を重ねられた曲は何かが違います、その語法は難しく理解は困難かもしれないけれど何か訴えかけて来るものがあります。
演奏する側にとっても、表現意欲をかき立てられるようなエネルギーを感じることがあるのです。
結局のところ、聞く側と演奏する側双方に何か感じる所が無いようではその作品が何度も再演され残って行く事は無いのでしょう。

若い3人の作品ですがまだまだ何かが足りないように思えます。
個々の曲の特定の部分には面白さを感じさせてくれる場所もあるのです。
ただ全体を通してみれば、何を訴えたいのかがどうも掴めない。
今日は作曲者が全員きてくれました、でも若い皆さん、主張が弱い。
こうやって欲しい、ああやって欲しい、と演奏者を困らせるくらいに要求しても良いのではないかと思います。
それぞれ個性の違う3曲ではありますが、かと言ってその人独特の感性を感じさせてくれるかと言えばノーとしか言えない。
まだ若いから、いやそれではいけない、若さを、未熟さを超えた強烈な個性と主張をしなくて作曲家と言えるのか。
ちょっと厳しい意見を言いますが、巨匠と言われる現代の作曲家の作品にはその人の香りがあります。
それが希薄なんですよねえ。

先月のサントリーフェスティバルで演奏したクリゼーさんの作品。
その巨大さもさる事ながら色彩感覚と微妙な音程の感覚とがマッチしてとても面白い作品になっていました。
既に名声の確立した人物の作品ですから当然と言えば当然ですが、しっかりとフィルターをくぐり抜けて来た作品にはやはり力があります。
後世に残っていく作品はこう言った作品の中から出てくるのでしょう。

明日演奏する新作は本番にかかって初めてフィルターを通される事となります。
幸運にも演奏される機会に恵まれた曲ですから淘汰されずに残っていって欲しいものだとは思いますが果たしてどうなっていくのでしょうか。
今現在も沢山生み出されているはずの音楽作品、その数はおそらく膨大なものでしょう。
我々の仕事はそれらを世の中に出してあげる事です。
きっとその中に何曲か後世に残る作品がある事を願っています。

責任

2008-09-17 01:09:44 | オーケストラ
今日からは所謂現代音楽のお仕事。
毎年行われている現代音楽ばかりの演奏会です。

演奏する4曲のうち再演は1曲のみで残りの3曲は若手の新作です。
新作ですから音にするのも初めて、作曲家にとってこの瞬間はまさに貴重な時間のはずです。
通常、練習には作曲家は必ず立ち会うものです。
自分が欲しいのはどんな音なのか、どこをどう表現したいのか、それを作った本人に語ってもらうのが一番。
そして奏者のほうからも様々な質問が、この奏法はどうしたらいいのか、どんな感じに音にすればいいのか、ここはこの音で間違っていないのか、などなど。
この作業があって初めてきちんと音楽になっていくのです。

ところが今日現れた作曲家はただ一人のみ。
いったいどうしてと疑問が湧いてきます。
初演の練習に作曲家が立ち会わない、などと言う事態は非常に珍しい。
明日は来るそうですが一日の空白は大きいのです。

現代の作曲家はそれぞれ独特の奏法を考えだしたりして、楽譜に自分なりの記号をいっぱい書き込んでいるんです。
楽譜の最初の何ページかはその特殊な記号の解説に費やされたりしている事も多いのです。
ところが今日来なかった人の作品にはその解説は一切無し、例えばバイオリンのボディを弓で弾け、などと書かれていてもどんなに頑張った所で音なんか出ないのです。
じゃあどうすれば良いのか、どんな効果が欲しいのか、どんな音あるいはノイズが欲しいのか、という肝心なところが解らないままに今日の練習は終わってしまうのです。
これは作曲家にとってもオケにとっても大きな時間の無駄。
本来なら初日に疑問点を解消しておいて次の日から仕上げに入るという順番なのですが、これでは明日が質問大会になってしまい仕上げの作業が遅れるのです。

今回は練習日数もいつもより少なくてこちらとしてもきついスケジュールとなっています。
練習に費やせる時間が限られているのにこれでは本番での出来が思いやられますが。
果たしてご当人達はどう考えているのでしょうか。

うなる!

