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日々の覚書

MFCオーナーのブログ

我が青春のサウンドトラック-LP編・その3

2009年09月22日 01時39分07秒 | 映画

さてさて、ちと間が空いてしまったが、LP編第三弾である。実は、終わった訳ではなかったのだ(爆)

映画音楽にのめり込むプロセスとして、まず全集のLPを買い、次にジャンル別のLPを買い、さらに特定の映画のサントラ盤を買うようになり、さらに突っ込んで特定の作曲家のレコードを集めるようになる、というのがある訳だが、今回紹介するのはステップ3(なんだいきなり)である。

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「黄金の腕」オリジナル・サウンドトラック盤

A-1.クラーク・ストリート a)トップ b)ホームカミング c)アンテックの店
   2.ゾシュ
   3.フランキー・マシン
   4.フィックス
   5.モリー
B-1.破滅 a)フライト b)ルーイの店 c)バーレスク

   2.日曜の朝
   3.絶望
   4.オーディション
   5.治療 a)禁断 b)寒気 c)朝
   6.フィナーレ

フランク・シナトラ主演の映画『黄金の腕』のサントラである。音楽担当は、再三名前の出ているエルマー・バーンスタイン。間違いなく、彼の代表作であろう。

このサントラの特徴は、全編ジャズが使用されていることである。と、一言で済むような簡単な話ではない。『黄金の腕』が公開されたのは1956年、この当時の映画音楽といえば、大編成のオーケストラを使った絢爛豪華なものが主流で、ジャズそれもモダン・ジャズを映画に使う、というのは非常に斬新な試みだったのだ。丁度、1950年代中頃から、ハリウッドにも新しい動きが見え始め、従来であれば実現しなかったような表現手法が、次々と試されるようになっていく訳だが、その先鞭をつけたのが『黄金の腕』だったのである。と、この辺はLPライナーの受け売り(笑)

ジャズを使った映画としては、『死刑台のエレベーター』『大運河』『危険な関係』といった所が有名だが、ここいらの作品は、本職のジャズ・ミュージシャンを起用して音楽を作らせていたのに対し、『黄金の腕』はいわば職業作曲家によるもので、その点でも画期的であった。演奏してるのは、本職のジャズメンだけど。エルマー・バーンスタインは、『黄金の腕』の他にも『成功の甘き香り』で、やはりジャズを使っており、実に柔軟な感性と幅広い素養の持ち主だったのだ。『荒野の七人』や『大脱走』よりも前の仕事である。やはり、凄い人なのだという事でよろしく。

この映画が斬新だったもう一つの理由は、麻薬中毒者を主人公にした事である。それまでのハリウッドでは、麻薬を扱うのはタブーだったらしい。同様に、セックス、政治、人種問題あたりも、触れてはならないネタだったようだ。大昔のハリウッドって、実はとても健全だったのである(笑)

この『黄金の腕』のテーマ、たぶん一度は耳にした事があるはず。めちゃ有名なフレーズである。こちらで聴いてみて下さい。ね、聴いたことあるでしょ?(笑)

フランク・シナトラ演じる主人公は、ドラマー志望という設定であり、それでジャズを使ったのか、という見方も出来るが、この主人公の本職はカード使いである。タイトルの『黄金の腕』は、ドラマーを指しているのではなく、カードの名手を指している訳だ。なので、裕次郎の『嵐を呼ぶ男』みたいに、全編でシナトラが叩きまくってる訳ではない、と思う。えらそーな事言ってるけど、実はこの映画見てない(或いは、見たのかもしれないけど記憶にない)ので(爆)

さて、お次は、全く毛色の違うサントラである。

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「スヌーピーの大冒険」オリジナル・サウンドトラック盤

A-1.スヌーピーの大冒険
   2.ライラのテーマ
   3.海へ行こう
   4.犬はダメだ
   5.スヌーピーのマーチ
   6.たよれる友だち
   7.ウッドストックのサンバ

B-1.チャーリー・ブラウンのカリオペ
   2.スヌーピーの大冒険
   3.すてきな気持ち
   4.世界が変わる
   5.スヌーピーのマーチ
   6.ライラのテーマ
   7.スヌーピーの大冒険

