にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
仕事や遊び、色々書き込んでます。お気軽にコメントを書いて下さいね!

はるばる

2009-06-30 23:06:51 | オーケストラ
椿姫の最終日は富山市のオーバードホールで。
少し寂しい客席ではありましたが頂いた拍手はとても熱さに溢れておりました。
ステージが異常に暑くて汗まみれになりましたが楽しい本番でした。

これで四回の本番も全て終了しました。
それぞれホールも違い音が違い、難しさもありましたがやはりオペラは楽しい。
たった一度きりの本番ではなく回数を重ねる事が良いのです。
出演者の血となり肉となっていくのです。
これで東フィルの椿姫の引き出しにまた一つ、素晴らしい財産が加わったのです。

明日は移動日、帰宅します。
あさってからは新たに次の定期の練習となります。
今度はコンサートバレエでシンデレラ。
またまた変わった形式の定期演奏会。
色々ありますね。

このホールでは

2009-06-29 01:08:37 | オーケストラ
オーチャード定期でした。
本番も3回目となり益々ヒートアップを見せてきた椿姫。
東京での公演は今日が最後となりました。

オーチャードホールはこれまでのホールと違いステージの広さが桁違い。
広大なステージを自由に使って歌手たちも伸び伸びと歌っていました。
ただしここは客席も広いし空間も大きい。
音に関していえばこれまでのホールよりは弱い所もあります。
でもこれだけ歌ってくれれば大丈夫だったのではないでしょうか。

このホールではずっとオペラ・コンチェルタンテをやっていました。
冬と夏の2回、演奏会形式で様々なオペラを演奏してきました。
その時の演目により、また指揮者の意向により、簡素なステージの時もあればスクリーンや照明を駆使してのステージもあり。
今日も演奏しながらあの頃の事を思い出していました。
今日のステージは思い切り簡素。
でもその分だけ音楽そのものに、このオペラの持つドラマの深さに、より近づけたのではないかと思います。
そういえばコンチェルタンテの最後はチョンさんで魔弾の射手でした。
ドラマティックな魔弾でしたね。

またこのホールでは毎年新年に椿姫を上演していました。
このホールが出来てから数年前に終演となるまで実に長い間。
我々東フィルが椿姫には絶対の自信を持っているのもこのホールで繰り返し上演してきたからです。
このところめっきりと登場する回数が減ってしまたオーチャードホールですが。
今の東フィルの基礎を作るにあたって重要な役割を果たしてくれた大事なホールでもあるのです。

ちなみに、長きにわたってここで演奏してきましたので楽屋の席もそれぞれの場所が決まっていたりもします。
今回は合唱団やソリストの関係でいつもの楽屋割りではありませんでしたが。
通常の公演の場合、男性は6階の3部屋を使います。
私はエレベーター横の部屋の正面奥真ん中が指定席。
右横はホルンのY君で左側はコントラバスのKさん。
実にこの配置で20年近く。
そうこのホールも今年の9月で20周年を迎えるのです。
それだけに思い出も色々、ずいぶんとお世話になっているわけです。

さて今度の椿姫は富山市のオーバードホール。
明日から移動して公演は明後日、水曜日の夜に帰宅というスケジュール。
明日は妙高高原で一泊してあさってに富山入り。
特注の鱒寿司が待っている!


2日目

2009-06-27 02:34:16 | オーケストラ
今日はサントリー定期。
来週火曜日の富山公演まで含めれば全部で4回の公演の半分が終わりました。
これだけの回数の公演を行うと気分はすっかり通常のオペラ公演のよう。
初日・2日目・3日目・千秋楽と呼びたい気分にもなってきます。
しかし毎回ホールが変わりますのでちょっと変化があって面白いところです。

