前にオススメのクリスマス映画をYouTubeで紹介したことがあったが、実はｱﾀｼの個人的ベストはこれである。このアニメは約60年前、CBSの企画で僅か半年間で制作されたのだが、作品が出来上がった時、誰もがこれは失敗作だと思った。全国ネットのクリスマス特番にしては、あまりに内容が地味だったからである。クリスマスのコマーシャリズムを嘆くチャーリーに、ライナスがクリスマスの本当の意味を教えるために、何と聖書の言葉をまるまる7節(ルカ2章8 -14節)も朗読する。これには制作内部からもかなり反発があったようだが、作者のチャールス・シュルツはこれを押し通した。CBSも今更番組に穴を開ける訳にはいかないので、この作品は予定通り放送されたのだが、結果は予想とは正反対。何とアメリカ全土で50%近い視聴率だったのだ。この記録は後にも先にもこの作品だけである。60年前と今とでは、アニメ技術は雲泥の差であるにも関わらず、今でもこの作品が色褪せていないのは、この作品のハートと音楽(Piano Jazz Trio)である。ｱﾀｼはこの時期、こればかり聴いている
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