こういうのも持ってるのだ(笑)

誰もが知ってるスヌーピー、つーかチャールズ・M・シュルツ原作の『ピーナツ・ブックス』の映画化だ。いやしかし、『ピーナツ・ブックス』ですよ、あなた。懐かしくありませんか? 読んでましたよ、僕も(笑)。我が家では、“マンガは買わない、読ませない”という教育方針だったので、小学生の頃は家にマンガはなかったのだが、この『ピーナツ・ブックス』は例外だった。つーか、“英語の勉強にもなるから”と、親を説得して買って貰った記憶がある(笑)。今にして思うと、小学生には難しい内容だったのでは、という気もするのだが(笑)

最初の頃は、シュナイダーやライナスが好きだったけど、もう少し成長すると、ルーシーが好きになった。別に、理想の女性ではなかったけど(笑)。もちろん、チャーリー・ブラウンも好きだったけど。スヌーピーは、僕的にはどうでもよかった(爆)

という訳で、映画である。シリーズ第4作まであり、この『スヌーピーの大冒険』は2作目らしい。ま、『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』と同様、長編映画の場合は、原作とは違う内容になっている。確か、小学校の5年くらいの時に、映画館で見た記憶がある。あの頃は、アニメだろうと何だろうと、映画は基本的に字幕スーパーで、一緒に行った妹がまだ小さくてスーパーの文字が読めず(追えず)、「今なんて言ったの? 何で笑ってるの?」と、ずっと母親に聞いてたのが可笑しかった。映画そのものより、こういう事をよく覚えてたりする(笑)

この映画のサントラを担当したのは、リチャードとロバートのシャーマン兄弟。『チキ・チキ・バン・バン』とか『メリー・ポピンズ』とかで有名なソングライター・コンビだ。今となっては、あまり内容は覚えてないけど^^;、子供心に洒落た音楽だ、と感じた記憶がある。

参考までに、この2枚共、1975年に買ったものだが、『黄金の腕』は2200円、『スヌーピーの大冒険』は2800円である。どちらも、中学生には大きな出費だったなぁ(笑)

という訳で、LP編・その4に続く(まだあるんかいっ!)

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7 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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TVドラマで最初にジャズを使ったのはヘンリー・マ... (fxhud402)
2009-09-22 22:55:30
TVドラマで最初にジャズを使ったのはヘンリー・マンシーニの「ピーター・ガン」だそうです。マンシーニを起用したしたアラン・リビングストンは元キャピトル・レコードの重役で、落ちぶれていたフランク・シナトラの復活を仕掛けたかと思えばイマ・スマックでエスニック・ブームを起こし、英国でのブームが嘘のようにアメリカで不振を囲っていた長髪ジャリバンド、ビートルズとの契約を独断で決めた名物男(ハリウッド女優の奥さんに、「アイ・ワナ・ホ~デュア、ハ~ン?これのどこが凄いのよ」と笑われたとか)。TV業界で先述の「ピーター・ガン」や「ボナンザ」を手掛けたあと再びキャピトルに戻り、シスコのサイケデリック集会に潜入してクイックシルバー・メッセンジャーサービスやスティーブ・ミラー・バンドと契約に漕ぎ着けるなど、チャレンジャーな活躍を続けた…とのこと。この人がいなかったら、クイックシルバーなんてレコードの存在しない、文字通り伝説のバンドになっていたかも…という、以上レココレ情報でした。たまにゃ役に立つこともあるんだね。
返信する
つづきです。 (fxhud402)
2009-09-22 23:21:43
つづきです。

前にも書いたかも知れませんが、僕の洋楽の原点のひとつは、兄が通販で買ったカセット10巻組の映画音楽全集なので、黄金の腕のテーマも懐かしいです。この曲をCMに使ったホンダ・プレリュードは80年代を代表するナンパカーでした。今や全く見掛けない車ですが、それも徹底的に走り屋に愛されない、軟派を全うした証拠。立派です(何がだ)。
>スヌーピーはどうでもいい
そう言えば、スヌーピーって話の本筋にまず絡まないですもんね。ピーナッツはNHKのアニメで見ましたが、ルーシーがちょくちょくカウンセラーのバイトをやりますよね。いつもの友達としての接しかたと全然違うのが、子供心に不思議でした。アメリカの子供は、あれで仕事ってものを知るのかもしれない。シャルマン兄弟と言えば、なんと言っても「メアリー・ポピンズ」。昔「アフタヌーンショー」で、消え行く煙突掃除屋さんの夫婦に密着したルポで流れていた「チム・チム・チェリー」が忘れられません。
返信する
♪fxhud402さん (MFCオーナー)
2009-09-22 23:40:38
♪fxhud402さん