ホールのステージの大きさや形がそれぞれ違いますので我々のセッティングもずいぶんと違ってきます。
長方形だったオペラシティ、変形6角形のサントリー、不規則な台形のオーチャードと形も違えば広さも様々。
バイオリン側は歌手たちのスペースを確保するために斜めに配置されて普通のコンサートでは考えられないセッティングとなっています。
そう言えば昔オーチャードでやっていた「オペラ・コンチェルタンテ」シリーズの時もこんな配置でやりました。
こうなると1stバイオリンは指揮者が見にくいし、コンマスも見にくいし。
苦労するんです。
でも演奏しているすぐ横で歌手が渾身の力で歌い演技をしていてこれがまた楽しいのです。
歌手の息づかい、体全体が楽器として共鳴している様子、細かい表情などが手に取るようにわかるのです。
今日もソプラノの表情が素晴らしかった。
思わずこちらも涙を誘われる、そんな迫真の演技でした。

今日のマエストロは指揮棒も持たず譜面も置かず。
更に音楽の中へと入り込むような表情でした。
やっぱり楽しかった。

今朝起きると大ニュースが世界中を飛び交っていて驚きました。
マイケル・ジャクソンさん死去のニュース。
畑は違いますが、彼の音楽にはこれまでもたくさん楽しませてもらいました。
希代の才人であり、希代の変人。
何かに付け話題を振りまきながらの50年の生涯でした。
心よりご冥福をお祈りいたします。

楽しい!

2009-06-26 02:41:59 | オーケストラ
TOC定期の本番が終わりました。
椿姫、このやり慣れたオペラがまるで初めて今日演奏するような感覚になった本番。
ピットの中で演奏するのとは全く違う感覚、音が抜けていくのです。
オケの音が窮屈に感じられず、奇麗に流れていく。
歌手もすぐ横で歌っていますから一緒に音楽を作り上げていく一体感がある。
ステージ上でセットもなく衣装もない、でもそこには迫真のドラマがあって椿姫の空間と時間が確かにありました。

面白かった、というのが私の感想です。
オペラですから様々な想定外の事態もおこります。
今日の本番中でも「おおおっ!」と叫びたくなるような瞬間が。
でもそんな事も含めて、良い所も危ない所も全て含めてオペラなんですね。
そしてそこが楽しかったのです。

明日はサントリーホールに場所を移して椿姫第2夜。
ここではその昔「ホールオペラ」公演で椿姫を演奏した事がありました。
でもあの時は演技をすることも無くただ普通に歌っていきました。
今回の公演では歌手の皆さんの迫真の演技があります。
果たして明日はどんな公演となるのかな?

今日の客席に東フィルのメンバーの姿も見受けられました。
ビオラ首席奏者の須藤さんの顔もありましたが。
のっけから大興奮している様子がステージからもはっきりと見えていました。
終演後は拍手しつつ号泣している姿がおかしくて。
ステージからみんなで見ていました。
でも舞台上でも感極まったメンバーも居たようです。
良い公演でした、この時間になってもまだ体の内側で興奮が残っているのです。

鬼門

2009-06-24 23:53:26 | オーケストラ
椿姫の練習も今日で終了しました。
今日も最初に時間を取ってプレリュードの練習を。
特に3幕のプレリュードをじっくりとやりました。

音色のコントロール、音程、細かいニュアンス、数え上げたら切りが無い程にチェックポイントが待ち構えています。
本当に何度演奏しても、何度練習してもゴールが見えない難しさ。
一人一人がそれぞれにゴールを目指していてもだめ、全員が一つの意識のもとに集合しつつ自発的に表現していかなければいけない難しさ。
特にマエストロの場合は要求が桁違い、どこまでやれば満足していただけるのでしょうか。
頭を悩ます3幕のプレリュードであります。

歌手の皆さんはそれぞれに美しい歌声と表現力をお持ちです。
ただアルフレート役のテノール君だけはまだ本気を出していないようで。
押さえに押さえた声で練習を歌いきりました。
歌手の中でもテノールの喉が一番デリケートです。
なるべく本番用の声は出さずに練習の時は声をセーブするのが普通。
自分のリサイタルの練習で歌いすぎて本番で声が疲れてしまったテノールを何人も見てきました。
コンディションを整えて本番にのぞむのは本当に大変なようです。
生身の体が楽器なのですから仕方が無いのでしょう。