2008-09-15 01:30:55 | オーケストラ
今日はオペラシティで午後のコンサート。
指揮するは『炎』のコバケン!
曲はドボルザーク・スメタナ・リストとチェコとハンガリーの代表曲。

今日の主役は間違いなくコバケンさん。
この人にかかると大作曲家の作品も何もかも全てがコバケンの音楽に変貌を遂げます。
その曲の魅力をコバケンさん流に最大限に引き出すのです、でもその手段が並の指揮者とはまるで違う。
今の指揮者の多くは作曲家の指示をとにかく尊重し、その通りに演奏するなかで自己の主張を展開していきますが。
この人は違います。
時にはピアノの指示を逆にフォルテで演奏させる、スタッカートの指示も逆にテヌートで。
テーマを補強するために他の楽器も参加させて演奏する、ミュートなんかはずしてしまえ!
とまあ気持ち良いくらいに色々とやってくれます。

でもそのおかげで曲の持つ隠れた魅力を再発見できたりもします。
この人にしかできない、そんな演奏。
まさしく「炎」のように曲に挑みオケをあおり客を熱くさせる。
小さな体から放出されるエネルギーは途轍もありません。
今日は久々にその本領を楽しませて頂きました。
楽しかったのです、でも力技の連続で疲れもしましたけれど。

今日の本番、後半はずっと補聴器のハウリングがしていました。
時折聞こえますね、ご本人には分らないのだとか。
ときおり微妙に音程とかぶり演奏しづらい事も。
どうにかならないものでしょうか。

2008-09-14 01:41:29 | Weblog
昨日は歯医者が終わった後に千歳船橋のディーラーまで点検に出した車を引き取りに行ったのです。
ショールームの引っ越しも終わりガランとした店内で作業が終わるのを待っていました。
何も無い空間に小さなテーブルがぽつんと置かれているだけ、何とも落ち着きにくい空間でした。
私のほかにも一人作業の終了を待っている男性がいたのですが彼は店内をウロウロと歩き回っていてちょっと煩わしい感じ。
気持ちは解らないでもないのですが、少しは静かにしていて欲しかったな。
などと思いつつ作業の終わった車を引き取り家まで帰って来たのです。
今回の点検で交換した部品と言えば後輪のプレーキパッドとローター。
それにワイパーブレードとエアコンのフィルター。
ブレーキも後輪ですから劇的に感じが変わったという事でもなく。
まだ雨にも遭っていませんからワイパーがどんなに働くかも解らず。
結局の所実感が無いままに走っています。
ただエアコンだけは快調に働いてくれています。
効きが違う感じがしますがもうそろそろエアコンの季節も終わりですね。
夏になる前に交換してもらったら良かったな。

さて昨日の帰り道でいつもの上野毛のスタンドで見たガソリンの値段。
今日給油をしようとそのスタンドに行くと劇的に値段が下がっているではありませんか。
今日はついにハイオクでリッター160円代にまで下がっていたのです。
一番高かった時から比べるとリッターあたり20円近くの値下がり。
これは本当に助かります。
ちょっと異常な値段になっていましたから。

今月いっぱいで千歳船橋のサービス工場も閉鎖され経堂に移転するそうで昨日が本当に最後の千歳船橋。
すみれ場もこれで見納めと思い入ろうとしたらもう既に閉園時間を過ぎていて入れず。
仕方がないのでこの前に撮った写真でも。


前歯と奥歯

2008-09-13 01:17:36 | Weblog
今日は耳鼻科と歯医者と、病院のはしご。
耳鼻科はいつものアレルギーですが歯医者は先週くらいから奥歯の痛みが激しくなったので。