>TVドラマで最初にジャズを使ったのはヘンリー・マンシーニの「ピーター・ガン」だそうです
なんとなくですが、「黄金の腕」にせよ「ピーター・ガン」にせよ、ジャズには違いないのでしょうが、違和感を覚える人もいるのでしょうね。

>アラン・リビングストン
レココレは毎号読んでるにもかかわらず、この人の名前は頭にありませんでした。ま、スターが生まれる裏には、必ず暗躍した人がいた訳で、そういう知識があると、聴くのも楽しくなりますよね。但し、知識先行はいけませんが^^;

>僕の洋楽の原点のひとつは、兄が通販で買ったカセット10巻組の映画音楽全集なので
おや、僕となとんなく似てますね(笑) 何度も書いてますが、昔は映画音楽ってメジャーでしたからね。僕の世代でも、ここから入った人は以外と多いです。

>この曲をCMに使ったホンダ・プレリュードは80年代を代表するナンパカーでした
ソアラと双璧でしたね。実は、ちょっと憧れてました(笑) 4WSなんてのもありましたね。

>そう言えば、スヌーピーって話の本筋にまず絡まないですもんね
アニメだとそうですね。ピーナツの4コマだと、登場人物それぞれが主役でした。NHKのアニメも、あまり見たことないんです^^;

>シャルマン兄弟と言えば、なんと言っても「メアリー・ポピンズ」
これは名作ですよね。「チム・チム・チェリー」もいいですが、「一杯のお砂糖から(合ってる?)」も好きです。
返信する
スヌーピーの大冒険、僕も映画見行きました。サン... (マット)
2009-09-23 12:57:15
スヌーピーの大冒険、僕も映画見行きました。サントラはLPではなくEP持ってました。小学生の分際でLP買うなんて大それたことは考えもしなかったです。(笑)
返信する
♪マットさん (MFCオーナー)
2009-09-23 20:27:24
♪マットさん

>スヌーピーの大冒険、僕も映画見行きました
いや奇遇ですな。僕は、母親に連れて行かれたのですが、マットさんは自分の意志で見たのですか? 小学生の頃、母親に連れられて、よくディズニー等の映画を見たものです。

>小学生の分際でLP買うなんて大それたことは考えもしなかったです。(笑)
僕も、小学生の頃に、自分でLP買ったことないですよ(笑)。この「スヌーピーの大冒険」のサントラを買ったのは、中学一年の時です。
返信する
わー!! (YK)
2009-09-27 16:14:56
わー!!
懐かしい!!!

スヌーピーのCDですか!
いいですね~
ワタクシもスヌーピーの本(マンガ)小学校のときから集めてました
現在、それらの本は息子が愛読しております(笑)
確かに「?」という内容のものもありましたけど、映画も好きでした
1曲、今でも耳に残ってる曲があるのですが音源を捜しています
曲名もわからないのでどうしたらいいものやら・・・

今度お会いしたときにハミングしますのでお教えください(笑)
返信する
♪YKさん (MFCオーナー)
2009-09-27 18:51:40
♪YKさん

>スヌーピーのCDですか!
すいません、LPなんです^^;

>ワタクシもスヌーピーの本(マンガ)小学校のときから集めてました
クレヨンしんしちゃんやちびまるこちゃんもそうですが、ピーナツも子供の姿をした大人ですよね。故に、子供らしくない、という批判は的はずれです(笑)

>1曲、今でも耳に残ってる曲があるのですが音源を捜しています
このサントラに入ってる曲ならいいんですけどね...

>今度お会いしたときにハミングしますので
電話でもいですよ(爆)
返信する

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