さて明日はまずTOC定期、やはりプレリュードが山かも。

何度やっても

2009-06-22 23:48:13 | オーケストラ
今日から定期のリハーサルが始まりました。
マエストロ「チョン・ミョンフン」とヴェルディの「椿姫」です。
この頃は「トラヴィアータ」というオペラ本来の名前で呼ぶことが多くなりました。
「椿姫」は原作の小説の題名ですね。

このオペラ、恐らく蝶々さんと並んでダントツの公演回数をほこるもの。
我々もいったい何度このオペラを演奏したのやら、本当に数えきれない回数演奏してきました。
でも未だに緊張するのが3幕のプレリュード。
特に出だしの部分、8人で演奏する透明な、命が尽きかけるような部分。
この最初の8小節の難しさは何度演奏してもその度に心臓が飛び出しそうになるほど。
今日も当然ここを重点的に練習したわけです。

マエストロはゆっくりとした足取りだけれど、確実に前に進む音楽でここを演奏します。
指揮者によっては、思い入れが強すぎてテンポ感がなくなるほどゆっくり指揮する人もいます。
こうなると我々もどう対処して良いのか途方に暮れてしまう、おまけにもっともっと弱くと要求されたらもう大変。
呼吸もままならず、弓を持つ右手も止まりそうなくらいゆっくり動かさねばならず。
極度の緊張感がピットの中に満ちるのです。

さすがにチョンさんはそんな要求はしません。
しっかりとした音楽にしてくれますからこちらも柔軟に対応出来るのです。
でも一段も二段も上のレベルの音作りですから大変さには変わりはないのですけれど、あまりに無理な事は要求しませんから変なストレスは感じなくてすみます。

先日のコンサートマスターのオーディションではここの部分が課題として出されました。
オペラを知っている人いない人、その差が歴然と出てしまう恐ろしい課題でありました。
普通のオーケストラのオーディションでは絶対に出題されない箇所です。
東フィルに入ろうとするならばここは絶対にはずせない、そんな重要な音楽でもあるのです。

明日は歌手と合わせます。
マエストロが連れてくる歌手ですから期待は大!

お祭り

2009-06-22 01:03:02 | オーケストラ
今日は午後のコンサート。
テーマは「祝祭」ということでお目出度い場で演奏された曲ばかり。
ヨハン・シュトラウスの「ウィーン祝典行進曲」「皇帝円舞曲」やリヒャルト・シュトラウスの「ウィーンフィルの為のファンファーレ」「皇紀2600年奉祝曲」、ベートーベンは「献堂式」とブラームス「大学祝典序曲」にワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲」というプログラム。
それにモーツァルトとメンデルスゾーンの歌曲を3曲。

ヘヴィー級のプログラムでありました。
特に後半は「大学祝典」「献堂式」「皇紀2600年」と続きまして、息つく暇も無いくらいに忙しくも難しい曲ばかり。
この中で献堂式と皇紀2600年はほとんど演奏される機会がありません。
ベートーベンの方は偉大な序曲の陰に隠れた感じでしょうか、エグモントやコリオランにレオノーレといった天才ならではの音楽と比較されるとちょっと弱いかな。
「アテネの廃墟」と並んで演奏されない曲の双璧でしょうか。

それに比べると「皇紀」の方は他にも原因があるようです。
日本の為に書かれたという事、編成が巨大過ぎて演奏するのが困難だという事。
今日の演奏はひょっとすると21世紀になって初めての演奏らしいのですが。
前世紀でもほんの数回しか演奏されなかったそうですから今日の演奏を聞かれた方は非常にラッキーだったのでは。
指揮の大町先生はこの曲の初演の演奏を実際に聞かれたそうです。
今から69年も前のことですから先生も小さな男の子だった時代のお話です。
あの歌舞伎座での演奏を実際に聞いた人は今何人くらいご存命なんでしょう。
演奏会は歌舞伎座で4回、大阪でも行われたそうですから結構な人数だと思いますが。