横浜駅西口の繁華街のど真ん中にあるこの歯医者さんは17年前に前歯を折られた時にお世話になった名医。
久しぶりに訪ねてみれば先生の頭も真っ白に、私も白髪が増えてきましてお互いに歳をとったものだと感じました。
前歯を折られた時にまずここに行っていれば折れた歯をそのままくっつける事が出来たのにと後悔したのを覚えています。
あの時は近所のヤブ歯科にまず駆け込んでしまい残った葉の根っこを有無を言わせず引っこ抜かれたのでした。
本当にここで良いのだろうかと心配になり色々と調べた結果たどり着いたのが今日の歯医者さん。
無惨に抜かれた前歯の根っこの穴を見て「根っこが残っていれば折れた歯を再生できたのに」と言われたのには参りました。
しかし人工の前歯を作っていただいてくっ付けてみれば全く作り物には見えない見事な出来。
質感や色まで他の歯そっくり、その出来映えには本当に感心したのです。

今日は奥歯の治療、立派な虫歯です。
今日のところはまずは応急処置だけで本格的な治療は次回から。
今日は歯茎もじっくりと調べてもらいました、歯磨きで磨き残している箇所をチェック。
次回はいつも使っている歯ブラシも持ってきてくださいと、磨き方のご指導もしていただけるようです。
何にしろ痛みが引いたのが有り難い。
ここ何日かは夜になると痛みだして困っていたのですが今日は大丈夫。
助かりました。

前歯が1本無い時に困った事がありました。
食事のときにその隙間からポロポロとご飯粒や麺が落ちていくのです。
仕事先で稲庭うどんを食べた時ですが、前歯の隙間からうどんが1本づつ飛び出すのです。
自分でも笑ってしまうほど見事に飛び出すのです。
今思い出してもおかしくて。

一声

2008-09-11 01:58:00 | オーケストラ
今日はオーチャードホールで「シンフォニック・ニューヨーク」という名前のコンサート。
ガーシュインとバーンスタインというアメリカ、いやニューヨークを代表する2人の作曲家のスポットを当てたコンサート。
勿論ウェストサイドやラプソディー・イン・ブルーもやりますが、山下洋輔さんをフィーチャーしたラプソディーは何時にも増してエキサイティングなのですが、今日の出演者の中でひと際輝いていた若者がいます。
弱冠19歳の清水翔太君、彼の声と歌唱力、表現力、どれをとっても文句なし。
特に際立ているのがその「声」です。

彼はブラックミュージックを歌います。
ラップもR&Bも何でもござれ。
今日歌ったのは「スタンド・バイ・ミー」に自作の「アイシテル」、そしてガーシュインの「サマータイム」の3曲。
昨日のリハーサルではまず「スタンド・バイ・ミー」を合わせたのですが、最初の「When the night」という一声を聞いただけで驚愕しました。
小柄で何処にでもいるような日本人の青年から発せられたその声は、アメリカのR&Bシンガーの中でも最上級のシンガーだけにしか出せない声だったのです。
しかもその声は時には女性のような声にも聞こえるし、まぎれもない男性の声にもなる。
そのベルベットのような声で自由自在に歌いまくるのです。

圧巻は山下洋輔さんとの「サマータイム」です。
二人が持てるものを存分にぶつけ合い、協調して作り出すその世界のなんという豊かさ。
ニューヨークのアポロ・シアターで歌い、アメリカ人をノックアウトしたという話は紛れもなく真実です。
本物です、彼は本物のシンガー。
将来が非常に楽しみな若者と共演させてもらった事が今日の収穫。

ですがこのコンサートは明日11日にもあります。
9月11日にニューヨークのちなむコンサートをやる事にも意義があると思います。
でもそれ以上に明日は彼がどんな声を聞かせてくれて、どんな音楽をやってくれるのかが楽しみです。