この冬、予想外の大ヒットを飛ばし、おまけにオスカーまで獲って、当の映画会社が一番驚いたという 『THE BLIND SIDE』。この作品でアカデミー主演女優賞を獲得したサンドラ・ブロックと言うと、アタシは未だに、『SPEED』 のお姉さんというイメージしかないのだが、この人も、もうベテラン女優の域に達していたのである。この映画は、リッチなマダムが、貧しい黒人少年をホームレスから、プロフットボールの花形選手に育て上げたという、実話をベースとしたストーリー。この話しを聞いただけなら、アタシ的にはほとんど観たくない類のヒューマニズム・ドラマである。
ところが、この映画のサンドラ・ブロック扮する女性は、熱心なクリスチャン（多分、南部バプテスト）で、共和党員（アンチ・オバマ）で、アメリカでは“サザンベル”と呼ばれる、日本にはいないタイプの超アクティブなオバサマなのである。
実際の彼女は、「私にはお金はありますが、神様がこのお金を私がどう使うかを試しておられると思います」と何かのインタビューで答えており、家の遺産を実子とこの黒人少年に平等に分与させるべく、わざわざ法的手続きをし直して養子にしたという、一本筋の通った信仰の持ち主。
だから、オバサマだの、リッチなマダムなどと評するのは、まことに失礼千万!!
。ともかく、観てもいないのにこの映画のことは語れないので、早くDVD出ないかなぁと、思っている今日此の頃である。
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