初演時に演奏された近藤君のお祖父さんは数年前に亡くなりました。
でもひょっとするとその時の巨大オケのメンバーも何人かご存命かもしれないですね。
その時の苦労話などを聞いてみたいものです。

今日の演奏、「皇紀2600年」ではもの凄い大音響が轟きわたっていました。
オペラシティのホールだと音が飽和状態になってしまいとんでもない音の洪水となってしまいます。
終わった後もしばらくは耳と頭が痺れたような感覚が残りました。
音の抜けの良いホールでもう一度演奏してみたいものです。
せっかくこの曲を演奏する機会に出会ったのです、何回かきちっと演奏して形として残してみたいとも思いました。

さて明日からは定期の練習。
久しぶりにチョンさんです、そして演奏会形式の「椿姫」を。
マエストロとオペラをやるのは至福の時間。
「魔弾の射手」「蝶々さん」「イドメネオ」とやってきて今度はヴェルディ。
冬の「レクイエム」が壮絶な演奏となりました、さすがに「椿姫」では壮絶とはいかないでしょうが楽しみです。
果たしてどんな椿姫となるんでしょう。

2669年

2009-06-20 00:12:10 | オーケストラ
今日は午後のコンサートのリハーサル。
本番は明後日の日曜日午後2時です。

今回のコンサートでは非常に珍しい曲を演奏します。
リヒャルト・シュトラウスが日本の皇紀2600年の祝賀行事の為に書いた祝典曲です。
日本が欧米の作曲家に作曲を依頼した中の一曲。
シュトラウスの曲は編成も巨大ですがなかなか演奏も大変。
ですからほとんど演奏されてこなかったようです。
判っているだけで日本では戦後に5回ほど演奏されたとか。
確かな数は解りませんがそれほどに珍しい音楽。
今回はそれを生で聴ける又とない機会となります。

この曲が初演されたのは1940年、昭和15年の暮れだそうです。
歌舞伎座で行われた演奏会で臨時編成の巨大なオケが演奏したらしいのです。
その時と前後して録音された演奏が今でも聞くことが出来ます。

明後日の本番で1stバイオリンのトップサイドを務める近藤薫君のお祖父さんはその昔東フィルのバイオリン奏者だったのです。
その近藤君のお祖父さんが歌舞伎座での大編成のオーケストラに参加していたそうです。
69年後に孫の薫君がまたその曲を演奏するのです。
不思議な巡り合わせですね。

祝典曲の作曲を依頼されたのは他にベンジャミン・ブリテンやイベールなどが。
ブリテンは「シンフォニア・ダ・レクイエム」を送ってきて演奏が却下されてしまったそうです。
ですがこちらの曲は演奏される機会も多いみたいです。
私も随分昔ですがバレエの公演でピットで演奏したことがありました。
オーストラリア・バレエの演目として、内容は原爆投下が題材となっていたように記憶しています。
その音楽の内容とマッチした深い内容のバレエでした。

明日もリハーサル、シュトラウスをみっちりとやります。

健闘

2009-06-19 01:45:30 | オーケストラ
今日はオーディションの一日。
コンサートマスターの公募のオーディション、午後に2次審査で夜が最終審査。
受験者は皆それぞれに力を出し切って演奏してくれました。

午後と夜と2回にわたって演奏するというのは並大抵の精神力ではできませんが、今日の最終審査に残った3人は午後も夜も素晴らしい演奏でした。
全員合格でもおかしくない程の出来だとは思いましたが、投票結果で合否が決められてしまうのはちょっと残念。
コンサートマスターともなれば募集人員も限られていて今日の場合は募集はたった1人だけ。
何とももったいない話です。
出来れば2人は入って欲しいのですが、落とすにはもったいない人材ばかり。

得票結果によって順位は決まりました。
あとはどのような結論となるか、話し合いの結果はどうなったのだろうか。
もっともコンマスともなると条件面などで契約がうまくいかない事もあるので、今日の最上位の人がそのまま入団してくれるのかはまだまだ解らないのですが。
難しいお話ですね。

今日は長時間の審査でした。
お昼から始まって終わったのは7時過ぎ。
受験者の迫真の演奏をこちらもしっかりと受け止めなければいけません。
頭と体がすっかり疲れ果ててしまいましたが充実した一日となりました。

懐かしき街

2009-06-18 01:27:48 | Weblog
写真の建物は愛宕下にあるお寺「真福寺」の現在の姿。
この真福寺、東フィルとはとっても深い繋がりのあるお寺なのです。

私が東フィルに入った頃、この真福寺の講堂を練習場として使わせてもらっていたのです。
もっともその頃は写真のような近代的なビルではもちろんありません。
本堂横の3階建ての建物の2階と3階を借りていたのです。
2階にはライブラリーと事務室、それに楽器庫がありました。
また畳敷きの部屋もあって休憩時間には皆思い思いに過ごしておりました。
昼休みには弁当を食べ、将棋を指し、ゲームに興じる。
そんな寛げる空間だったのです。

3階が練習場、広いとはお世辞にも言えない講堂を使っての練習。
ギューギュー詰めになりながら練習していたものです。
ただしマーラーやR・シュトラウスなどの大編成のオケはいつもの並びでは入りきれず。
コントラバスは狭い舞台に上がって、オケ自体も90度回転してのセッティング。
いびつな形になりながら練習したものです。

時折1階からお坊さんたちのお経や鈴の音が聞こえてくるような練習場でした。
冬はすきま風がひどくて寒かったし、夏は冷房が不十分で暑かったし。

私はオーディションもこのお寺で受けました。
2階の座敷に受験生が集まって思い思いに練習を。
上からはちょうど定期で演奏するマーラーの5番が聞こえて来ていました。
最後にアダージェットが静かに流れて来て、いつかは東フィルでこの曲を演奏できたらなあ、などと考えていたのをつい昨日のように覚えています。

その真福寺も施設の老朽化に伴い全面的に立て直される事となり東フィルはそこを去らなければいけなくなりました。
しばらくは神谷町の宗教施設のホールを借り、それからオペラシティに落ち着くまで都内のホールを転々とジプシーのように回って練習をしていたのです。


今月から歯医者が変わりました。
この前まで行っていた歯科医院ではこれ以上の治療が出来なくなりました。
あれこれと調べてそれ以上の治療をしてくれる歯科にたどり着いたのです。
その歯科医院があるのが真福寺のすぐ近く。
目と鼻の先にある歯科医院。
私がお寺に通っていた頃にはもうこの歯科医院もここで開業していたそうです。

医院に通いつつ真福寺にも行ってみましたがあの写真のような立派なビルに。
昔の面影は全く消え去ってしまって。
寂しさもつのりますね。

真福寺の界隈も道路の開発などですっかり様変わり。
お昼を食べにいったお店もほとんど姿を消しておりました。
やはり時の経つのは、寂しいものです。

加速する

2009-06-17 01:28:18 | すぽおつ
プロ野球の交流戦も終盤、ソフトバンクの交流戦優勝も決定。
その中でベイスターズの成績が急降下、これでもかと負け続けています。
セリーグの最下位は仕方がない事と諦めもできますが、せめて交流戦の期間だけはと期待もしておりました。
中盤までは最下位に楽天が座っていてノムさんがボヤく事ボヤく事。
でもあちらが連勝する間にベイは連敗街道を突っ走り気がつけばこちらも最下位。
今日のオリックスとの最下位争いも降雨コールドで負け。
このままでは完全最下位か?

監督がシーズンの序盤で休養などと思い切りタイミングをはずした失態をさらけ出してしまって。
これは現場だけではなくフロントの責任は重いと思いますけど。
きちんとした戦力補強もせず、FAでどんどん選手が流出。
去年などキャッチャーをFAとトレードで放出ととんでもない失敗。
相川と鶴岡がそれぞれのチームで活躍しているのを見るにつけ腹が立ちます。
古くは谷繁もそうだし、キャッチャーを育てては他のチームに供給するのです。

監督代行も辛い所ですがこれだけ打てないと試合になりません。
若手の成長に期待したい所でありますが、そうなれば期待できるのは来年から?
今年も我慢のシーズンですが後半は来年に向かって光が見えてくるような試合をしてほしいものです。


話はかわってF1のゴタゴタもいい加減にしてほしいもの。
FIAとFOTAとの争いは何時になったら終わるのか?
ファンとしては良いレースが見たいのです。
エキサイティングでスリリングで圧倒的なレース。
車の性能は他のレースカテゴリーを圧倒するような凄さが欲しいし。
そこに世界のトップの選ばれたドライバーが座るのでなければ。
確かに今のF1はお金が掛かりすぎて新規参入は難しくなっていて。
かと言って予算に上限を設けて車の性能にも上限が出来てしまうようであればファンがそれを見てくれるかどうか。
そこのバランスの取り方であると思いますがFIAもFOTAも双方の主張を繰り返して歩み寄りが見えないし。

そこへ絡んでF1の運営そのものの透明性の問題も浮上しているし。
個人がこれだけのレースの資金と運営の実権を握っているというのもおかしな話。
今回のゴタゴタで一気に全てが解決とはいかないだろうけど。
せめて運営の健全性だけでも実現できたらと思う。

診断

2009-06-16 02:10:33 | Weblog
健康診断に行ってきました。
結果は予想通りでしたが一つだけ予想外のものがありまして再検査となりました。
これも遺伝のなせる技でしょうか、親子の体質って似るものですね。

毎回東フィルの健康診断は新宿の検診センターで行われます。
今までここの血液検査は鬼門で、毎回何かしら起きていたのです。
ひどい内出血になってみたり恐ろしく痛かったり。
ですが今日は痛みもなくスムーズな採血でした。
私の腕の血管は細いそうで、先月の入院の時も点滴用に刺す注射針をどこに刺したら良いか看護士さんたちが困っていたのです。
でも今日はすぐに血管を探し当て、すっと針を入れてスムーズな作業。
助かりました。

それと段々と検診の段取りが上手くなっているようで、時間的にもずいぶんと短い時間で終わるようになりました。
検診開始から1時間半でほとんどの項目が終了していましたから。
早く解放されて体も楽になりました。
何しろ空腹に耐えなくてはいけませんが、以前のように長時間待たされるともうどうにも我慢が。
今日は午前8時に開始して10時半には全てが終了でした。

その後は何時ものように向かいの韓国料理屋さんで食事を。
検診センターはコリアタウンの真ん中にあって隣は韓国広場というスーパーマーケット。
ここへ行くと韓国の食材やお菓子が手に入ります。
そしてまわりは食堂がずらり。
韓国語が飛び交う店内で食べていれば気分はソウルに居るかのよう。
美味しかった!

お買い物

2009-06-15 00:52:49 | オーケストラ
愛の妙薬の3公演が終わりました。
ゲネプロも含めれば5日間見続けたショッピング・モールともお別れでした。
オペラの筋立てとは関係なく展開される買い物客や警備員などが繰り広げる全く日常の買い物風景がおかしかったのです。
そんな日常の光景の中で語られる恋の話。
主役の二人よりも遥かに目立つ脇役二人、ドゥルカマーラとベルコーレ。
違和感たっぷりの脇役二人が冴えない主役二人をあれこれと突っつき回して話が進むのです。

冴えないというのは演出上でのお話、歌は主役二人の独壇場です。
この何とも日常的なお話、演出の勝利なのかどうなのか私には分かりませんけれど、このお話がキラキラ輝いて見えるのは本当です。
やっていて楽しかったし、おそらく見ていたお客さんはもっと楽しかっただろうと思います。
これで指揮者がもう少しピリっとしてくれればもっと楽しかったのでしょうが。

オペラを良く知っている、歌のことも良く知っている。
でも音楽をその体でコントロールする力が足りない。
やりたい音楽が自分自身で表現出来なければ。
テンポや場面が変わり雰囲気をガラっと変えないといけないのに、常に同じ棒の動きと速度。
体から出てくる雰囲気も変わらないし。
残念でしたね。

その分オケの方で勝手にやってしまったかも。
指揮に頼れないのであれば仕方がありませんから。


さて明日は健康診断。
先日の入院の時にあれこれ検査は受けましたので今更という感じもありますが。
とりあえずバリウムを飲んでこようと。
バリウムかあ。

ショッピング・モール

2009-06-13 00:58:30 | オーケストラ
愛の妙薬の初日でした。
前奏曲が終わって緞帳が開くと観客のどよめく声が聞こえてきたオープニング。
そこにはショッピング・モールの化粧品売り場がそのまま再現されていて様々な人が行き交い話し、そして買い物をする情景があったからです。
主役のネモリーノとアディーレもその群衆の中に埋もれていてどこにいるのか分からない。
歌いだして初めて主役二人がこのモールの販売員であることが判るのです。

こんな設定ではじまる舞台、もともと歌声を楽しむオペラですから理屈抜きに楽しんでしまうのが正解というもの。
行き交う人々の様子を見つつ歌を聴き、音楽を聴きつつセットの見事さにうっとりする。
そんな楽しみ方でいいんじゃあないでしょうか。

そこに加えて登場するドゥルカマーラ先生の出で立ちがトンでもないのでまた皆さん驚くのです。
歩くミラーボール!
先生が動くたびに視界の一部がきらきらと輝くのです。
演奏しながらでも今どこに居るかがはっきりとわかってしまうその輝き。
うさん臭さもここに極まった感じの先生の面白さ。
このキャラクターだけでも見る価値があると言えますね。

などと言いつつ客席を見れば空席があちらこちらに見えるのが残念で。
新進気鋭の演出家の奇抜な演出ではありますが、このオペラを楽しむという意味ではこの上演は素晴らしい物だと思います。
ぜひ多くの人々に見て、笑って、「ああ、楽しかった」と言いながら劇場を後にしてほしいものです。

Drior

2009-06-11 01:57:30 | オーケストラ
今日と明日は「愛の妙薬」のゲネプロ。
東京文化会館のピットに入りました。
改装されてあちこち奇麗にはなりましたが、ピットへ向かう階段やピット裏の通路の独特の匂いは昔と変わりません。
何だか懐かしい匂いです、初めてこのピットに入ったのは白鳥の湖だったような。
記憶が曖昧ですがその時から変わらない仕事場の風景です。

さてその「愛の妙薬」ですが、演出家のイマジネーションの爆発なのか。
それとも現代日本に圧倒されただけなのか?
場所も時代もとにかく設定が凄い。
そしてセットがまた凄い。
丹念に細部まで作り込まれた現代建築なんです、それも華やかに。
そこで繰り広げられるおとぎ話。
でも舞台の端から端まで細かい芝居が行われていて。
そのきめ細かさには圧倒されます。

今日の題名の「Drior」というのは、そのセットに書かれた架空のロゴ。
一見すれば何のもじりか直ぐ分かりますが。
本当にあのブランドのお店があるみたいなんです。
いやあ本当に面白い。
楽しい舞台です、でも違和感を感じる人もいるかもしれません。
それも致し方ないところだとは思いますが、素直に楽しんでしまえばこのオペラはよろしいのではないかと。
何しろ「愛の妙薬」ですから、難しく考えることは何も無い。
歌を楽しみ、セットを楽しみ、芝居を楽しみ、笑っていればそれで良し。